家賃7万円には手取り月額21万円が目安
家賃の目安は一般的に「手取りの3分の1以内」とされ、家賃7万円の物件を借りるには月々21万円以上の手取り、年収では315万〜336万円が目安です。20代前半の平均年収から見ると高めですが、後半の平均年収なら無理のない範囲といえます。
詳しくは、「家賃7万円を無理なく払える手取りと年収の目安」をご覧ください。
都内なら23区に広げると物件の幅が広がる
都心部で家賃7万円だと、一人暮らし向けのワンルームや1Kが中心で、築年数が古い物件が多くなります。しかし、都心部を除く23区内にエリアを広げると物件数が大幅に増え、専有面積が25m2を超える部屋や二人暮らし向けの物件も見つけやすくなります。
詳しくは、「都内で家賃7万円だとどんな物件が借りられる? 家賃6万円の場合と比較」をご覧ください。
家賃を抑えるには妥協できる条件を見つけよう
家賃が高いと感じたら、妥協できる条件を見つけるのが効率的です。急行が停まらない駅を選んだり、駅から少し離れた物件を探したりするだけでも家賃は安くなる傾向があります。また、築年数が経過した物件や、バス・トイレが一緒の物件も狙い目です。
詳しくは、「家賃を安く抑えるにはどうしたらいい?」をご覧ください。

家賃・賃料7万円以下の物件あなた専用!引越しまでのやることリスト

アパートやマンションなど賃貸物件の家賃は、無理なく支払い続けられる金額を選ぶことが大切です。また、初めて部屋探しをするときには、平均的にどのくらいの家賃設定が行われているのかをデータから知ることも重要です。

 

今回は「家賃7万円」で一人暮らしをするケースを想定して、必要な年収の目安、実際に借りられる物件の特徴などを見ていきましょう。

家賃7万円を無理なく払える手取りと年収の目安

 

一般的に、無理なく支払える家賃の目安は「手取りの3分の1以内」とされています。この目安を基に単純計算すると、家賃7万円の物件を借りるには、手取り月額21万円以上が必要と考えられます。

 

また、手取りを額面年収の75~80%と想定すると、手取り21万円は年収換算で315万~336万円となります。そのため、家賃7万円の物件を借りる場合、年収300万円以下だと、ややきついと感じるケースもあるといえるでしょう。

 

ただ、手取りの3分の1というのはあくまで目安であり、実際には生活費などの出費によって適正範囲が異なります。

一人暮らしで家賃7万円はぜいたく? 平均データと比べてみよう

 

家賃は住みたいエリアによっても異なるので、一概に高い安いと結論づけることはできません。ただ、平均年収やエリア別平均家賃と比較すると、水準と比べてどのくらいに位置づけられるのかを把握することはできます。

 

ここでは、平均年収と平均家賃の2つのデータから見ていきましょう。

 

前述したように、家賃7万円の物件を借りるために必要な年収の目安は315万~336万円と計算できます。まずは、この数字と平均年収を比べてみましょう。

 

国税庁「令和2年分民間給与実態統計調査」によれば、20~24歳の平均年収は260万円となっています。それに対して、25~29歳までの平均年収は362万円です。

 

あくまで平均値ではありますが、このデータを基に考えると、家賃7万円は「20代前半の平均から見れば、やや高めの設定」「20代後半の平均年収から見ると、無理のない設定」ということが分かります。

 

続いて、平均家賃について見ていきましょう。総務省統計局「平成30年住宅・土地統計調査」によると、家賃の全国平均は「5万5,695円」とされています。

 

そのため、全国平均から比べると、家賃7万円は1万円以上高い水準であるといえます。ただ、同調査によれば、東京都の平均家賃は「8万1,001円」であり、7万円を大きく上回ります。

 

東京都の水準から比べれば、家賃7万円は決して高くはない設定ということが分かるのです。そのため、家賃を考える際には、住みたいエリアを明確にしたうえで検討することが大切です。

 

家賃・賃料7万円以下の物件 家賃相場を調べる

一人暮らし

 

東京都内で物件を探す場合、家賃7万円に設定すると、実際にどのような部屋が見つかるのでしょうか。ここでは、都内の各エリアで物件を検索し、主な傾向を紹介します。

 

また、家賃をもう少し下げた場合にはどうなるのか、家賃6万円に設定したパターンとも比較しながら見ていきましょう。

 

東京都心部(千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、渋谷区)で「家賃6.5万~7万円」の物件をLIFULL HOME’Sで検索したところ、全体では2,034件(2022年5月時点)見つかりました。

 

