二人暮らしを始めるときはお金のことや住まい選びのことなど、二人で相談しながら決めていく必要があります。引越し費用は一定の資金が必要になり、実際に暮らしてみると「こうすればよかった!」と感じることもあるでしょう。

そこで今回は、二人暮らしをしている人(791名)に行った住まいとお金に関するアンケート調査の結果を基に、引越し時に行った節約法や現在の住まいに対して感じていることなど、二人暮らしの住まいと暮らしの実態を紹介します。これから二人暮らしをする人だけでなく、すでに二人暮らしをしている人も、ぜひ参考にしてみてください。

二人暮らし物件

二人暮らしの引越し費用と家賃相場

 

アンケート調査の結果の前に、まずは二人暮らしをするのにかかる初期費用について知っておきましょう。二人暮らし用の間取りというと、1DK・1LDK・2DKが多いといわれています。仮に、東京23区で1LDKの部屋を借りるとなると、10万円以上、郊外の町田市や八王子市でも9万円以上が相場となります(2022年6月時点)。

 

二人暮らし物件

 

二人暮らしをする際は初期費用の目安が家賃の4~6ヶ月分ですので、家賃が10万円の部屋に住む場合は40万~60万円、家具や家電を一から購入する場合はさらに費用がかかります。

 

二人暮らしをしている人(791名)に、現在の住まいへの引越しするときに費用を抑えるために行ったことをすべて選んでもらったところ、以下のような結果となりました。

1位

家賃が安い物件を選んだ 

22.6%

2位

礼金のかからない/少ない物件を選んだ 

15.5%

3位

家賃の交渉をした 

12.8%

4位

見積もりをとって、できるだけ安い引越し会社を探した 

12.6%

5位

初期費用から不要な項目をはずす交渉をした 

11.8%

6位

敷金のかからない/少ない物件を選んだ

11.1%

7位

仲介手数料の交渉をした 

9.6%

8位

仲介手数料の安い不動産会社を探した 

8.1%

9位

礼金の交渉をした 

6.6%

10位

敷金の交渉をした 

6.4%

11位

火災保険を自分で選んだ 

5.3%

12位

管理費(共益費)の交渉をした 

4.8%

13位

フリーレント(一定期間家賃がかからない)の物件を選んだ 

3.7%

もっとも多かったのが「家賃が安い物件を選んだ」という回答で、家賃や管理費の交渉をした人もいました。引越しの際の初期費用として敷金(家賃1~2ヶ月分程度)、礼金(家賃0~2ヶ月分程度)がかかりますが、敷金や礼金が少ない物件を選ぶという人も一定数おり、初期費用を見込んで物件を選んでいることが分かります。

 

また、二人暮らしで相手側の収入のみで生活する人は、共働きや自分の収入のみで生活する人よりも「安い引越し会社を探した」と回答した人が多いという結果も出ています。自分に収入がない分、節約志向が高いことがうかがえます。

 

敷金礼金0(ゼロ・なし)物件

二人暮らしで生活に必要な家具・家電

 

二人暮らしをスタートするときは家具や家電を一新するという人も多いかもしれません。そこで、二人暮らしをしている人(791名)に生活するうえで欠かせない家具や家電と、逆になくてもよかった家具・家電をすべて選んでもらったところ、以下のような結果になりました。

まずは、家具の方から見ていきましょう。

・欠かせない家具

1位

カーテン 

75.5%

2位

ベッド

49.7%

3位

ダイニングテーブル 

36.5%

3位

ラグ・カーペット

36.5%

5位

ソファー 

36.4%

6位

椅子・スツール 

36.0%

7位

ローテーブル・ちゃぶ台 

34.5%

8位

パソコンなどの作業用デスク 

22.4%

・なくてもよかった家具

1位

パソコンなどの作業用デスク 

20.5%

2位

ソファー 

18.5%

3位

ラグ・カーペット

15.8%

4位

ローテーブル・ちゃぶ台 

15.7%

5位

ダイニングテーブル 

15.5%

6位

ベッド 

13.9%

7位

椅子・スツール 

13.0%

8位

カーテン 

0.6%

欠かせない家具は「カーテン」に次いで「ベッド」が多く、テーブル・ソファー・椅子などの家具を必要だと考えている人が3割以上という結果になりました。二人暮らしの場合は生活の利便性を考えて家具を一通りそろえる傾向が強いようです。

 

