4人家族で暮らしていると、ガス代が高いと感じるときがあるでしょう。節約しようとしても、平均的なガス代の金額が分からなければ、思うように節約しづらいものです。
この記事では、総務省統計局が公表している「家計調査報告」を基に、4人家族の平均的なガス代を紹介するとともに、節約につながるポイントを解説します。
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4人家族の平均的なガス代は1ヶ月5,015円

総務省統計局が公表している2024年度の「家計調査報告」によれば、4人家族のガス代の平均額は「5,015円」です。3人家族の平均額よりも、やや低くなっています。
世帯人数 | 1ヶ月のガス代平均額 |
|---|---|
3人世帯 | 5,121円 |
4人世帯 | 5,015円 |
出典:総務省統計局「家計調査報告(2024年)世帯人員別」
4人家族のガス代が少し低い理由は、家族の人数が多いことでガスの使用量が増えることを想定し、節約意識が出てくるためと考えられます。節約のために子どもと一緒にお風呂に入ったり、まとめて調理をしたりするといった工夫が考えられるでしょう。
ただ、近年は燃料価格の高騰によってガス代も上昇傾向にあります。そのため、まずは平均的なガス代と自分たちのガス代を比較したうえで、どのように節約していけばよいかを考えてみましょう。
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ガス代は季節や地域によっても違ってくる

ガス代は地域や季節によっても差が生まれます。ここでは地域別・季節別のガス料金の違いを見ていきましょう。
地域別のガス料金の違い
総務省統計局の「家計調査報告」を地域別で見ると、2人以上の世帯における各地域のガス代の平均額は以下のとおりです。
地域 | 1ヶ月のガス代平均額 (2人以上世帯) |
|---|---|
北海道地方 | 5,013円 |
東北地方 | 3,849円 |
関東地方 | 5,201円 |
北陸地方 | 4,114円 |
東海地方 | 5,004円 |
近畿地方 | 5,114円 |
中国地方 | 3,741円 |
四国地方 | 3,666円 |
九州地方 | 3,752円 |
沖縄地方 | 4,507円 |
出典:総務省統計局「家計調査報告(2024年) 都市階級・地方・都道府県庁所在市別」
地域別に1ヶ月のガス代の平均額を比べてみると、もっとも高いのが関東地方で、もっとも安いのが四国地方となりました。金額に差が生まれるのは、地方ごとの気候の違いや、会社によって料金が異なるためだと考えられます。
季節別のガス料金の違い
地域だけではなく、ガスを使用する季節でもガス代は大きく変動します。一般的に、ガスは水を温めたり部屋を暖めたりする際に使用するため、冬場はガスの消費量が増える傾向が見られます。
季節 | 1ヶ月のガス代平均額 (4人世帯) |
|---|---|
1~3月 | 6,678円 |
4~6月 | 5,813円 |
7~9月 | 3,604円 |
10~12月 | 3,964円 |
出典:総務省統計局「家計調査報告(2024年四半期)」
逆に夏の暑い時期は暖房が必要ないので、冬場と比べると料金は半分近くまで減ります。季節ごとのガスの使用量の変化も考慮しながら、適正な金額であるかを判断してみましょう。
都市ガスとプロパンガスの違い

