部屋の中で大きな部分をしめる床は、インテリアを左右する大切な要素です。 人気の無垢材をはじめ、モルタル、大理石、カーペットなど、 好みに合ったデザイン・素材感、そして機能性もチェックポイント。
床のリノベーションでこだわりのインテリアを実現した人たちの、おしゃれな暮らしを見てみましょう。
やっぱり無垢材がいい!木の質感やデザインで選ぶフローリング
1:木目が美しい、百々桧(ももひのき)の無垢フローリング
築46年のメゾネットマンションをフルリノベーション。 LDKに採用したのは、歌舞伎の舞台にも使用されているという百々桧(ももひのき)のフローリングで、床暖房にも対応しています。
明るい色調で、木目もユニークな百々桧は、香りも素晴らしく、ヒーリング効果があるといわれている素材。和風建築に使用されることが多いこの素材をあえてモダンに生かした床は、とても個性的です。
2:和モダンを演出する、落ち着いた無垢の床
「若い世代のための和の住まい」stylekoubou(スタイル工房)
和を感じる、モダンな木の家。アイランドキッチンに、小上がりもある広々としたLDKが印象的です。 フローリングは、丁寧に定尺貼りを施した無垢材。
キッチンへすっきりと視線を集めるレイアウトと、落ち着いた色合いは、民藝風のインテリアを引き立てています。
3:パッと目を引く、ヘリンボーンのフローリング
そのデザインが魚の骨の形に似ているため、herring(魚のニシン)bone(骨)「ヘリンボーン」と呼ばれるようになった柄。インテリア好きなら誰もが憧れる、寄せ木タイプの床です。
このヘリンボーンをミモザの無垢材で表現した個性的なリビングは、パッと床に目がいきます。どこかレトロ感もある床には、昭和の雰囲気が香る家具がよく似合っています。
4:デザインが美しい、無垢寄せ木のフローリング
「こだわりの【BROOKLYN STYLE 】」My RENO 〈グローバルベイス株式会社〉
幾何学模様のデザインを、無垢の床材で寄せ木をして造った、とても印象的な床。色調の異なる木を組み合わせることで、見る位置によって光沢が異なる、美しい床に仕上がっています。
この床が個性的な家具や建具を引き立てて全体をまとめ、オーナーが目指す「ブルックリンスタイル」が完成しています。
5:エイジング加工を施した無垢の床で造る、重厚なインテリア
「床も家具もエイジング素材。重厚なNYブルックリンスタイル空間」Cuestudio(キュースタジオ)
ニューヨークの倉庫街をイメージした、大人の書斎。 床には、エイジング加工で古木風に仕上げたアンティーク調の無垢フローリングを採用しています。
長い年月をかけて色味を増したような、独特の風合いが魅力。ヴィンテージ家具もしっくり馴染み、重厚感たっぷりです。
素材感で選ぶ、床のバリエーション
6:モールテックスで仕上げたインダストリアルな空間
すべての床を左官仕上げのモールテックスで施工し、ペットも土足OK。まるでニューヨークのアパートメントのようにクールな空間です。
コンクリートを露出させた無骨な天井、抜け感のあるアイアンフレーム、そして選び抜いたデザイン家具との相性も抜群。暮らす人の突き抜けたセンスを感じるインテリアです。
7:柔らかいベージュの大理石の床がつくる上質空間
「大理石やウォールナットの素材感が映える居心地の良い上質空間」QUALIA
リビングの床は落ち着いた柔らかいベージュの大理石、建具や家具はウォールナットでそろえ、コントラストが映える高級感のあるリノベーションです。
豊富な収納を設けることで室内に物を出さずにすっきりと暮らせるように設計されており、ゆったりと広々したLDKの上質な住まいを実現しています。
異なる素材を組み合わせて、個性豊かに
8:キッチン周りはタイル。カフェのような無垢床のリビング
築26年の中古マンションを、お気に入りのカフェをイメージしてリノベーションした物件です。リビングの床材は、ダークブラウンが美しいウォールナットの無垢材。
キッチンカウンターともリンクして、統一感のあるインテリアになっています。また、キッチンの周囲は、モダンなグレーのタイルで施工。汚れもサッと拭き取れる清潔感が魅力です。
9:リビングはカーペット、ダイニングは無垢オーク材

「プライベートギャラリー」中古でリノベ
壁一面の本棚が知的なムードを醸し出すリビングには、リザードパープルのカーペットを敷き詰めて、ホテルのロビーのようなインテリアに。
ダイニング側の床は、無垢オーク材のフローリング。 ひと続きのLDKを、床の素材を変えることでゆるやかに仕切った、ユニークなリノベーションが実現しています。
10:フローリング×畳の新しいカタチ
「ミニマム空間を広々最大限に生かしたマンションリノベーション」G-FLAT株式会社
LDKの一部に畳の部屋があるのは、少し前までスタンダードだったマンションの間取りパターン。このマンションのリノベーションでは、LDKにR開口を設け、リビングの一部を畳にしています。
昔ながらの間取りと異なるのは、無垢材ウォールナットの床と畳との間には仕切りがなく、フラットに繋がっているところ。子どもも段差を気にせず走り回ることができ、癒しの畳空間では遊びに没頭できます。
まとめ
リノベーションの醍醐味ともいえる、床づくり。 家族構成や居室の用途、インテリアの好みによって、たくさんの選択肢があります。 異なる床材を組み合わせることによって、空間をさりげなく仕切ることもでき、床材選びの楽しさは無限に広がっています。
見た目だけでなく、触り心地にもこだわりたい床。 あなたは、どのスペースに、どのタイプの床を選びますか? 床のリノベーションで、インテリアをとことん楽しみたいですね。

