- 一人暮らしで本当に重視すべき条件
- 一人暮らしの部屋探しで「こだわってよかった」という声が最も多かったのは「バス・トイレ別」でした。次いで「駅からの距離」や「通勤・通学時間」となっており、毎日の快適さや利便性に直結する条件が重視される傾向にあるようです。
詳しくは、「本当にこだわってよかった条件って?」をご覧ください。 - 見直せるかも? 意外と不要な条件
- 「建物の外観」や「追いだき機能」、「インターネット使用料無料」は、実際にはこだわらなくてもよかった、という意見が多く見られました。ご自身のライフスタイルによっては不要な設備もあるため、条件を見直すことで物件選びの幅が広がります。
詳しくは、「こだわらなくてもよかった条件って?」をご覧ください。 - 後悔しない部屋探しの進め方
- 満足できる部屋を見つけるには、希望条件に優先順位をつけることが大切です。先輩たちの経験を参考に「絶対に譲れない条件」と「妥協できる条件」を整理することで、予算内でご自身にぴったりの物件が探しやすくなります。
詳しくは、「こだわらなくてもよかった条件って?」をご覧ください。
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賃貸物件を不動産情報ポータルサイトなどで探す時、「2階以上」「バス・トイレ別」など希望する条件で絞り込むことがあります。しかし、希望する条件と家賃が見合わないという思いをしたことはありませんか。
そこで、今回は必要な条件と妥協できる条件を、賃貸物件を過去1年間に探した一人暮らしをしている296人に聞いたアンケートから明らかにしていきます。
本当にこだわってよかった条件って?
1位 バス・トイレ別 66.9%

「湿気対策が必要ないから」(22歳女性)
「トイレにトイレ用品を置ける」(33歳女性)
「床やトイレットペーパーが濡れずに済む」(36歳男性)
「お風呂が広い」(30歳女性)
こだわってよかったランキングでは、「駅からの距離」などをおさえて「バス・トイレ別」が1位に。
とくに来客があったときなどはユニットバスの不便さを感じることがあるようです。また湿気やカビ、掃除のやりにくさやトイレットペーパーが濡れてしまうこともあるようです。
2位 駅からの距離 57.1%

「毎日の通勤が楽」(25歳女性)
「駅から近いと生活がしやすくて便利」(36歳女性)
「突然の雨や荷物があっても、駅からすぐだと、とても助かる」(33歳女性)
「仕事帰りに疲れたとき。重い物を買ったとき」(27歳女性)
「時間短縮につながる」(39歳男性)
こだわってよかった条件の2位は、「駅からの距離」でした。駅から近い住まいにはメリットがいろいろ。駅周辺には、スーパーや商店街があることも多く、買い物に便利。
また、人通りもあるので、夜遅くなっても怖くないというのは、とくに女性にとっては大きな安心といえそうです。
3位 通勤・通学時間 56.4%
「会社まで徒歩圏内」(36歳男性)
「通勤時間が短くなることで、自由に動ける時間が増えた」(30歳女性)
「朝のんびり過ごすことができる」(37歳男性)
「自転車で通勤できるため満員電車のストレスがない」(35歳女性)
「毎日のルーティンが楽に感じる」(21歳男性)
「通勤・通学時間」にこだわる人も少なくありません。毎日のことなので、できるだけ通勤・通学の時間は短いほうが助かる人も多いのでしょう。
また、自転車や徒歩にすることで、満員電車を回避できれば、日々の通勤・通学ストレスも軽減されそう。職場や学校の近くで家を探してみるのもいいかもしれません。
4位 賃料・管理費 54.7%

「家賃が安いことで生活費に余裕ができる」(29歳男性)
「予算内で収まり、貯金できそうだから」(31歳女性)
「エリアに対して安い」(33歳男性)
「毎月かかってくるものなので」(26歳女性)
「管理費があると、しっかりと管理してくれる感じがする」(37歳女性)
「賃料・管理費」は毎月必要なもので、収入によって上限もあるものなので、しっかりこだわりたいところです。
駅から近いと高くなる傾向があり、予算によっては駅から少し離れたところを選ばざるを得ないことも。譲れない条件とのバランスを考えて納得のいく賃料・管理費の部屋を探したいものです。
5位 エアコン付き 52.7%