家庭で使用されるガスは大きく分けて「都市ガス」と「プロパンガス」の2種類があります。それぞれの特徴や料金について見ていきましょう。
都市ガスとプロパンガスの違い
都市ガスとプロパンガスには、次のような特徴の違いがあります。
都市ガス | プロパンガス | |
|---|---|---|
主成分 | メタンを主成分とする天然ガス、液化天然ガス | プロパン・ブタンを主成分とする液化石油ガス |
重さ | 空気よりも軽い | 空気よりも重い |
供給方法 | 地下のガス導管を通じて供給 | ガス会社がボンベを配送して供給 |
供給エリア | 人口密度の高い都市部 | 全国どこでも供給可能 |
発熱量 | 11,000Kcal/m3 | 24,000 Kcal/m3 |
事業者数 | 190社(※1) | 15,791社(※2) |
※1 出典:一般社団法人日本ガス協会「都市ガス事業の現況2025」
※2 出典:経済産業省 LPガスの安全規則「2023年(2023年12月末)時点の全国の販売業者数・保安機関数等」
都市ガスの供給エリアは、人口がある程度密集した都市部に多い傾向が見られます。その理由は、インフラを整えるための設備投資が高く、費用の回収が見込める地域以外での供給が難しいためです。
一方、プロパンガスはボンベと簡単な設備での供給が可能であり、主に都市ガスが利用できない地域で活用されています。住んでいるエリアや物件の種別によって、使用するガスの種類が異なる点を押さえておきましょう。
都市ガスとプロパンガスの料金比較
次に、ガス料金の違いを比較してみましょう。今回は、東京都のガス料金を用いて比較します。
東京ガス・一般契約料金(東京地区等)
東京都 | 1ヶ月の使用量 | 基本料金 | 従量料金 (基準単位料金) |
|---|---|---|---|
0m3から20m3まで | 759.00円 | 145.31円/m3 | |
20m3を超えて80m3まで | 1,056.00円 | 130.46円/m3 |
※東京ガスの一般契約料金のデータを参照
東京都のプロパンガス月別料金(2025年2月)
東京都 | 1ヶ月の使用量 | 基本料金 | 従量料金 |
|---|---|---|---|
5m3 | 1,908円 | 5,100円 | |
10m3 | 8,241円 | ||
20m3 | 1万4,504円 |
※一般社団法人日本エネルギー研究所 石油情報センターのデータを参照
都市ガスとプロパンガスでは熱量の差が大きく、プロパンガスの熱量は1m3あたり2万4,000kcalですが、都市ガスは1万1,000kcalです。そのため、同じ作業をする場合、都市ガスはプロパンガスの2.18倍使用する計算になります。
ガス料金の内訳は、2種類とも「基本料金」と「従量料金(単位料金)」がかかります。基本料金はガスの使用にかかわらず毎月必ずかかる料金で、従量料金はガスの使用量に応じて支払う料金となります。
従量料金は1m3あたりの単価が決まっており、1ヶ月の使用量をかけることで従量料金が計算可能です。したがって、1ヶ月のガス代は「基本料金+1m3あたりの従量料金の単価×ガスの使用量」の式で算出できます。
価格を比較する際には、まずプロパンガスと都市ガスで使用量をそろえましょう。プロパンガスを5m3使用した場合、同じ熱量を生み出すための都市ガスの使用量は「5m3×2.18倍=10.9m3」です。
ここから試算をすると、プロパンガスを5m3使用したときの料金は「1,908円+5,100円=7,008円」となり、都市ガスの料金を試算すると「759.00円+(145.31円×10.9m3)≒2,343円」となります。計算結果からも分かるように、プロパンガスの方が割高な傾向が見られます。
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ガス代を節約するためのポイント

近年の燃料価格高騰の影響もあり、ガス代への節約意識は高まっているといえるでしょう。ここでは、日頃の生活で取り組めるガス代の節約方法を解説します。
お風呂やキッチンの使用方法の見直し
まずは、お風呂とキッチンの使い方を見直してみましょう。バスタブはフタを活用すると、湯船が冷めにくくなります。入浴をしないときにフタをしておくことで、追い焚きの回数を抑えられます。
また、キッチンでは、できるだけ中火で調理するようにすると、ガス代の節約につながります。強火での調理は、ガスの炎が鍋やフライパンからはみ出てしまい、熱が無駄になりがちです。火力を調整して無駄な炎をなくすよう心がけましょう。
ガス会社や料金プランを見直してみる
ガス会社や料金プランを契約時のまま使い続けていると、気づかないうちに余計な料金を支払っている場合があります。ガス代が高いと感じたときには、ガス会社や料金プランの見直しを行ってみましょう。
また、電気料金とのセット契約でガス代がお得になるプランもあります。さまざまなプランを比較し、ライフスタイルに合ったプランを見つけてみましょう。
プロパンガスから都市ガスに変更したいときは引越しも検討する
先述したように、プロパンガスの料金は都市ガスよりも割高な傾向にあります。そのため、プロパンガスから都市ガスに変更したいと考える方もいるでしょう。
しかし、ガス導管を設置する工事は高額なうえ、賃貸物件の場合は個人の判断で行うことができません。そのため、どうしても切り替えを行いたいときは、住み替えを検討した方がよいでしょう。
不動産・住宅情報サイトの「LIFULL HOME’S」では、希望する条件を絞り込んで自分に合った物件を手軽に検索できます。ガス代だけでなく、家賃の見直しにもつなげられるため、生活を見直したいときにはぜひ活用してみてください。
記事のおさらい
最後に、今回の内容をQ&Aで確認しておきましょう。
Q:4人家族での平均的なガス料金はいくら?
A:総務省統計局が公表している2024年度の「家計調査報告」によれば、4人家族のガス代の平均額は「5,015円」です。ただし、ガスの種別や使用する季節、住んでいるエリアによってガス料金は変動するので注意しましょう。
Q:ガス料金はどう計算すればいいの?
A:ガス料金の計算は、「1ヶ月のガス料金=基本料金+1m3あたりの単位料金の単価×ガスの使用量」の式に当てはめることで算出できます。一般的に、プロパンガスよりも都市ガスの方がガス料金を抑えられる傾向にあります。
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