新築住宅でアレルギー反応が起こる方は、“シックハウス症候群”の可能性があります。新築住宅はシックハウス症候群を発症し得る原因を多く含んでいますが、当然のことながら、新築住宅だからといって必ず発症するわけではありません。

同じ新築住宅に住んでいてもシックハウス症候群が起こる人、起こらない人がいます。そして、新築ではなく、既存住宅でも症状が出る人もいます。

まずは、シックハウス症候群とは何かについて知り、対策についても把握しておきましょう。
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シックハウス症候群の原因・症状とは?

厚生労働省の資料(※1)によると、シックハウス症候群とは「医学的に確立した単一の疾患ではなく、居住に由来する様々な健康障害の総称を意味する用語」とされています。

 

住宅の高気密化が進む中で、建材などに使われる化学物質やダニ、ほこりなどによって室内の空気が汚染され、それによって引き起こされるさまざまな健康への影響のことを指します。

 

※1 出典:「シックハウス症候群の予防と対策」(厚生労働省)

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu-eisei/dl/sick_house.pdf

シックハウス症候群の原因は、化学物質やカビ・ダニであるとされています。家を建てる際に使用する材料のみならず、壁紙や家具、カーテンなどにも化学物質は使用されています。このため、新築住宅に限らず、既存住宅でもシックハウス症候群になる可能性があると言えます。

 

日本の伝統的な木造住宅では、ふすまや障子、畳、土の壁などが使われ、床下や天井も通気の良いつくりでした。しかし、近年では、断熱性・気密性に優れた住宅が多く建築されています。気密性が高い住宅は断熱性に優れ、外気の影響を受けにくく室内を快適な状態に保つことが可能です。

 

しかし、その分自然な換気が行われにくく、空気中の二酸化炭素濃度が上昇したり、ダニやカビの胞子なども飛散した状態で室内にとどまったりと空気環境が悪くなる場合もあり、そうした住宅環境の変化も原因のひとつと考えられます。

シックハウス症候群の症状は人によって異なり、どのようなメカニズムで起こるのかまだ十分解明されていません。一般的な症状としては次のようなものがあります。

 

一般的な症状

  • 目のかゆみ
  • 鼻水が出る
  • 喉の乾燥
  • じんましん
  • めまい
  • 吐き気(嘔吐)
  • 頭痛
  • 倦怠感

生活習慣を変えていないにも関わらず、新築住宅に引越してから上記のような症状が出れば、シックハウス症候群の可能性が考えられます。

どんな対策があるのでしょうか?

シックハウス症候群を防ぐために、自宅でできる対策方法について紹介します。ただし、すでに症状が出てしまっている方は悪化させないことが重要です。すぐに病院へ行って、診察をしてもらってください。

入居前には換気を

入居前にはすべての部屋の窓をあけて、しばらく換気をしておくことが大切です。入居後も数ヶ月間は毎日、窓をあけて換気を行いましょう。数ヶ月過ぎたあとも定期的な換気がとても大切です。

湿度管理

また、入居後は換気とともに、カビやダニの発生を防ぐための対策を行いましょう。まずは、こまめに掃除を行い、アレルギーや皮膚炎などを起こす原因となるダニやダニの死骸、ふんなどを取り除くように心がけてください。

 

また、湿度の管理も大切です。できれば高すぎず、低すぎずの50%程度に保つように心がけましょう。湿度が高いとアレルギーの原因となるカビが繁殖しやすくなり、湿度が低いと乾燥してのどの粘膜を傷つけ、風邪などをひきやすくなるためです。

積極的に日干しを行う

また、日光には殺菌と乾燥の効果があるので、天気の良い日は積極的に日光を取り込み、カーペットや畳、寝具などの日光干しを行いましょう。

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アレルギー反応を起こさないために、日常的な対策を

シックハウス症候群は、先述した通り、新築住宅に限らず既存住宅でも発症します。しかし、新築住宅では、新品の建材などを使用していることから発症頻度が高いとされています。

 

現在のところ、化学物質を一切使用せずに家を建てるのは難しく、根本的な解決策はまだありません。

 

しかし中には、できるだけ化学物質を含んだ材料を使用せず、天然由来の成分を使用した材料を選ぶなど、シックハウス症候群対策を行っている建設会社や工務店もあります。新築住宅を購入する際には、そういった工務店に依頼してみても良いでしょう。

 

もちろん、新築住宅への引越しと同時に、猫や犬などのペットを飼い始めたなど他のアレルギーを引き起こすような要素があれば、可能性はシックハウス症候群に限定できません。

 

しかし、引越し前となんら生活習慣を変えていないにも関わらず、アレルギー症状が現れるのであれば、シックハウス症候群を疑ってもいいでしょう。アレルギー反応を起こさないためにも、まずは掃除や換気といった日常的な対策を徹底的に行いましょう。

 

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更新日: / 公開日:2019.09.13