「間取り探偵」が名作に登場する家の間取り図を大推理する連載。今回は、1996年にフジテレビの月9ドラマとして放送された「ロングバケーション」の主人公、瀬名と南が暮らした部屋を推理します。
「ロンバケ」の呼称で親しまれ、「月曜日はOLが街から消える」と言われるほど、社会現象を巻き起こしたと言えるこのドラマ。最終回では視聴率36.7%(瞬間最高視聴率43.8%!!)を記録し、伝説的なドラマとなりました。毎週楽しみにしていた方も多いのではないでしょうか?
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転がり込んできた花嫁
婚約者が失踪?大学院生でピアニストの卵である瀬名秀俊のマンションに、突然現れた白無垢花嫁姿の葉山南がやってきた。
ここはもともと瀬奈と、南の婚約者で失踪した朝倉がルームシェアしていた部屋。
さらに、南は朝倉に逃げられ無一文になってしまったこともあり次の部屋が決まるまでという条件で瀬奈と同居することになる。

間取り探偵が推理する、瀬名と南の部屋!左下のガラス張りが瀬名の部屋で、右上が南の部屋。壁を背にしたソファに2人が並んでいる画、思い出しますよね
この物件は3階建でエレベーターなしのマンション。
間取りは2LDKで、LDKにはグランドピアノがあり、北側の朝倉が使用していたと思われる部屋を南が使用。瀬名はガラス張りの部屋を使用しています。
この部屋は、長い年月の間に間取りを変更している可能性が感じられました。
瀬名の部屋はガラス貼りということで応接室だったのではないかしら?
また、外観を見れば各階層には一部屋ずつしかないように見え、角地に建つといった立地。下層階には企業と思われる張り紙があることから、かつてはオフィスビルだったのではないでしょうか?
仮にそうだとした場合の図面を描いてみましたが、違和感はないですね。

瀬名と南の部屋が改装前にオフィスだったとしたらこんな感じ?左下の部屋が現在の瀬名の部屋で、ガラス張りなことから応接室だったのでは?と推理
グランドピアノの謎
気になったのがリビングに鎮座するグランドピアノ。どのようにしてこの部屋に運ばれてきたのか?そしてその費用は?
知り合いの業者さんに聞いてみました。
搬入についてては実は全く問題がないそうで、本体は分解でき意外と狭い廊下や建具を通り抜けられるとのこと。ではその料金は?
◇運搬費:30,000円位(10km以内の移動として)
◇建物搬入:21,000円位(この場合3階建で階段から搬入)
◇調律:17,000円位
◇合計68,000円
このくらいは最低かかりそう。
この場合、防音にも気を使わなければならないですね。玄関ドアの仕様を見れば音漏れは必至。費用もピンキリで最低でも十数万円かかるみたいです。
でも、ワンフロアに1世帯だし、推理どおりこのビルはもともとオフィスビルで下層階が事務所だったとすれば、夜にピアノを弾いても問題はなさそう。
恋人同士でない男女ふたりの同居
さて、同居している恋人同士ではない男女2人。お風呂に入るときはどうしていたのかしら?脱衣所がないのできっと浴室内で着替えたのでしょう。
できればちょっと無駄に見えるバスルーム前の廊下に鍵付きの建具を付けたいところですね。と、要らぬおせっかい。
対照的な性格から些細なことでよく喧嘩になり、お互いの悩みを聞き、知ることでどんどん理解が深まり、結果的には二人は結ばれるのでこのままでも良いのかも。
瀬名はコンクールで最優秀賞を受賞。ボストンに行ってしまうのだけれども、日本に戻ってきたらやはり、このマンションに住んでほしいなぁ。でも現実では残念ながら解体されてしまっているのです。
【概要】
所在地:東京都江東区新大橋
推定建物面積:68.27m2
間取り:2LDK
構造:RC造3階建
入居者:瀬名秀俊・(朝倉⇒失踪)・(葉山南⇒引越し)

瀬名の部屋・改装前と改装後(予想)

間取り女子
※掲載の間取り図はMEGASOFT 3Dマイホームデザイナーで作図しています。
物件を探す更新日: / 公開日:2016.09.01










