売却と購入という2つの作業が必要な住み替えは検討すべきことがたくさんあり、判断に迷うことも多いでしょう。そんなとき参考になるのが、住み替えを経験した先輩たちの声です。

この記事では、住み替え経験者が不安に感じたことや苦労したこと、注意したことなどをご紹介します。

また、それぞれの体験談に対して、住宅の専門家である武蔵野不動産相談室株式会社の畑中学さんにアドバイスをいただき、よかった点と改善点をまとめました。ぜひ後悔のない住み替えを実現するためのヒントを見つけてください。
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家の住み替え

 

売却する自宅と購入する新居の種類別に5つの体験談をご紹介します。体験談では主に、「住み替えの理由」「リスクを抑えるために工夫したこと、やってよかったこと」「不安だったこと、大変だったこと」「こうすればよかったと思ったこと」などのリアルな声をまとめました。

マンションから一戸建てに住み替え 「売却代金と貯金で新居を購入。物件サイトで身につけた相場感が役立ちました」(40歳女性)

 

家族構成

夫婦、未就学児1人

世帯年収

1,000万〜1,200万円未満

売却物件

マンション

購入物件

注文住宅/4LDK/4,580万円

 

子どもが生まれる前に購入したマンションだったので、十分な広さと部屋数を確保できる注文住宅の購入を決めました。40歳を過ぎてから住宅ローンを組むのは不安でしたが、売却査定をしたところ思ったより高値が付いたことも後押しに。実際、納得の金額で売却でき、売却代金と貯金で購入資金を用意することができました。

 

新居探しは、インターネットの物件サイトをフル活用。通勤の電車の中でもチェックできますし、たくさんの物件を見ることで相場感を身につけられ、売却・購入の場面でとても役立ちました。

 

一方、大変だったことは、手続きが煩雑で負担が大きかったこと、モデルハウスなどの見学に小さい子どもを毎回連れていかなければならなかったことです。費用ばかりに気がまわりがちですが、手間や時間をいかに減らすかという点も重要だと実感しました。

専門家からのワンポイント

よかった点:事前に売却査定をして、いくらで売れそうか見込みがあったのはいいですね。たくさんの物件を見ることは相場観を養うことにもつながります。

 

改善点:今はオンラインで見学できる物件もあります。費用ばかりに目を向けがちですが、手間や時間を減らすなら、売却を先に行い、ある程度腰を据えて物件を探す選択肢もあります。

マンションから中古マンションに住み替え

「同マンション内で住み替え。買い先行だったのでいつ売却できるか不安でした」(40歳女性)

 

家族構成

本人、小学生の子ども1人

世帯年収

400万〜600万円未満

売却物件

マンション

購入物件

中古マンション/2LDK/3,800万円

 

部屋が西向きのため住居内の気温差が激しく、使えない部屋があったことが住み替えのきっかけです。ただ、マンションの立地が非常によく、共用部分の管理状況はとても気に入っていました。物件探しを始めたところ、タイミングよく同マンションで南向きのリフォーム済み物件が売りに出たので、即刻住み替えを決めました。

 

よかった点は、同マンション内での住み替えなので売却の相場がだいたい分かっていたこと、売却と購入が同じ不動産会社だったのでやりとりが楽だったことです。

 

不安だったことは、買い先行のためいつ売却できるか分からず、ダブルローンのリスクがあったことです。結果、一定期間ダブルローンになりましたが、もっと長く続いたら家計が破綻していたかもしれません。資金計画は十分に練ることをおすすめします。

専門家からのワンポイント

よかった点:住み替えのポイントは資金計画とスケジュールに齟齬(そご)をきたさないことです。今回は同じ不動産会社に依頼されたのでその点をうまくコントロールができたのはとてもよかったと思います。

 

改善点:購入先行では、スムーズに売却ができなかったときの対策をよく検討しておきましょう。たとえば売却価格を下げると資金計画がどうなるのか、ダブルローンだと家計は維持できるのか、貯金はどれだけ切り崩して生活費に当てられるのかを事前にシミュレーションしておくといいでしょう。

一戸建てから新築マンションに住み替え

「ハザードマップで安全なエリアに住み替え。新居探しはインターネットがおすすめです」(32歳女性)

 

家族構成

本人とその父と母

世帯年収

1,000万〜1,200万円未満

売却物件

一戸建て

購入物件

新築マンション/3LDK/7,000万円

 

住んでいた一戸建てが老朽化。建て替えも検討しましたが、駅から遠く治安も悪く、さらにハザードマップで危険な場所だったので思い切って住み替えを決定。新駅ができた新しい住宅街に建設された新築マンションを購入しました。

 

持ち家は土地ごと売却しました。敷地面積が広く、以前より地価が上がっていたので資金面での不安はありませんでした。でも、やはり売却と購入を同時に行うのは大変ですね。時間に余裕がなくてイライラしてしまったこともありました。

