著名なマンガやドラマに登場する間取りを何でも推理してしまう、間取り探偵。今回推理したのは「鉄腕アトム」です。1952年の連載開始から2009年にはCG映画が公開されるまで、マンガ・アニメ等いろいろ展開されてきた、日本人なら誰でも知っているマンガ。数十年前に想像した「未来」の家の間取りはとは、どんなものでしょうか?
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50年以上前に想像された2003年の家
2003年4月7日に誕生した鉄腕アトム。
今は2018年。遠い未来のお話の設定を時代が追い越してしまいましたね。日本が世界に誇るロボットマンガの先駆け。鉄腕アトムの家を推理しました。
実は、この建物を推理するにあたり、原作のマンガに登場するアトムの家は似ているけれども毎回どこかが違うんです。これは鉄腕アトムの検証本でも紹介されていて、手塚治虫先生がいない今、真相を知ることはできません。
そこで、作品を見直して間取りの最大公約数を取ってみることから始めました。
まず、基本となる形は、俯瞰で“前方後円墳”に見えるものが多く登場するのでそれを採用。その中でも一番シンプルなものが2階建て。その後、ドーム型のアンテナが屋上にあるタイプ。
基本となる、”前方後円墳”に似た形状のタイプ(左)と、ドーム型のアンテナが屋上にあるタイプ(右)
次に搭屋とパラボラパラボラアンテナが着いたタイプ。それをベースにして内部を推理してゆきます。
基本形・ドーム形に加えてパラボラアンテナが付いたタイプも。
”未来っぽい”円形の家の間取り
玄関は内開きで、すぐに円形の部屋の一部に応接室パーティールームがあります。パーティーのシーンでの人物の身長を参考に部屋の大きさを決めました。かなり広いですね。
部屋の真ん中にあるエレベーターと思われるスペースを挟んでリビングスペース。ここには当時では考えられなかった薄型テレビが壁に掛けられています。
1階にあるもう一部屋はダイニングキッチン。解説によると料理を作り、それを食べさせることまで全自動のマシンが設置されています。アトム家族は当然不要ですが、お茶の水博士が食事をしていたのでゲストのための設備なのでしょう。
アトムの家の間取り。円形なところや、部屋を仕切る壁が少ないところも「未来」っぽい感じがしますよね。
2階は家族のプライベートルーム。アトムとウランの相部屋と、エタノール・リン・チータンの部屋。
そして、確認はできなかったのだけれども、空いたスペースをコバルトの部屋と推理。
コバルトだけが独立した部屋を与えられている理由っていったい?もしかしたら一度自爆したことがあるのでそれを懸念した結果なのかもしれないですね。
それともう一部屋。アトムがボディーを洗っていた円筒形のシャワールーム。この場所は特定できなかったので、置けそうな場所に配置しました。
そして3階部分は塔屋のみとなっています。パラボラアンテナのメンテナンスには便利そう。
あと、当然といえば当然ですがアトムたちには必要のないトイレが見つけられませんでした。でも、お茶の水博士とかヒゲオヤジなどゲストはどうするのかなぁ?トイレがないということは登記上、居宅としては認められない可能性があります。
この建物は「科学省」が所有するもので、アトムたちを格納する倉庫としての登記をしていると思われます。
もしかしてオフィシャル?間取り探偵と手塚プロダクションの関係
アトムの家について、「アトムってどんなお家に住んでいるの?」といった質問があったと検証本に書いてありました。その時の答えが“前方後円墳型”の画像とともに「夢のある未来の家」といったぼんやりとした回答だったそうです。たくさんのパターンの建物が描かれていて間取りまで説明できなかったのでしょう。
2011年、三栄書房から出版した「間取り探偵-影山明仁著」にて、手塚プロダクションさんから書籍に載せる鉄腕アトムの原作の書影とカットをお借りした際、この間取り図に関心を持ったようで、当時オフィシャルサイトで紹介してもらいました。
さらに、その本に「鉄腕アトムの家の立体ペーパークラフト」のおまけをつけることにも許可をいただいき、なんて太っ腹!と感激したことが思い出されます。
もしかしてこの間取り図って公認を受けた?
所在地:東京都村山区貯水町
推定床面積:81.38m2
間取り:4DK
構造:SC構造2階建+塔屋
入居者:(アトムから見て)
アトム(本人)・エタノール(父)・リン(母)・コバルト(弟)・ウラン(妹)チータン(弟)
(注:アニメ版ではコバルトが長男という設定)

左)推理から作った模型2011年に間取り探偵が出版した書籍(右上)と、その書籍に付録として許可を得た模型のペーパークラフト(右下)

間取り女子
※掲載の間取り図とパースはMEGASOFT 3Dマイホームデザイナーで作図しています
物件を探す更新日: / 公開日:2018.01.24