そのうち、間取りタイプごとの内訳は以下のとおりです。

間取りタイプ

物件数

ワンルーム

1,024件

1K

886件

1DK

109件

1LDK

2件

2K以上

13件

間取りタイプとしては、ワンルームや1Kの一人暮らし向けの物件がほとんどであり、専有面積が25平米(国土交通省『住生活基本計画における居住面積水準』における一人暮らしに最低限必要とされる広さ)を超える部屋は113件と、全体の5%程度しかありません。

 

また、それ以外の特徴も合わせると、おおまかに以下のような傾向が見られます。

家賃7万円の物件の特徴

  • 一人暮らし向けの物件が中心
  • 専有面積25平米以内が95%程度
  • ほとんどが駅徒歩10分以内
  • 築20年以上の物件が8割超

 

一方、家賃を5.5万~6万円に設定すると、物件数は1,002件にまで減ります。また、間取りタイプごとの内訳は以下のとおりです。

間取りタイプ

物件数

ワンルーム

689件

1K

295件

1DK

15件

1LDK

0件

2K以上

3件

7万円に設定する場合と比べて、物件の選択肢自体は狭くなってしまいますが、それでも一人暮らし向けの物件であれば十分に見つけられます。

家賃6万円の物件の特徴

  • 一人暮らし向けの物件が中心
  • 専有面積25平米以内が95%超
  • ほとんどが駅徒歩10分以内
  • 築30年以上の物件が8割超

都心ということもあり、駅からの距離などの立地条件については、7万円に設定した場合とそれほど大きな差はありません。ただ、築年数はより経過した物件が多くなるのが特徴です。

 

都心部を除いた23区内で家賃6.5~7万円の物件を検索すると、全体では19,096件がヒットしました。このことから、23区内であれば、かなり広い範囲から物件を探せる家賃設定であることが分かります。

間取りタイプ

物件数

ワンルーム

5,187件

1K

10,271件

1DK

1,420件

1LDK

209件

2K以上

2,009件

間取りタイプとしては、ワンルームや1Kといった一人暮らし向けの割合が多いものの、二人暮らしにも適した1LDK以上の物件もそれなりの数が見つかります。また、専有面積が25平米を超える部屋は5,185件であり、全体の4分の1以上となります。

 

二人暮らしに最低限必要とされる30平米を超える物件も10%以上はあるため、都心部のみに限定する場合に比べて、物件探しの選択肢は大きく広がっているといえるでしょう。

家賃7万円の物件の特徴

  • 一人暮らし向けの物件が中心
  • 専有面積25平米以上の物件もそれなりに見つかる
  • 二人暮らし向けの物件を見つけることも可能
  • 駅徒歩10分以内の物件は8割超
  • 築20年以上の物件が6割超

 

続いて、家賃5.5万~6万円で検索すると、全体では15,637件がヒットしました。

間取りタイプ

物件数

ワンルーム

6,318件

1K

7,964件

1DK

666件

1LDK

28件

2K以上

661件

7万円の場合と比べると、30平米を超える物件数は少なくなりますが、一人暮らし向けの物件であれば十分に探せる家賃設定といえます。

家賃6万円の物件の特徴

  • 一人暮らし向けの物件が中心
  • 専有面積25平米以上の物件もそれなりに見つかる
  • 駅徒歩10分以内の物件は8割超
  • 築20年以上の物件が8割超

一人暮らしの生活費と家賃のシミュレーション

 

家賃の適正範囲を考える際には、実際に生活費を基に具体的な計画を立てることが大切です。そこで、一人暮らしの平均的な生活費を参考にしながら、自分自身、毎月どのくらいの出費があるのかを把握しておくといいでしょう。

 

総務省統計局の「家計調査年報(家計収支編)2020年」によれば、単身世帯における1ヶ月あたり生活費の平均額は以下のとおりです。

費用項目

金額

食費

3万8,410円

水道・光熱費

1万1,358円

家具・家事用品費

5,687円

被服費

4,606円

保健医療費

7,625円

交通・通信費

1万8,819円

教育費

7円

教養・娯楽費

1万7,082円

その他

2万9,226円

合計

13万2,820円

家賃を除くと、一人暮らしでは平均的に生活費として13万円以上のお金がかかることが分かります。この金額に家賃7万円をプラスすると、手取りとしてはやはり少なくとも21万円は必要な計算となります。

 

そのため、手取りが21万円以下の場合は、家賃の見直しも視野に入れることが大切です。また、手取りが21万円以上ある場合でも、自身の家計収支が平均より高くなってしまうようであれば、家賃を抑えるほうが安心です。

 

家賃・賃料7万円以下の物件

物件を探す

 

ここまで、安定して家賃7万円を捻出し続けるためには、少なくとも手取り21万円以上必要であることが分かりました。一方で、家賃を少し下げたとしても、一人暮らし向けの物件であれば十分に借りられます。

 

ここでは、実際に家賃を安く抑えるためのコツを見ていきましょう。

 