 

新居選びで重視したのは、交通利便性と水害の心配のない安全な場所であること。不動産・住宅情報ポータルサイトの街ランキングなども参考にしながらエリアを絞り、気になる街には昼と夜に視察に行きました。物件の数、口コミ数など、今の不動産・住宅情報ポータルサイトはとても充実しています。時間と手間を抑えることができておすすめです。

専門家からのワンポイント

よかった点:物件をよく知る意味でも住み替え先の昼と夜の様子を見られたことは、勘違いなどを防ぐ意味でもとてもよかったと思います。

 

改善点:住み替えは購入と売却、2つの手続きがありますので時間がかかります。時間的に余裕があるタイミングで行うことをおすすめします。

一戸建てから中古マンションに住み替え

「次回の住み替えも視野に入れ、資産価値を維持しやすい中古マンションを選択」(48歳男性)

 

家族構成

夫婦、未就学児〜中学生の子ども3人

世帯年収

1,500万〜2,000万円未満

売却物件

一戸建て

購入物件

中古マンション/4LDK/2,000万円

 

部屋と部屋が襖(ふすま)や障子で仕切られている古い一戸建てに住んでいたので、子どもの高校受験を機に住み替えを検討。いずれまた住み替えることも視野に入れていたので、売りやすさを考えて中古マンションへの住み替えを決めました。

 

新居で重視したのは築年数。売却時に資産価値を維持しやすく、大規模修繕が当分なさそうな物件にこだわりました。また、税金控除や補助金などの情報収集も積極的に行いました。売却と購入は別の不動産会社だったので対応が大変でしたが、それぞれからためになるアドバイスをもらえたので結果的によかったと思っています。

 

物件探しは主にインターネットです。問合せをすると希望した物件以外にも提案してくれたので、見落としは少なかったと思います。次回の住み替えでも、インターネットを上手に活用するつもりです。

専門家からのワンポイント

よかった点:住み替えをうまく行うには、不動産会社任せにするだけではなく、ご自身でもよく調べて確認し判断できるようにすることです。その意味でも資産価値の維持ができるマンションや税金控除、補助金などを調べて納得いく住み替えができたことはとてもよかったと思います。

 

改善点:購入、売却を別々の不動産会社に依頼する場合、一緒の不動産会社に依頼する場合のメリットとデメリットの検討があってもよかったかもしれません。そうすれば、何か問題が生じたときにうまく対応できるでしょう。

一戸建てから一戸建てに住み替え

「売却は価格よりも時間を優先。早々に希望額で売却することができました」(45歳男性)

 

家族構成

夫婦、小学生の子ども2人

世帯年収

1,500万〜2,000万円未満

売却物件

一戸建て

購入物件

注文住宅/3LDK/7,000万円

 

住んでいた中古住宅はもともと住み替えを前提に購入したものでした。子どもが成長し手狭に感じていたところ、私の転勤が決まったため住み替えることになりました。

 

売却に関しては、高値で売れるに越したことはありませんが、買い手が見つかるまで待つのは面倒に感じたので、価格よりも時間を優先。最低限満足できる金額を不動産会社に提示したところ、早々に売却が決まりました。

 

売却、購入ともなじみの不動産会社に依頼し、同時に自分でもインターネットで情報収集。不動産会社の提案を自分なりに分析できる知見を得られたのは大きかったですね。

 

将来、もし住み替えることがあったら同様の進め方で行うつもりです。もし時間に余裕があれば、新居探しの時間を増やせたらと思います。

専門家からのワンポイント

よかった点:情報収集をしたことでご自身の判断に納得できたことはとてもよかったです。売却で価格よりも時間を優先させることに納得できた点が住み替えをスムーズにした結果でしょう。

 

改善点:少し時間をかけて買い手がつきそうな高い価格を模索する方法もあります。早々の売却の場合、相場より安いことが多いからです。もう少しこだわってもよかったかもしれませんね。

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家を売る

 

住み替えの体験談をご紹介しました。後悔のない住み替えをするなら、まずは今の家がいくらで売れるか相場を知ることが第一歩。いくらぐらいで売れるのか分からない状態で新居の購入に踏み切るのは、リスクが大きいです。

 

おすすめは、1社ではなく複数社に査定を依頼できる一括売却査定サービスを利用する方法。複数社の査定額を比較できるため、適正な売り出し価格をつかみやすくなります。

 

買い替えを考えており、物件選びや不動産会社選びに悩んだら、LIFULL HOME’Sの住まいの窓口」に相談するのもおすすめです。不動産会社の特性を理解しているため、エリアに強い不動産会社や、売却にも強い不動産会社、担当者との相性などを考えた提案ができます。どのタイミングで買い替えるのがベストなのか、資金計画の相談も可能です。

 

先輩たちの体験談を参考に、後悔のない住み替えのヒントにしてみてください。

 

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更新日: / 公開日:2021.07.02