一戸建ての維持費は年間40万円が目安
一戸建てを持つと、住宅ローン以外に税金や保険料、将来の修繕費などがかかります。固定資産税、火災保険料、そして自身で計画的に積み立てる必要がある修繕費を合わせると、年間で40万円程度を目安に考えておくとよいでしょう。
詳しくは、「一戸建ての維持費は年間で40万円程度」をご覧ください。
4人家族の生活費の目安は月々約30万円
総務省の家計調査によると、4人家族の1ヶ月の生活費は、住居費や家の維持費を除いて約30万円が目安です。この金額に、家の維持費や住宅ローン返済額が加わるため、全体の支出を把握して資金計画を立てることが大切になります。
詳しくは、「4人家族の生活費は毎月いくらが目安?」をご覧ください。
家計を見直し無理のない返済計画を立てる
住宅ローンを組む際は、年収だけでなく毎月の収支バランスを考えることが重要です。食費や通信費などを見直して家計を把握しましょう。年収に占める年間返済額の割合である「返済負担率」を25%以下に設定すると、無理のない返済計画を立てやすくなります。
詳しくは、「〈年収別目安表〉住宅ローンはどのくらいの負担なら無理なく返せる?」をご覧ください。

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マイホームを購入するときには、実際に入居してからの維持費や生活費にも目を向けながら資金計画を立てることが大切です。

 

この記事ではまず、一戸建ての維持費の内訳や目安について紹介します。そのうえで、生活費がどのくらいになるのか、4人家族の場合でシミュレーションしてみましょう。

一戸建ての維持費

 

一戸建ての維持費は、年間で40万円程度とされています。ここでは、維持費の具体的な内訳や計算方法について詳しく見ていきましょう。

 

固定資産税とは、所有している土地や建物などの固定資産に課せられる税金のことであり、毎年1月1日時点の評価額に基づいて計算されます。

 

具体的な計算式は「固定資産税評価額×1.4%(標準税率)」ですが、固定資産税は地方税なので、自治体によって1.5%や1.6%など税率に若干の違いがある場合もあります。

 

また、固定資産税は土地と建物それぞれについて計算し、どちらも居住用のものであれば軽減措置を受けることができます。

 

一戸建ての場合は、マンションのように修繕積立金が設けられていないため、自分で修繕費用を積み立てていく必要があります。

 

修繕のタイミングは箇所によって異なるため、費用を一度に用意しようとするよりも、コツコツと計画的に貯蓄していくほうが無難です。

 

一戸建ての修繕費用の目安は、トータルで600万~800万円程度とされているので、たとえば35年所有するのであれば、「年間17万~23万円程度」の積立金額が目安になります。

 

マイホームを所有するときには、万が一に備えて火災保険や地震保険に加入するのが一般的です。

 

特に住宅ローンを借りるときには、原則として火災保険の加入が必須となるため、あらかじめ保険料も維持費に組み込んでおくほうが無難です。

 

火災保険の保険料は5年間で15万~20万円が目安となりますが、補償の範囲や特約の有無、支払い方法によっても異なります。最長期間である10年一括払いを選択すれば、トータルの負担額を抑えられます。

 

一戸建てとマンションでは維持費に対する考え方が大きく異なります。

 

マンションの場合は修繕積立金として、毎月計画的に維持費の積み立てが行われます。また、共用設備の維持・管理を行うための管理費も必要であり、合計で毎月3万円程度かかります。

 

ただ、修繕積立金はあくまでも「マンション全体や共用部分のための積み立て」であり、自室のリフォームや修理に使えるお金ではありません。

 

自室の修繕・改装を行ううえでは、別途で積み立てを行う必要があるのです。そのため、駐車場代なども考えると、都心では年間50万円程度を維持費の目安として考えておく必要があるでしょう。

 

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4人家族の生活費の目安

 

続いて、一戸建てにおける生活費について、平均的な4人家族のケースを見ていきましょう。

 

総務省の2020年の調査データ(※)によると、平均的な4人家族の1ヶ月当たりの生活費(住居費、維持費を除く)は以下のとおりです。

費用項目

金額

食費

8万7,071円

水道・光熱費

2万4,121円

家具・家事用品費

1万3,919円

被服費

1万2,095円

保健医療費

1万2,778円

交通・通信費

4万7,009円

教育費

2万6,091円

教養・娯楽費

2万8,900円

その他

4万8,100円

合計

30万84円

このデータはあくまで平均値であるものの、住居費や維持費を除いた生活費は、合計で毎月30万円程度が目安だといえます。

 

