話題の高級タワーマンション、その間取りはどうなっている？

江東区内で最も地価の高い豊洲。そこに立つ高級タワーマンション「Sky Grand Tower TOYOSU」を購入し引っ越してきた高野家。
パーティールーム・キッズルーム・ライブラリー・カフェ・バーなどの共用施設がありコンシェルジュが常勤、部屋からの眺望は東京湾が一望できるリッチな立地。
　
憧れの住まいに歓喜する家族でしたが、主人公の亜紀はこのマンションの住人同士のルールやヒエラルキーに馴染めず困惑してしまいます。
そんなマンションで事件が起こります…。

「Sky Grand Tower TOYOSU」25階の高野家の間取り。20帖以上もある広いLDKが、さすが高級マンションという感じ

間取りは2LDK。広々としたLDKは概ね21帖で、さすが高級マンションの趣です。でも、そらちゃんが小さいうちはよいのですが将来一部屋足りなくなっちゃいそう。
和樹君の部屋には窓がありません。この場合、いわゆる無窓居室の扱いとなります。

建築基準法上では、太陽光が入ってこない・窓があっても有効な採光が確保できない場合は「居室」ではないとされます。マンションのカタログなどでそこそこ広いのに「納戸」「サービスルーム」などと表記されているのがそれですね。
ただ、「居室」として使ってはいけないというわけではなく和樹君の部屋のように子供部屋にしているケースも多々、見受けられます。

庶民派の高野家が高級マンションを買えた理由は…事故物件！？

さて、このマンション。売り主の都合により相場よりも1,500万円も安く購入できたとのこと。モデルになったタワーマンションは、東京都江東区の、豊洲ではなく有明にある「ブリリア有明スカイタワー」のようです。

調べてみると同規模の2LDKで賃貸の場合は18.5万円から23.5万円。売買の場合は、4,780万円～5,000万円。と、するとかなり安く購入できましたね。
（※『HOME’S』に掲載の「ブリリア有明スカイタワー」の物件情報から検索-2016.12.8現在）

では、なぜ1,500万円も安くなったのか？
その理由を後に知ることになったのですが、前の住人が電車に飛び込み自殺したからだそうで、亜紀はそれを聞いて驚きます。そうなるとココで問題が。

売買契約の前に重要事項説明書という書面をもとに物件の説明を受けるのですが、その際にこの物件で自殺・火災による焼死・不審死・事故死などがあれば買主に告知しなければなりません。
この場合は部屋で死亡したわけではないので告知しなくともよかったから亜紀は知らなかったのでしょうか？
そんなことは無く、心理的な瑕疵（瑕疵＝目に見えない不具合）にあたります。

室内での死亡以外には周辺での事件・事故や嫌悪施設の有無・指定暴力団の事務所があるなども含みます。

夫である健一がこの件について説明を受けて、妻に黙っていた可能性は否めませんが、後々、ほぼ確実に知ることになるであろう重要なことを妻に話していないなんてことはないでしょう。
逆に、これらのことがわかっていたなら購入しなかったと申し出れば契約を解除できる可能性があります。

ローンは35年。長い間、人間関係で嫌な思いをして、事件に巻き込まれる前に引っ越しちゃった方が良いのでは？

また、この物語では上層階から住む順番がその家族の格付けになっているみたいですね。ただ、固定資産税の法改正があると、同じマンションでも上層階のほうが税金が高くなっちゃいます。

下層階のほうが売れるのかしら？いやいや、このテのマンションに住む人たちですからもともと税金なんて気にしないでしょう。

【概要】
所在地：東京都江東区豊洲
推定床面積：73.00m2
間取り：2LDK
構造：RC造50階建25階部分
入居者：高野健一・亜紀・和樹・そら

ドラマの舞台は東京都の湾岸エリア、今なにかと話題の「豊洲」のタワーマンション（イメージ画像）

※掲載の間取り図とパースはMEGASOFT 3Dマイホームデザイナーで作図しています

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