ドラマやアニメなどの作品に登場する家の間取りを何でも推理してしまう間取り探偵。
今回取り上げたのは、スタジオジブリが2002年に『ギブリーズ episode2』と同時上映で公開した映画「猫の恩返し」です。
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母と娘ふたりで暮らす、小さくてかわいらしい家
普通の高校生だった吉岡ハル。登校中、トラックに轢かれそうになった猫を助けたら、実は猫の国の王子様だった。
それがきっかけでいろいろなトラブルに巻き込まれ、助けを求めて猫の事務所に駆け込んだのだけれども…。
ハルが母と娘二人で暮らす家は、2LDKでコンパクトな間取り。とてもかわいらしい外観です。

主人公の吉岡ハルが母と暮らす家の外観イメージ
さて、突然ですがこの物件は貸家なのか?持ち家なのか?
LDKは21.19m2(12.8帖)。母親である吉岡直子さんの部屋は8.61m2(5.2帖)。ハルちゃんの部屋は9.44m2(5.7帖)です。
マンションならば、これらの部屋数と大きさはあると思いますが、戸建てでわざわざこの間取りで賃貸するのは考えにくく、持ち家であると推理します。
【概要】
所在地:東京都杉並区阿佐ヶ谷
推定床面積:71.21m2
間取り:2LDK
構造:2×4工法
入居者:吉岡直子、ハル

どの部屋も小ぶりな吉岡家の間取り。LDKには大きいパントリーとクローゼットがあり、小さいながらも収納力は確保している
狭めのLDKはDKとどう違うのか?
それにしても、LDK(リビング・ダイニング・キッチン)もDKと言いたくなるくらい戸建てにしては小さく感じます。
では、不動産取引に関して表示であるLDKの定義はどのようにして決められたのでしょう。
「不動産の表示に関する公正競争規約」(公正取引委員会告示)よると、18条1項4号により「居間と台所と食堂の機能が1室に併存する部屋のことをいい、住宅の居室(寝室)数に応じ、その用途に従って使用するために必要な広さ、形状及び機能を有するもの」とされています。
また、従来は広さに関する明確な広さが決められてなかったようですが、2011年11月に不動産公正取引協議会連合会で、8帖以上をリビング・ダイニング・キッチンとする指導基準(最低限の目安)を定めました。
だから、吉岡家のLDKは「LDKで間違いない」と言って大丈夫そうですね。でも、この間取りだとお客様が来たときとかどうするのでしょう。
それはこの舞台となった街が何とかしてくれます。
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舞台になっているのは人気のあの街

阿佐ヶ谷駅前は大規模な商店街もあり、人気な街である
ハルちゃんが猫の王子様ルーンを助けた場所は、阿佐ヶ谷の中杉通、原宿の表参道、横浜の元町などを参考にしているといわれています。
ただ、作品中のケヤキ並木や、ツツジ、そしてハルちゃんがラクロスのスティックをぶつけて壊してしまったパーキングメーターがあることから、阿佐ヶ谷が住まいに一番近いところと考えました。
さて、お客様が来たとき。関係の近い人の場合は、自宅で十分対応できますね。また、家にはちょっと来てほしくないなぁといった人は阿佐ヶ谷駅北口にある歴史の古い阿佐谷商和会商店街の喫茶店などで待ち合わせ。
宿泊があった場合でもホテルが近くにあるので、間取りで補えないところをこの街でアウトソーシングできちゃいます。
住宅地は比較的大きい面積を占める地区で、相場もリーズナブルな感じがします。
やはり人気があるのでしょう、中古住宅物件が少ないですね。阿佐ヶ谷駅で売りに出ている中古の一戸建ては全部で19件でした。(2022年8月25日時点。LIFULL HOME’Sで検索)
活気のある駅前の大通りからちょっと生活道路に入れば落ち着いた住宅街。猫も住みやすいのではないでしょうか。でも自動車には気を付けてね。

間取り女子
※掲載の間取り図とパースはMEGASOFT 3Dマイホームデザイナーで作図しています
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更新日: / 公開日:2017.05.31