「エアコンは買うと高い、引越しの時に面倒」(35歳男性)
「エアコンは買わなくてもよい」(36歳男性)
「新しいエアコンだったため光熱費が抑えられている」(39歳女性)
「エアコン付き」にこだわる人も少なくありませんでした。引越しだけでも費用がかかるのに、その上、エアコンも付けるとなると、予算オーバーしてしまうこともありそうです。
6位 室内洗濯機置場 50.7%
「雨の日、外に行かなくて済むので、気が楽になる」(24歳女性)
仕事などで外出する方は、洗濯をするタイミングが難しいもの。ライフスタイルによっては洗濯機置場の位置も確認しておくといいかもしれません。
7位 最寄り駅 48.3%
「ターミナル駅は利便性が高い」(35歳男性)
「アクセスが良い駅なので、どこに行くのも楽です」(26歳女性)
「始発に乗れる」(30歳女性)
複数の路線が利用できたり、急行などが停まる駅を家選びのポイントとして重視する人もいるようです。
8位 2階以上 47.6%
「道路から窓を覗かれない」(37歳女性)
「安全性を考えて」(34歳女性)
「2階以上」にこだわっている方の多くは、防犯性や安全性を重視しているようです。防犯面以外では「2階のほうが日当たりがいい」という意見も。
9位 独立洗面台 44.6%
「鏡の中に収納ができる」(28歳女性)
「しっかり準備できる」(28歳男性)
ユニットバスなどだと、狭くてそこで髪を乾かしたり、メイクをするのが難しいこともあります。独立した洗面台なら空間に余裕があり準備もスムーズにはかどりそうです。
10位 広さ 43.6%
「生活をする上で必要なスペースを確保できている。窮屈な感じがない」(24歳男性)
「物を気兼ねなく購入できる」(23歳女性)
「広さがあるため、収納も多い。家具の配置もしやすくなった」(25歳女性)
狭いと家具が思い通りに入らないという苦労があるようです。荷物の量や暮らし方を考えて部屋の広さを考えるといいかもしれません。
「本当にこだわってよかった条件」の多くは、一度ほかで経験した不便さが反映されていることが多いようです。
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こだわらなくてもよかった条件って?
一方で、人によっては「ここはそんなにこだわらなくてもよかったなあ」という条件があります。
このような条件と理由を知っておくことで、予算と条件が見合わない場合、今回はこれをやめて、ここにはこだわろうと選択肢の希望に強弱をつけることができます。
絶対に譲れない条件と、ここは妥協してもいいという条件を考えるための参考にしてみてはいかがでしょうか。
1位 建物の外観 25.0%

「見た目がよくても、中身が伴っていないと意味がない」(32歳女性)
「中が綺麗なら問題ない」(26歳女性)
第一印象では、つい外観に注目しがちですが、実際に住んでみると意外と気にしないという人が多いようです。
検討する際は、むしろ設備や間取りなど、部屋の中をよくチェックすることが快適な暮らしのためのポイントです。
2位 追い焚き機能 23.6%

「湯船に浸かることがとても稀なので」(39歳男性)
「一人暮らしなのでお湯を入れたらすぐ入るようにすれば、特に必要性を感じない」(26歳女性)
「ほとんどシャワーだから」(33歳女性)
平日はなかなかゆっくりお風呂に入る時間がなく、特に一人暮らしの場合、追い焚きの必要はあまりないかもしれません。「一度も使ったことがない」という意見もありました。
3位 インターネット使用料無料 21.6%

「モバイルWi-Fiがあるし、携帯で十分」(34歳女性)
「セキュリティ面や速度で希望のサービスを選択したい」(34歳女性)
「自分で好きなインターネット会社を選びたかった」(30歳女性)
一見、おトクな感じがしますが、実際は速度面などで満足できないという意見が多数ありました。また速度を上げると無料ではなくなることもあるようです。
現代人の必需品でもあるインターネット。使用料無料に惑わされず検討するのがおすすめです。
4位 オートロック 19.9%

「特に防犯を気にしてない」(31歳女性)
「オートロック有にすると物件が制限されるから」(33歳女性)
「自分がしっかりと管理していれば大丈夫だと思うのと、それほど治安は悪くないため」(33歳男性)
とくに防犯を気にする方には人気のオートロックですが、急いでいるときなどにわずらわしさを感じることも多いようです。
一人暮らしで不安な方は、オートロックがあれば二重のセキュリティで気持ちが落ち着く場合も。必要に応じて検討するといいかもしれません。
5位 コンロ2口以上 19.9%

