車やバイク好きであれば、ガレージハウスに住んでみたいと考えたことがある人は少なくないでしょう。なかには、アメリカの映画やドラマで見るような、いわゆるアメリカンスタイルのガレージハウスに憧れを持っている人もいるでしょう。
今回は、欧米の建築スタイルに詳しい、一般社団法人輸入住宅産業協会の森田順さんに教えていただいた、ガレージハウスの特徴やアメリカンスタイルの要素を取り入れるためのポイントを解説します。
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アメリカンガレージハウスとは?

写真提供:セルコホーム株式会社
ガレージハウスとは、車庫と住居が一体となった建物のことです。「ビルトインガレージ」とも呼ばれます。
最近は、日本でもガレージ付きの住宅は人気がありますが、アメリカやカナダなどでは昔からこうした住宅が多く建てられてきました。国土が広く、車社会なので、車が2〜3台置けるような広々としたガレージハウスが求められるのです。
こうした背景もあり、日本でもアメリカの映画やドラマに登場するような、アメリカンスタイルのガレージハウスに憧れを持つ人は少なくありません。
欧米では、上の写真のように、2階建ての母屋に隣接するかたちで平屋建てのガレージが付いているタイプが主流です。一方、土地が狭い日本では、ガレージを別棟として建てるのではなく、1階部分がガレージや納戸になっていて、その上の2階や3階を居住スペースとしているタイプがよく見られます。
それは、日本の建築のルールとも関係しています。土地に対してどのくらいの規模の住宅を建てることができるかは、その土地の建ぺい率(敷地に対する建築面積の割合)・容積率(敷地に対する延床面積の割合)などによって決まります。
ガレージ部分も基本的にはそれらの計算の中に含まれるため、狭い土地の中にガレージもつくると、その分、居住スペースが削られることになります。
ただし、建築基準法では、ガレージに関しての緩和措置があり、容積率の1/5を限度として延床面積に算入されません。そうした事情もあり、日本のガレージハウスは、住居の1階部分にガレージを設けることで、なるべく居住スペースを確保できるようにしているものが多くなっています。
アメリカンガレージハウスが人気の理由は?

写真提供:セルコホーム株式会社
ガレージハウスの魅力としてまず挙げられるのは、車やバイクを安全に、いい状態で保管できることです。屋外の駐車場などに置くのに比べて、盗難やいたずらなどの被害を受けるリスクが少なく、雨や風、強い日差しなどからも守ることができます。
また、居住スペースとつながっているので、雨の日などに車で出かける際も、一度外に出る必要がありません。そのまま車に乗ることができるので、濡れずにすみ、快適です。
さらに、車やバイクを置く場所としてだけでなく、さまざまな用途で使うことができます。たとえば、工具などを置いて、車のメンテナンスやDIYなどの作業スペースとして活用できます。ある程度、防音対策をして楽器の演奏などに使う人もいます。
最近では、居室からガレージ内を見られるように窓を設置するケースも増えています。車が好きな人にとって、いつでも好きなときに愛車を部屋から眺められるのは嬉しいところです。
ガレージハウスの住宅カタログを探す 駐車場・ガレージ・車庫付きの中古一戸建てアメリカンガレージハウスの費用の目安は?

ガレージハウスは、当然ガレージのない住宅に比べると費用は高くなります。ガレージをつくる費用は、ガレージの大きさや使う素材などによって異なります。まず、車1台を置くにはだいたい6坪(12畳)くらいのスペースが必要です。
次に、坪単価を考える必要があります。坪単価は、建物の仕様や設備などによって変わりますが、一般的に、キッチンや浴室などさまざまな設備のある部屋に比べると、ガレージのような何もない空間であればその部分の坪単価は下がるので、坪単価40万円くらいからでもつくることが可能でしょう。仮に6坪分であれば、240万円程度という計算になります。
しかし、外壁材や内装などにこだわると費用が上がるので、場合によっては坪単価60万円以上になることも考えられます。つまり、ガレージ部分だけでだいたい300〜400万円くらいになるイメージです。さらに、2階建て以上の建物よりも平屋の方が坪単価は割高になります。ドアも、シャッタータイプであれば比較的安いものがありますが、輸入ガレージドアは価格が上がります。
ガレージハウスをアメリカンスタイルにするためのポイントは?
ガレージをアメリカンスタイルにするなら、ポイントとなるのはまずガレージドアです。日本のガレージは、アルミ製やスチール製が多いですが、木製または木目調の高級感があるドアを使うと、それだけでアメリカンな雰囲気が出ます(ただし、日本では防火制限によって、木製のドアを使えない場合があるので注意が必要です)。
また、巻き上げ式のいわゆる「シャッター」ではなく、オーバースライドタイプといって、天井部にスライドさせて開閉するタイプのドアは、頑丈で重厚感があり、デザイン性が高いものも多いのでおすすめです。

写真提供:ハウディ株式会社

写真提供:ハウディ株式会社
また、内装にも木目調や煉瓦風など素材感のあるものを取り入れたり、アンティークの照明を使ったり、昔のアメリカの雰囲気を感じさせるような雑貨を置いたりすることでもアメリカンスタイルの雰囲気を演出できます。

写真提供:株式会社アーデンホームインターナショナル
アメリカンガレージハウスに住む場合の注意点とは?

ガレージと住宅がつながっていて、行き来しやすいのはガレージハウスのいいところですが、ガレージ内の排気ガスや匂い、音などが伝わりやすいという欠点もあります。ガレージとの間に設置するドアは、必ず気密性の高いものにしておきましょう。
また、ガレージ内でエンジンをかけるので、排気ガスが充満しないように換気設備を設けることや、窓やガレージドアを開けて換気をするなど、日頃から注意することも必要です。
また、ガレージのサイズも大事なポイントです。現在持っている車はぴったり収まっても、より車高の高い車や、幅の広い車に買い替えた場合、ガレージに入らなくなってしまうケースがあります。家の中にガレージをつくると、後から簡単にサイズを変えることはできないので、将来的に車を買い替える場合のことなども想定しておきましょう。
まとめ

ガレージハウスは、車やバイクが好きな人や、DIYなどが好きな人におすすめです。アメリカンスタイルにするのであれば、ガレージドアや内装などに工夫するといいでしょう。
ガレージハウスの住宅カタログを探す 駐車場・ガレージ・車庫付きの中古一戸建て更新日: / 公開日:2021.06.02










