2009年に刊行された、作家・有川浩さんの小説「フリーター、家を買う」。自堕落な生活を送っていた主人公の成長とその家族を描いた作品です。2010年にはフジテレビ系列でテレビドラマ化されています。
間取り探偵は今回、フリーターだった主人公が購入した家を推理。今回はなかなか複雑な推理が必要だったみたいです。
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せっかく就職した会社を三か月で辞め、家に引きこもってしまった武誠治。そんなときに、武家に嫉妬する隣人の妻からの陰湿ないやがらせや、家族からも相手にされないといったことが原因で母親の寿美子がうつ病になってしまいました。

 

本来ならケアするべき夫である誠一はそれを受け入れられず現実逃避。さらに、埼玉の開業医に嫁いだ誠治の姉、亜矢子は、嫁姑の問題で子供を連れて里帰り。
急転直下、誠治が家を支えなけらばならなくなり、就職活動を始めますがそれを甘く見ていた誠治はことごとく失敗。
生活のために、とりあえず給料の良い土木工事現場で肉体労働のバイトを始めました。

 

そこで働く千葉真奈美に出会い「人生」や「働く」ことの意味に気付かされ、「フリーターだけどオレは家族のために家を買う!」と目標を設定。結果として父親との収入合算で住宅ローンを借り入して最終的には中古住宅を手に入れることになります。

さて、確認できる間取り図と外観が一致しない場面を発見したので検証してゆきます。。

 

【確認できた新居の情報)】
A:大健商事(株)(※)の中古住宅チラシの建物外観
B:大健商事(株)の中古住宅チラシの間取り図
C:ドラマのエンディングに出てくる建物の模型
D:実際に彼らが引っ越した先の建物外観
x:別な間取り図

 

※作中に登場する架空の不動産会社

 

大健商事(株)の中古住宅チラシを再現したもの。左のイメージ画像が(A)</br>
間取り図(B)とよ~く比べてみると違和感がありませんか?

大健商事(株)の中古住宅チラシを再現したもの。左のイメージ画像が(A) 間取り図(B)とよ~く比べてみると違和感がありませんか?

 

ドラマのエンディングに出てくる建物の模型をイラストにしたもの(C)。物件チラシに掲載の外観や、武家が引っ越した家の外観とは異なっていることがわかります</b>

ドラマのエンディングに出てくる建物の模型をイラストにしたもの(C)。物件チラシに掲載の外観や、武家が引っ越した家の外観とは異なっていることがわかります

 

【検証】
まず、Aの外観とBの間取図にある浴室が外観に反映されておらず、いずれかが間違って掲載されたものであることがわかります。
次にCの模型とAの外観は当然違っていますがB間取り図はなんとなく同じ建物であると考えることができます。そして、実際に引っ越した建物外観DはAと同じ・Bとは違う建物・Cとも違う建物。

 

(A≠B・A≠C・A=D・B≒C・B≠D・C≠D・A=D=x )

 

恐らく中古住宅チラシBの間取り図とAとDの間取りであろうxの二つの間取りが存在し、とても似ているところから大健商事(株)の担当者さんが間違って掲載してしまったのではないのかな?
では、Xの間取りを推理してみると…。

 

間取り探偵の渾身の推理をした、武家の間取り図はこれ!

間取り探偵の渾身の推理をした、武家の間取り図はこれ!

 

①部屋数と大きさは同じくらいで3LDKないし4DKもしくは4K。
②ただし、浴室・洗面脱衣所は違う場所にあるはずなので、設計上最も適したところに移動してみる。
③さらに階段の位置も同様の理屈で移動。
④引っ越し中の内観シーンから、和室・リビングの大きさを推理。
⑤2階のシーンは出てこなかったけれども、決まった階段の位置から3LDKになるように2部屋配置。

 

A・Dの外観にあった間取りだとこんな感じかしら。

 

例えば誠治が今すぐ千葉真奈美と結婚して子供が生まれ二世帯同居になってもしばらくの間は大丈夫そうですね。亜矢子達が里帰りしたらば誠一たちと一緒に寝て、それ以外の宿泊客はホテルにアウトソーシング。

 

あ、それと気になったのが間違った広告チラシ。実際に違う物件を掲載し売買した場合、当然トラブルになるものと思われ、不当景品類及び不当表示防止法、不動産の表示に関する公正競争規約に抵触してしまう場合があるので大健商事(株)さんはもとより、不動産会社の皆さんは注意しましょうね。

 

【概要】
所在地:神奈川県横浜市椎名区南長町2丁目(神奈川県横浜市青葉区あかね台2丁目)
推定床面積:94.41m2
間取り:3LDK
構造:木造二階建
入居者:武誠治・誠一・寿美子

 

 

※掲載の間取り図はMEGASOFT 3Dマイホームデザイナーで作図しています。

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更新日: / 公開日:2016.08.09