著名な作品に登場する家の間取りを「間取り探偵」が推理する連載も、今回で10回目です。そんな今回は、2015年に2度目のドラマ化をされて記憶に新しい「アイ’ムホーム」です。
主人公が暮らす豪華な自宅、気になった方も多いと思いますが、一体どんな広さなのでしょうか?
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この「アイ‘ムホーム」の原作は石坂敬原氏作の漫画です。
主人公である家路久(いえじ ひさし)が事故で過去5年間の記憶があいまいになってしまう。離婚したはずの前妻や子供の記憶はあるものの、その離婚した理由を思い出せず、一方現在の妻と子供は仮面をかぶっているように見えるという奇妙な体験。
彼の記憶を取り戻す手掛かりは10本の鍵。記憶を失ったのは事故のせいだけではなかったことを突き止めてゆきます。

 

このストーリーは二度ほどドラマ化されました。
一度目は2004年(NHK)で主演は時任三郎さん。
二度目は2015年(テレビ朝日)で主演は木村拓哉さん。
彼らの職業や居住地域など異なるもののいずれもエリートサラリーマンでその収入から考えられる高級マンションに住んでいます。今回は2015年バージョンの間取りを推理します。

外観がモデルになった居住地は東京都世田谷区岡本。その高級マンションは玄関に入ると廊下が東西に振り分けられています。面積的には無駄な感じがしますが、動線はかなり良く感じると同時に、マンションなのに家の中をぐるぐる回れちゃうなんてなんとも魅力的。
こういった遊び心はとても大事ですね。

 

もう一つ遊び心があるのが書斎とリビングの間にある広いバルコニー。空中ガーデンの様相ですが単純にそれだけではなく屋根がかかっているので第二のダイニングとして陽気の良い日には食事が出来たりして、心が豊かになれる空間です。

 

北西にある久・恵の主寝室にはウォークインクローゼット。片引き戸なので人が歩ける位に奥行きがあるはずだけれども収能力は一般的なクローゼットと変わらないと思われちょっともったいないなぁ。

 

良雄の勉強部屋は南西に。陽当りは良好なのだけれども夏には直射日光が入ったり西日が当たったりして勉強しているときに集中しにくいと言われています。
さらに机も南に向いているので、カーテンやブラインドなどで上手く遮光して、机もできれば北側に向けたいところ。そう考えると日照を気にしなくともよい久の書斎と場所を交換すれば勉強がはかどるのではないでしょうかと提案したいです。

普通のLDKじゃない、LDK+Lとは?

さて、この間取りの最大の見せ場はLDK。
LDKと表記をしてみたもののLDK+Lと言いたくなるような広さで見方を変えれば小洒落たオープンテラスのあるレストランの雰囲気。こんな家でくつろいでみたいものです。

 

でも、このエリアの分譲マンションを調べてみると築年数約10年・3LDK・127m2で八千万円を超えちゃっています。推定160m2の家路家が新築で購入したとしたら俗にいう億ションであったはず。事故後左遷されたとはいえさすがエリート証券マンです。

 

なんともミステリアスなストーリーで、自分がこの主人公だったらと思うと耐えられるかしら?
さて、僕もアイ‘ムホーム。ただいまって家に帰ろうっと。

 

※玄関・洗面脱衣・浴室・トイレなど、視認できなかったところにつきましては探偵が推理する理想的な配置でそれぞれの部屋を補いました。

 

【概要】
所在地:東京都世田谷区岡本
推定床面積:160.00m2
間取り:3LDK
構造:RC造三階建
入居者:家路久・恵・良雄

 

間取り女子

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※掲載の間取り図はMEGASOFT 3Dマイホームデザイナーで作図しています。

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更新日: / 公開日:2016.10.11