賃貸物件の家賃は、似たような条件を持つ物件と比較して決められることが多いです。

 

そのため、家賃を抑えるためには、一般的に家賃が安くなりやすいとされる項目のなかで、「自分はそれほど気にならない」という妥協ポイントを見つけておくのがもっとも効率的かつ確実な方法といえます。

 

次に紹介するように、家賃が安くなる条件にはさまざまなものがあるので、「これなら妥協できそう」というポイントを探ってみるといいでしょう。

 

急行や快速が止まる駅は人気が集まりやすく、家賃が高くなってしまう傾向があります。こうした駅の近くで、なかなかいい物件が見つからない場合は、1つ隣の各駅停車しか止まらない駅にも目を向けてみるのがコツです。

 

条件が同じであれば、最寄り駅までの距離が近い物件のほうが家賃は高くなりやすいです。車での移動が多い人や自転車などでも無理なく通勤・通学できるという人は、少し駅から離れた物件にも目を向けてみるといいでしょう。

 

建物の構造については、一般的に鉄筋コンクリート造よりも木造のほうが安くなります。立地や広さなどを優先したい場合は、木造アパートを中心に物件探しを進めると、理想の部屋に出会える確率が高くなるかもしれません。

 

新築や築浅の物件は人気が集まりやすく、家賃も高くなりやすい傾向にあります。家賃を抑えるためには、ある程度築年数が経過した物件も選択肢に入れて探してみましょう。

 

リフォームやリノベーションなどが行われている可能性もあるので、築年数の割に設備が新しく、内装がキレイな物件に出会えることもあります。

 

水回りについては、以下の特徴を持つ物件のほうが家賃を抑えやすい傾向にあります。

特徴

  • バスとトイレが一緒になった3点ユニットバス
  • 室外洗濯機置き場
  • ミニキッチン、1口コンロ

たとえば、自炊をしない人にとっては、ミニキッチンや1口コンロでもそれほど不便に感じることはないでしょう。このように、ライフスタイルに合わせて妥協できるポイントを見つけることが、家賃を抑える近道となるのです。

物件を探す

 

  • 家賃7万円の物件を借りるなら手取り21万円以上は必要
  • 家賃7万円は全国水準からみるとやや高めの設定だが、東京都の平均値から見ると1万円程度安い
  • 一人暮らし向けの物件なら、家賃6万円でも東京23区内で見つけることは可能
  • 家賃は、具体的な生活費も踏まえて考える
  • 家賃を抑えるためには妥協できる条件を明確にする
家賃・賃料7万円以下の物件 家賃相場を調べる

Q.1 家賃7万円の部屋で一人暮らしをしたいのですが、手取りはいくら必要ですか?

A.1 手取りで月々21万円以上あると安心です。一般的に、無理のない家賃は「手取りの3分の1以内」といわれています。ただし、これはあくまで目安ですので、ご自身のライフスタイルに合わせて収支を計算してみましょう。

Q.2 年収300万円台前半ですが、家賃7万円の部屋は借りられますか?

A.2 少し家計が厳しくなる可能性があります。家賃7万円の場合、年収315万円以上がひとつの目安だからです。毎月の生活費を具体的に計算し、無理なく支払い続けられるか判断することをおすすめします。

Q.3 そもそも家賃7万円は、一人暮らしの家賃として高いのでしょうか?

A.3 住むエリアによって異なります。全国の平均家賃(約5.6万円)と比べると高めですが、東京の平均家賃(約8.1万円)よりは安い設定です。まずは住みたい街の家賃相場を調べてみましょう。

Q.4 東京23区内で家賃7万円だと、どのような物件が見つかりますか?

A.4 都心部かそれ以外のエリアかで大きく異なります。新宿区などの都心部では、一人暮らし向けのコンパクトな物件が中心です。一方、都心部以外の23区にエリアを広げると物件数が一気に増え、少し広めの部屋や二人暮らし向けの物件も見つかります。

Q.5 家賃をもう少し安くしたいです。家賃を下げるための物件探しのコツはありますか?

A.5 物件に求める条件で「妥協できるポイント」を見つけるのが近道です。たとえば、急行が停まらない駅を選んだり、駅から少し離れたりするだけでも家賃は安くなる傾向があります。築年数や、バス・トイレが同室であることなどにこだわらないのも有効です。

Q.6 家賃7万円の部屋で一人暮らしする場合、月々の支出は合計でどのくらいになりますか?

A.6 合計で月々20万円程度が支出の目安です。データによると、家賃を除いた一人暮らしの平均的な生活費(食費、水道光熱費など)が約13万円のためです。ご自身の手取り額で無理なく支払い続けられるか、一度確かめてみましょう。

更新日: / 公開日:2022.06.03