「料理をしないから」(35歳男性)
「1口しか使わない」(33歳男性)
「2口あった方がいいと思ったが、2つ同時に使うことがほとんどない」(26歳女性)
コンロを2口同時に使う方は少ないという結果でした。一人暮らしの場合、買ってきたものを家で食べたり、あまり料理をしない方も多いのではないでしょうか。
6位 築年数・新築 17.6%
「築1年とかでこだわっていたが10年ぐらいでも問題なさそうだと思った」(32歳男性)
「リフォームされていれば、築年数は関係ない」(29歳男性)
「新しいから良い物件とは限らないから」(37歳女性)
賃貸の場合、リフォームされていれば、築年数は問題ないという方が多いようです。また「築年数が浅いと、家賃が高いため」という意見もありました。
7位 物件の方角(南向きなど) 17.6%
「昼間は家にいない」(34歳男性)
「特に気にしてない」(25歳男性)
「洗濯物を干すのは浴室乾燥機を利用しているので、日当たりが悪くても不便はない」(23歳女性)
一人暮らしで仕事をしている場合、日中は家にいないという方がほとんど。そのため、日当たりや方角は気にしないという回答が多く見られました。方角にこだわらないことで、物件選びの範囲が広がりそうです。
8位 宅配ボックス 17.2%
「日付指定で注文すれば構わないから」(35歳男性)
「コンビニ等でも受け取れるので」(33歳女性)
「宅配ボックス」は家を不在にすることが多い方にはとても便利なものですが、「なくても困らない」という声があがりました。
9位 建物の構造(鉄筋・鉄骨・木造など) 12.2%
「気にならない」(38歳男性)
「鉄筋でも寒いしうるさいので木造でもいい」(30歳女性)
「建物の構造」は耐震性や耐久性を考える上で気にしてしまう方も少なくないのでは? でも、実際暮らしてみるとそれほど気にならないという方もいるようです。
10位 独立洗面台 10.8%
「欲しかったが、その分家賃が上がるので諦めた。慣れたらなくてもいいと思った」(28歳女性)
「洗顔等で、ユニットバスの洗面台を使っているので」(27歳女性)
設備が充実するとその分賃料が上がることも。賃料を抑えたいと思ったら、自分にとってその設備が必要なのかを考える必要がありそうですね。
「本当にこだわってよかった条件」「こだわらなくてもよかった条件」のランキングと自分の希望を照らし合わせてみることで、自分が住まいに求める条件が見えてきます。
一人暮らしの家探しに迷っている方は実際に検索してみましょう。希望の条件にあった部屋がきっと見つかるはずです。
インターネットが無料で使い放題の物件 オートロック付き物件
調査概要
【調査実施期間】
2018年11月25日~11月27日
【調査対象者】
首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)、京阪神(大阪、兵庫、京都)居住者で、事前調査で「一人暮らしをしており、最近1年以内に賃貸の集合住宅に引越し、物件選びに関わった」と回答した18-39歳の男女
【調査方法】
インターネット調査
【有効回答数】
一人暮らし:296人
おすすめ特集から賃貸を探す 一人暮らしにぴったりな物件
よくある質問
Q.1:一人暮らしの部屋探し、みんなが一番こだわっている条件は何ですか?
A.1:アンケート調査では「バス・トイレ別」が66.9%で1位でした。浴室の湿気がトイレにこもらず、掃除がしやすいといった実用的な理由が挙げられています。次いで「駅からの距離」や「通勤・通学時間」が選ばれており、日々の生活の快適さを重視する方が多いようです。
Q.2:防犯面が心配です。オートロックは必須でしょうか?
A.2:オートロックは防犯対策として人気ですが、約2割の人は「こだわらなくてもよかった」と回答しています。物件によっては「2階以上の部屋」を選ぶことで、外からの視線や侵入のリスクを減らす対策も考えられます。まずは住みたいエリアの治安を確認し、オートロック以外の防犯設備(モニター付きインターホンなど)もあわせて総合的に判断するのがおすすめです。
Q.3:築年数が古い物件は、やはり住み心地が悪いのでしょうか?
A.3:築年数が古くても、室内がリフォームやリノベーションできれいになっていれば問題ない、という意見が多くあります。「新しさ」にこだわらないことで、同じ家賃でもより広い部屋や設備の整った物件が見つかる可能性も。内見の際に、室内の状態や水回りをしっかり確認しましょう。
Q.4:「インターネット使用料無料」の物件は本当にお得ですか?
A.4:一見お得に思えますが、「通信速度が遅い」「セキュリティが不安」といった理由から、こだわらなくてもよかったと感じる人もいるようです。特にオンライン授業やテレワークで安定した通信環境が必要な場合は、ご自身で通信会社を選べる物件の方が、結果的に満足度が高くなることがあります。
Q.5:日当たりは気にした方がいいですか?
A.5:日中、仕事や学校などで家を空ける時間が長い一人暮らしの場合、「日当たりや方角はあまり気にならない」という声が多く聞かれます。洗濯物も浴室乾燥機を使えば問題ないため、日当たりへのこだわりをなくすことで、選べる物件の幅がぐっと広がる可能性があります。
Q.6:あまり料理をしません。コンロは2口以上必要ですか?
A.6:アンケートでは「コンロを2つ同時に使うことがほとんどない」との声が多く、こだわらなくてもよかった条件の上位に入っています。外食や、お惣菜などを買ってきて家で食事をすることが多い方、簡単な調理で済ませる方は、コンロが1口でも不便を感じないかもしれません。ご自身の食生活に合わせて検討しましょう。
Q.7:希望条件が多くて家賃が高くなってしまいます。どうすればいいですか?
A.7:この記事で紹介した「こだわってよかった条件」と「こだわらなくてもよかった条件」を参考に、ご自身のライフスタイルと照らし合わせてみましょう。「バス・トイレ別は譲れないけれど、追いだき機能はなくてもいい」といったように、ご自身にとっての「絶対に譲れない条件」と「妥協できる条件」を整理することで、予算内で満足できる物件を見つけやすくなります。
更新日: / 公開日:2019.01.16