仮に年間の維持費が40万円だとすると、1月当たり約3.3万円となるため、「合計では33.3万円程度」になると考えられます。

 

住宅ローンの返済計画を立てるためには、この金額をベースに貯蓄額なども検討しながら、無理のない毎月返済額を設定することが大切です。

 

(※)総務省統計局「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2020年

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家計の見直し

 

毎月の維持費や住宅ローンの返済を考えると、生活費はできるだけ節約したいところです。ここでは、家計を見直すうえで目を向けておきたいポイントをいくつか紹介します。

 

生活費のなかでも、特にコントロールしやすいのは食費や娯楽費です。食費は生活費のなかでもっとも大きな割合を占める費用でもあるため、節約できれば大きな効果が期待できます。

 

上記の結果と比較すれば、月々7万円に抑えるだけでも年間20万円以上の節約につながるのです。また、娯楽費は月単位で考えるのではなく、年単位で計算するのがコツです。

 

年間でどのくらいのお金を自由に使えるのかを把握して、そこから逆算しながら使い方を決めましょう。

 

次に目を向けておきたいのは、毎月あるいは毎年一定額が発生する固定費についてです。たとえば、携帯電話やインターネットなどの通信費は、今よりも安いプランを検討すると、年間では大きな節約につながります。

 

教育費が特にかかりやすいタイミングは、ある程度子どもの年齢に応じて予想することができます。進学や受験といったイベントから現在の年齢を逆算して、早い段階で貯蓄計画を立てておきましょう。

 

収入にゆとりがある場合は、iDeCo(イデコ)などの私的年金を活用してみるのもひとつです。掛け金の全額が所得控除の対象になるため、貯蓄をしながら大きな節税効果が見込めます。

 

特に住宅ローンの返済期間が定年後にも続く場合は、老後の収入低下の備えとして検討しておくと安心です。しかし、iDeCoは、あくまで投資なので、元本割れのリスクはあります。詳しく調べてから検討してみてください。

住宅ローン

 

ここまで、一戸建ての維持費と生活費について紹介してきました。では、これらの金額を踏まえて、住宅ローンは毎月どのくらいなら無理なく返済できるのでしょうか。

 

ここでは、年収別に無理のない返済額をシミュレーションしてみましょう。

 

返済計画の安全性を確かめる指標としては、「返済負担率」に目を向けてみることが大切です。

 

返済負担率とは、「年収に対する年間返済額の割合」を示す数字であり、一般的には「25%以下」なら無理なく返済を続けていけるとされています。

 

そのため、毎月返済額を計算するときには、「年収の48分の1」に収まるように設定しておきましょう。

 

返済負担率を25%に設定したとき、実際に借入額がどのくらいになるのかシミュレーションしてみましょう。

 

なお、今回は以下の条件下でシミュレーションを行いました。

条件

  • 金利:全期間固定金利1.5%
  • 返済期間:15年、25年、35年の3パターンで計算
  • その他の条件:頭金、ボーナス返済利用なし

すると、結果は下の表のようになりました。

年収

毎月返済額

借入上限額

15年ローン

25年ローン

35年ローン

400万円

8.3万円

1,337万円

2,075万円

2,711万円

500万円

10.4万円

1,675万円

2,600万円

3,397万円

600万円

12.5万円

2,014万円

3,125万円

4,083万円

700万円

14.6万円

2,352万円

3,651万円

4,768万円

800万円

16.7万円

2,690万円

4,176万円

5,454万円

900万円

18.8万円

3,029万円

4,701万円

6,140万円

実際には金利や返済方法によっても結果が異なりますが、借入額の目安として参考にしてみてください。

 

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生活費のシミュレーションをする

 

持ち家を購入してからの生活費については、インターネット上のツールを使ってシミュレーションすることもできます。

 

LIFULL HOME’Sの「おうち予算シミュレーション」では、年齢や年収、家族構成などの項目を入力するだけで、簡単に住宅ローン返済額や生活費の理想値を調べることが可能です。

 

おうち予算シミュレーション

 