一方、なくてもよかった家具については「作業用デスク」や「ソファー」と回答した人が比較的多かったものの、「思いつく(家具)はない」と答えた人が4割近くを占めており、二人暮らしにおいては生活に必要な家具を見極める傾向が強いことがうかがえます。

それでは次に、家電についても見ていきましょう。

・欠かせない家電

1位

洗濯機 

80.8%

2位

冷蔵庫 

80.3%

3位

電子レンジ・オーブンレンジ 

79.0%

4位

エアコン 

74.7%

5位

炊飯器 

72.3%

6位

掃除機 

70.9%

7位

テレビ 

68.9%

8位

電子ケトル 

54.4%

9位

扇風機・サーキュレーター 

47.3%

10位

パソコン 

45.9%

11位

オーブントースター 

41.2%

12位

ヒーター・ストーブ 

32.0%

13位

加湿器 

26.7%

14位

空気清浄機

24.1%

・なくてもよかった家電

1位

加湿器

20.4%

2位

空気清浄機

20.1%

3位

ヒーター・ストーブ 

15.7%

4位

オーブントースター 

13.9%

5位

パソコン

12.0%

6位

扇風機・サーキュレーター

10.9%

7位

電子ケトル

9.2%

8位

テレビ

6.4%

9位

炊飯器

3.2%

10位

掃除機 

3.0%

11位

エアコン

1.9%

12位

電子レンジ・オーブンレンジ

0.6%

13位

洗濯機

0.4%

13位

冷蔵庫

0.4%

洗濯機や冷蔵庫など、生活に必要な家電が上位を占め、一方で季節家電の「ヒーター・ストーブ」、室内環境を改善する「加湿器」「空気清浄機」は2~3割という結果になりました。しかし、家具に引き続き家電も多くの人が幅広くそろえていることがうかがえます。また、「なくてもよかった家電」についてはすべての項目が2割以下という結果となっています。何を不要と感じるかは個人の価値観やライフスタイルによるものが大きいということかもしれません。

 

二人暮らし物件 家具付き・家電付きの物件

二人暮らしの住まいの失敗談

 

二人暮らしは一人暮らしのときとは違った視点で物件探しをすることが大切です。住んでみてから住まいに対する不便さを感じてしまうこともあるでしょう。そこで、二人暮らしをしている人(791名)に現在の住まいに対する不満や困っていることをすべて選んでもらったところ、以下のような結果になりました。

1位

家賃が高い

24.1%

2位

収納が少ない

22.6%

3位

防音がしっかりしていない

21.4%

4位

部屋が寒い・暑い

20.7%

5位

宅配ボックスがない

20.6%

6位

キッチンが狭い 

16.2%

7位

築年数が古い

14.9%

8位

最寄り駅が遠い

14.3%

9位

部屋が狭い

12.9%

10位

ペットが飼えない

12.6%

11位

お風呂に追い焚き機能がない

11.8%

12位

セキュリティ面に不安がある

11.1%

13位

部屋の数が足りない

11.0%

14位

室内の設備が古い

10.5%

15位

日当たりが悪い

9.6%

16位

管理費(共益費)が高い

8.3%

17位

買い物が不便

5.4%

18位

キッチンのコンロが少ない

4.9%

19位

通勤・通学が不便

4.4%

20位

その他

2.3%

21位

近隣に自然が少ない

2.0%

 

不満な点・困っている点はない

19.3%

もっとも多かったのが「家賃が高い」という回答で、収納の少なさや建物の防音性について気になるといった声も多く見られました。また、近年は人気設備のひとつとなっている宅配ボックスですが、宅配ボックスがないことで不便さを感じる人も一定数いることがうかがえます。

 

家具や家電は見直すことができますが、部屋はそう簡単に引越すことはできません。これから二人暮らしをスタートするという人は、上記の調査結果を参考にしながら後悔しない物件選びをしてみてください。

 

鉄筋コンクリート造の物件 宅配ボックス付き物件

二人暮らし

 

二人暮らしは住み始めてみてから気づくことがたくさんあります。「住まい選びの際にもっとこうすればよかった!」と後から悔やむことも少なくありません。今回の二人暮らしの人に尋ねた住まいに関する調査結果を参考にしながら住まい選びや引越し準備を進めてみてください。

 

二人暮らし物件

【調査実施期間】

2022年3月24日~3月30日

【調査対象者】

賃貸物件に住んで3年以内で、自分たちの収入のみで生活し、「節約している」と回答した二人暮らしの20-49歳の男女

【調査方法】

インターネット調査

【有効回答数】

791名

 

二人暮らし物件

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