同棲や結婚などで、一人暮らしから二人暮らしになる場合、どんな点に着目して部屋選びを行うとよいのでしょうか。そこで今回、賃貸物件で一人暮らしをしている人と二人暮らしをしている人それぞれにアンケートを行い、部屋の間取り、広さ、家賃がどう変化するのかを比較してみました。
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今回、アンケートに答えてくれたのは、賃貸物件で一人暮らしをしている296人の男女と、賃貸物件で配偶者またはパートナーと二人暮らしをしている197人の男女です。それぞれに、現在の住まいの間取り、広さ、家賃について答えてもらいました。
一人暮らしでは1Kが人気、二人暮らしは「LDK」がポイント
それでは、一人暮らしと二人暮らし、それぞれの部屋の間取りから見ていきましょう。
| 一人暮らし | 二人暮らし | |
|---|---|---|
| ワンルーム | 17.6% | 0.5% |
| 1K | 50.0% | 1.5% |
| 1DK | 11.5% | 6.1% |
| 1LDK | 9.5% | 29.4% |
| 2K | 3.7% | 3.0% |
| 2DK | 5.1% | 16.8% |
| 2LDK | 1.7% | 28.9% |
| 3K | 0.0% | 0.5% |
| 3DK | 0.0% | 2.5% |
| 3LDK以上 | 0.7% | 10.2% |
| わからない・覚えていない | 0.3% | 0.5% |
一人・二人暮らし比較_図表_現在の間取り
一人暮らしの間取り
一人暮らしの人の間取りで最も多かったのは1Kで、50.0%と半数の人が1Kと回答しています。次いで多かったのがワンルームで17.6%、以降は1DKが11.5%、1LDKが9.5%です。部屋が2つ以上ある2K以上と答えた人は1割程度にとどまりました。キッチンと居室の間に仕切りがある1Kの人気の高さがうかがえます。
二人暮らしの間取り
それでは、二人暮らしの場合はどうでしょうか。二人暮らしの人の間取りで一番多かったのは1LDKで29.4%、次いで2LDKが28.9%、2DKが16.8%、3LDKが10.2%で、これらの間取りで約85%を占めました。4つの間取りの共通点は「LDK」がある点でしょう。2DKは、DKと1つの居室をつなげて使用することで1LDKにもなる間取りです。二人暮らしになると、寝室とは別に食事をしてくつろげる広めの空間を欲しいと思う人が増えることがわかります。
ちなみに一人暮らしで最も多かった1Kは、二人暮らしでは1.5%、ワンルームにいたっては0.5%です。一人暮らしと二人暮らしでは、選ぶ間取りは大きく変化しています。
広さは一人暮らしは40m2未満、二人暮らしは40m2以上
続いて部屋の広さを見てみましょう。
| 一人暮らし | 二人暮らし | |
|---|---|---|
| 20m2未満 | 13.2% | 0.0% |
| 20m2以上30m2未満 | 40.2% | 4.1% |
| 30m2以上40m2未満 | 15.2% | 10.7% |
| 40m2以上50m2未満 | 5.4% | 23.9% |
| 50m2以上60m2未満 | 1.7% | 19.3% |
| 60m2以上 | 2.4% | 17.3% |
| わからない | 22.0% | 24.9% |
| 平均(m2) | 28.7m2 | 51.1m2 |
一人・二人暮らし比較_図表_現在の住まいの広さ
一人暮らしの広さ
一人暮らしの場合は、20m2以上30m2未満が40.2%、30m2以上40m2未満が15.2%、20m2未満が13.2%となり、約7割近い人が40 m2未満の部屋に住んでいるという結果でした。
二人暮らしの広さ
二人暮らしで最も多かったのは、40m2以上50m2未満で23.9%、次いで50m2以上60m2未満が19.3%、60m2以上が17.3%となり、二人暮らしでは約6割の人が40m2以上の物件を選んでいるという結果です。「40m2」というのがひとつの基準になっていると考えることができそうです。
ちなみに、一人暮らしで40.2%をマークした20m2以上30m2未満は、二人暮らしでは4.1%と約10分の1、一人暮らしで13.2%だった20m2未満は、二人暮らしでは0%でした。
一人暮らしにぴったりな物件 二人暮らし物件 家賃相場を調べる二人暮らしになると家賃は約1.5倍に
最後は家賃です。家賃はそれぞれの平均額を見ることで違いを知ることができます。
| 一人暮らし | 二人暮らし | |
|---|---|---|
| 5万円未満 | 17.6% | 3.6% |
| 5万円以上6万円未満 | 17.2% | 3.6% |
| 6万円以上7万円未満 | 16.2% | 6.6% |
| 7万円以上8万円未満 | 24.3% | 15.2% |
| 8万円以上9万円未満 | 9.8% | 19.8% |
| 9万円以上10万円未満 | 8.4% | 9.6% |
| 10万円以上 | 6.1% | 40.6% |
| わからない・覚えていない | 0.3% | 1.0% |
| 平均(万円) | 6.9万円 | 10.2万円 |
一人・二人暮らし比較_図表_現在の住まいの家賃
一人暮らしの家賃平均は6.9万円、二人暮らしは10.2万円です。二人暮らしになると家賃は約1.5倍になりますが、たとえば家賃を折半するなどすれば、それぞれにかかる家賃負担は一人暮らしのときよりも少なくなることがわかります。
それぞれの傾向も見ていきましょう。
一人暮らしの家賃
一人暮らしで最も多かった家賃帯は7万円以上8万円未満で24.3%、次いで多いのが5万円未満で17.6%、5万円以上6万円未満が17.2%、6万円以上7万円未満が16.2%という結果です。5万円未満の人の割合が少なくないところを見ると、できる限り家賃を抑えたいと考える人が一定数いることがわかります。
二人暮らしの家賃
一方、二人暮らしでは10万円以上と答えた人が圧倒的に多く40.6%をマークしました。10万円がひとつの目安となりそうです。
まとめ

一人暮らしと二人暮らしでは、間取り・広さ・家賃の傾向が大きく異なることがわかりました。要約すると、二人暮らしの部屋選びではLDKが重視され、40m2以上がひとつの目安となり、家賃は一人暮らしの約1.5倍になると言うことができるでしょう。これから同棲をはじめる人や、将来の二人暮らしに備えて住まいをイメージしたいという人には、参考になる部分が多かったのではないでしょうか。二人の希望をすり合わせ、理想の住まいを見つけてくださいね。
一人暮らしにぴったりな物件 二人暮らし物件 家賃相場を調べる調査概要
【調査実施期間】
2018年11月25日~11月27日
【調査対象者】
首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)、京阪神(大阪、兵庫、京都)居住者で、事前調査で「一人暮らし、または配偶者かパートナーとの二人暮らしをしており、最近1年以内に賃貸の集合住宅に引越し、物件選びに関わった」と回答した18-39歳の男女
【調査方法】
インターネット調査
【有効回答数】
一人暮らし:296人
配偶者もしくはパートナーとの二人暮らし:197人
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一人暮らしにぴったりな物件 二人暮らし物件 家賃相場を調べる更新日: / 公開日:2019.03.13