今回は、以下の条件を設定したうえで、実際に試算してみましょう。

条件

  • 年齢:35歳
  • 世帯構成:夫婦と子ども2人の4人家族
  • 世帯年収:600万円
  • 住宅ローン以外の借入金:なし
  • 自己資金:300万円
  • 返済負担率:25%

上記の条件で試算をしてみると、結果は以下のようになりました。

住宅購入の目安予算

3,100万円~3,900万円

住宅ローン毎月返済額

9万円

住宅関連費

5万円

生活費合計

23万円

内訳

食費・日用雑貨

7万5,000円

水道光熱費

1万5,000円

被服・理美容費

1万8,750円

医療費

1万1,250円

交通・自動車関係

1万8,750円

通信費

1万5,000円

教育費

2万2,500円

趣味・娯楽費

1万8,750円

諸雑費(保険料含む)

1万1,250円

小遣い

1万1,250円

交際費

1万1,250円

貯蓄

5,000円

このモデルケースであれば、維持費として年間60万円を用意できる計算となるため、十分にマイホームを維持していけるといえます。

 

なお、「おうち予算シミュレーション」では、算出されたそれぞれの項目について金額を調節できます。たとえば、「食費はもう少し削れそう」という場合には、金額を小さくしてその分を貯蓄に回すことも可能です。

 

現在の家計と照らし合わせながら、マイホーム購入後の収支がどのくらいになるのか、シミュレーションツールで確かめてみましょう。

  • マイホームの維持には固定資産税などの税金やメンテナンスコストの積み立て、保険料などがかかる
  • 一戸建ての維持費は年間40万円程度が目安
  • 平均的な生活費を基に、ライフプランに合わせた家計の見直しを行うことが大切
  • マイホームの購入予算と生活費のバランスは「おうち予算シミュレーション」で計算すると便利
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Q.1 一戸建てに住むと、住宅ローンのほかにどんなお金がかかりますか?

A.1 住宅ローンとは別に、大きく3つの「維持費」がかかります。具体的には、毎年支払う「固定資産税」、将来の補修に備える「修繕費の積み立て」、火災や地震のための「保険料」です。これらを合わせて、年間40万円程度を目安に考えておくと安心です。

Q.2 一戸建ての維持費は、マンションとどう違うのですか?

A.2 マンションが毎月「管理費」などを支払うのに対し、一戸建ては自分で修繕計画を立てて費用を準備します。自分で管理するため自由度は高いですが、その分、計画的に積み立てることが大切になる点が大きな違いです。

Q.3 4人家族で一戸建てに住んだら、毎月の生活費はいくらくらいになりますか?

A.3 総務省の2020年の調査データによると、4人家族の生活費は住居費を除いて月々約30万円が目安です。実際の支出は、この金額に「維持費(月々約3.3万円)」と「住宅ローン返済額」が加わります。この合計額で全体の支出を把握しましょう。

Q.4 無理なく住宅ローンを返済するために、家計の何から見直せばいいですか?

A.4 まずは、ご自身で調整しやすい「食費」や「娯楽費」から見直すのがおすすめです。また、携帯電話の料金プランなど、一度見直すと節約効果が長く続く「固定費」のチェックも効果的です。

Q.5 自分の年収だと、どのくらいの住宅ローンを組むのが安心ですか?

A.5 無理のない返済額の目安は「返済負担率」でチェックできます。これは年収に対する年間返済額の割合のことで、一般的に「25%以下」に収めると安心です。たとえば年収500万円の方なら、年間の返済額を125万円以内(毎月約10.4万円)にするのが一つの目安です。

Q.6 これから子どもの教育費もかかります。どう準備すればいいですか?

A.6 子どもの進学や受験など、教育費が多くかかる時期はある程度予測できます。現在の年齢から逆算し、住宅ローンの計画とあわせて早めに貯蓄計画を立てておくことが大切です。

Q.7 マイホーム購入後の生活費が具体的にイメージできません。簡単にシミュレーションする方法はありますか?

A.7 記事で紹介されている「おうち予算シミュレーション」のような無料ツールが便利です。年齢や年収などを入力するだけで、住宅購入の予算目安や購入後の生活費の内訳を手軽に計算できます。現在の家計と比べながら、新生活を具体的にイメージしてみましょう。

更新日: / 公開日:2021.10.22