豪雨や台風などの被害が近年は甚大化する傾向にあり、過去には東日本大震災などの大規模地震も発生しています。

災害は地理的な要因が影響しますが、防災計画によって被害の拡大を防げる面もあります。引越し先を考えるときには、災害への強さも気になるところです。

今回は、首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)で「災害に強そうな街」について聞いた結果を、選んだ理由や街の特徴とともに、ランキング形式で紹介していきます。

東京駅

選んだ理由

  • 「日本の中心だから防災対策をしっかりやっていそう」(40歳女性)

  • 「省庁などが近くに集中していて、一番力を入れてる地域だと思うから」(50歳女性)

  • 「古いものも残しているので、災害対策はしっかりしていると思う」(48歳女性)

  • 「東日本大震災のときに、周囲の企業、店舗が帰宅難民を収容していたから」(47歳女性)

1位に選ばれたのは東京。周辺には、丸ビルや新丸ビルなど高層のオフィスビルなどが立ち並ぶ、日本の中心ともいえるエリアです。

 

復元された東京駅丸の内駅舎や旧東京中央郵便局を一部保存したJPタワーなど、耐震性に配慮しつつ、歴史的景観を継承した建物には新旧の共存が感じられます。

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東京都庁

選んだ理由

  • 「都庁に近く近代的で交通の便がよく多くの災害用の備蓄物資が用意されているから」(27歳女性)

  • 「都庁が近くにあり、災害に備えたインフラをすでに構築しているから」(50歳女性)

  • 「耐震性の高い建物が多い。一日の利用者数が多いので防災対策を講じていると思うから」(50歳男性)

  • 「比較的安定地盤で海面からも高い地域にあるから」(48歳男性)

2位にランクインしたのは新宿です。新宿にある都庁第一本庁舎は、災害対策本部室や指令情報室などの機能を持つ東京都防災センターが設置されています。

 

また、巨大ターミナル駅であることから、大災害発生時の駅利用者を含めた安全対策が進められています。

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JR大宮駅 西口

選んだ理由

  • 「以前住んでいて利用していた。周りに大きな川もなく、山や海もないので、災害の影響が少ないと思ったから」(46歳男性)

  • 「古くからの神社(大宮氷川神社)があるところは昔からの災害を乗り越えてきた証拠だと思う」(60歳男性)

  • 「自然災害で被害にあったことがないから」(27歳女性)

3位に選ばれたのは大宮です。海なし県といわれる埼玉県のさいたま市に位置し、これまで大きな地震が発生したことがなく、土砂災害のリスクも低いとされています。 また、さいたま市では「災害に強いまちづくり計画」を推進しています。

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多摩都市モノレール

選んだ理由

  • 「災害医療センターや自衛隊が近くにあり、昭和記念公園に避難もできる」(43歳女性)

  • 「最近再開発されて耐震基準を満たした建物が多い。また、立川は東京都内の防災の拠点であるため」(50歳女性)

  • 「再開発され、さらに国の機関が多く移転してきたので」(68歳女性)

4位にランクインしたのは立川です。立川広域防災基地には、東京消防庁や海上保安庁、内閣府、警視庁などの関連施設のほか、陸上自衛隊立川駐屯地が設けられています。

 

また、駅周辺は2016年まで進められていた再開発により、新たなショッピング施設やオフィスが誕生しました。

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横浜駅

選んだ理由

  • 「増築して駅が大きくなっていることと、情報が入りやすそうなので」(71歳女性)

  • 「開発をたくさんしているから」(31歳女性)

  • 「都市の整備が進んでいて、災害対策にも積極的に取り組んでいるイメージが大きいから」(56歳女性)

5位に選ばれたのは、駅構内の工事が続く横浜です。西口側は再開発が進行中で、2020年夏頃にJR横浜タワーとJR 横浜鶴屋町ビルが完成予定で、2022年の完成を目指す高さ190mの高層ビルの計画も進められています。

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6位

浦和駅(埼玉県)

186点

7位

品川駅(東京都)

148点

8位

渋谷駅(東京都)

146点

9位

八王子駅(東京都)

135点

10位

所沢駅(埼玉県)

123点

11位

さいたま新都心駅(埼玉県)

121点

12位

練馬駅(東京都)

113点

13位

池袋駅(東京都)

112点

14位

千葉ニュータウン中央駅(千葉県)

105点

15位

三鷹駅(東京都)

95点

16位

千葉駅(千葉県)

91点

17位

新横浜駅(神奈川県)

90点

18位

川越駅(埼玉県)

74点

19位

吉祥寺駅(東京都)

70点

20位

大手町駅(東京都)

69点

災害時の国や自治体の拠点となる施設が周辺に立地する街や、再開発によって新しい建物が駅周辺に立ち並んでいる街、利用者が多く災害時の対策が期待できる街などが、災害に強そうな街として上位に選ばれる結果となりました。

 

住まいを探す際にはハザードマップを確認し、想定される被害を把握して検討しましょう。

調査実施期間

2019年11月29日 ~ 2019年12月3日

 

調査対象者

18 ~ 74歳男女

東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の居住者を対象とした

 

調査方法

インターネット調査

 

有効回答者数

10,520人

 

集計方法

実際の都県×性×年代の人口構成比に合わせ、回収数にウェイトバックを実施

「街(駅)」の回答は、入力した文字から合致する候補を提示し、その中から1つを選ぶ選択式設問形式

 

調査主体

株式会社LIFULL

 

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