「曽根」駅周辺の住みやすさは？「西の芦屋、東の曽根」と並び称された落ち着いた邸宅街の魅力をご紹介

大阪府豊中市にある曽根駅は通勤急行と準急、普通が停車する阪急電鉄宝塚線の駅です。1994年に上り線が、1997年に下り線が高架化され、2020年にはロータリーや駐輪場が整備されたことで、より安全で快適に利用できる駅前空間になりました。今回はそんな曽根駅周辺の魅力について紹介します。曽根駅周辺へ引越しをお考えの方や、環境や住みやすさを知りたい方はぜひ参考にしてみてください。

曽根駅周辺の基本情報

大阪市内からゆるやかにのぼる豊中台地の末端に位置する曽根駅周辺。駅の南側は縄文時代の海と陸の境目で、海岸線だったそうです。昭和初期より近郊住宅地として開発され、大きな石垣を持つ屋敷が立ち並び、かつては｢西の芦屋、東の曽根」と並び称されていました。その名残は現在でも見ることができ、曽根駅から西へ500メートルほどのところに、国の登録有形文化財に登録されている「旧羽室家住宅」があります。住友化学工業株式会社の役員だった羽室廣一の邸宅として1937年に建てられた近代和風建築は、和洋折衷な意匠が見どころ。戦争で焼失してしまいましたが、駅の東側には関西の財界人に愛された北大路魯山人の「大阪星ヶ岡茶寮」もありました。今でもひとつ通りを中に入れば、当時の面影を残す邸宅の姿を見ることができます。

曽根駅の住みやすさ

曽根駅周辺の交通利便性

曽根駅から大阪梅田駅へは最速13分、乗り換えなしで行くことができます。新大阪駅、なんば駅、天王寺駅などへは1回乗り換えが必要ですが、新大阪駅となんば駅へは約30分、天王寺駅へは約40分でアクセスでき、通勤通学やお出かけにも便利。駅前にはバス乗り場が2つあり、1番乗り場からは千里中央駅、江坂駅、阪急豊津駅、桃山台駅、JR吹田駅、履正社高校、北条小学校、緑地公園駅(西口)方面に、2番乗り場からは、旭ヶ丘、東豊中団地前、桃山台駅、クリーンランド、イオンモール伊丹に行けるので、日常生活の交通手段が確保されています。

曽根駅周辺の買い物・飲食店事情

生鮮食品を扱うスーパー、デイリーユースのコンビニ、医薬品から日用品までそろうドラッグストアなど、駅前に生活利便施設が充実している曽根駅。2001年には高架下商業施設「ティオ阪急曽根」がオープンし、「KOHYO阪急曽根店」も入店しました。夜は23時までオープンしているので、会社帰りに立ち寄れるのもうれしいポイントです。徒歩約1分のところには「ダイエー曽根店」もあり、食料品だけでなく衣料品や日用雑貨も取りそろえて日々の暮らしをサポートしてくれます。その他にも近隣には「サンディ豊中曽根店」や「ジャパン豊中曽根店」「業務スーパー豊中店」などがあり、購入したいものに合わせてお店が選べるのも魅力。改札を出て西側にある曽根商店街は、立ち飲み屋や居酒屋、お好み焼き屋、焼鳥屋など、仕事帰りに一杯ひっかけて帰りたくなる個人店が点在。休日に行きたくなるイタリアンやカフェ、コーヒーショップもそろっていて、暮らしやすいエリアです。

曽根駅周辺の自然（公園など）

曽根駅から南へ徒歩約5分のところには「豊島公園」があります。園内には、遊具、球場、テニスコート、バラ園、ライトアップされる大きな噴水などがあり、市民の憩いの場になっています。遊具が充実していたり、多目的広場があったりと、子ども連れのファミリーは1日楽しむことができるでしょう。豊中市花のバラにちなんだ「豊中ローズ球場」は1968年に開場。高校野球やアマチュア野球などの公式戦、プロ野球の2軍公式戦も行われる本格的な野球場です。豊中市で初めてつくられたバラ園もあり、四季を通して花や緑を楽しむことができます。噴水の周りを取り囲むようにバラが植えられており、プリンセスミチコやマリアカラス、クィーンエリザベスなど有名人の名前をもつバラをはじめ、さまざまなバラの花が彩ります。開花時期は5月、10月中旬から11月上旬なので、バラを目当てに足を運ぶのもおすすめ。特に早朝のバラの香りは格別です。

曽根駅周辺の公共施設（役所関係、図書館、教育施設など）

「豊中市役所」は、阪急電車で曽根駅から北へ1駅の岡町駅から徒歩約8分のところにあります。また、曽根駅から東へ徒歩約15分のところには、“本との出会い、人とのふれあい”をテーマにした「豊中市立服部図書館」があります。本を読んだり借りたりできるだけでなく、絵本の読み聞かせ会や、資料や情報を探すレファレンスサービスなど、さまざまな取り組みを実施。館内は綺麗で落ち着いた雰囲気で、大人向けの一般書籍が充実しています。ほかにも駅の周辺には「豊中市立文化芸術センター」や「アクア文化ホール」などの文化施設も立地。絵画の展示、和楽器やピアノのリサイタル、バレエ公演やワークショップなど、施設内で行われる公演やイベントは多彩で、気軽に芸術に触れることができます。

曽根駅周辺の治安

ファミリー世帯が多く住む曽根駅周辺は、穏やかで落ち着いた治安の良さと、庶民的な雰囲気が残る街として人気です。駅前には交番があり、遅くまで明るく、帰宅するときも安心です。

曽根駅周辺の病院事情

駅周辺には内科、小児科、胃腸科、整形外科、歯科、産婦人科など、地域に密着した医療を行っている病院が多くあります。また、いざというときは、救急病院指定（二次救急）を受け、24時間体制での医療に取り組んでいる「小西病院」へ。外科、整形外科、リハビリテーション科、内科、漢方内科、放射線科、皮膚科などの診療科目があり、夜間救急や入院が必要になった際も安心です。

曽根駅周辺の家賃と口コミ

実際に住んでいる方の良い口コミとしては、コンビニの数が多い、ファミリーが多い、運動に適した公園や道があるなどの内容が見られます。一方で気になるのは、娯楽施設が少ない、外食できるお店が少ない、通勤時間などの混雑がひどいなどの声です。たしかに娯楽施設は少ないですが、電車で京阪神へのおでかけはもちろん、新大阪から新幹線を、大阪空港から飛行機を利用すれば、日本国内さまざまな場所へ行くことができ、旅行の計画を立てる楽しみが増えそうです。繁華街に比べると飲食店は少ないかもしれませんが、沿線上には十三や梅田があるので不自由を感じることは少ないでしょう。通勤時間は混雑時間帯を避けるのがおすすめ。少し早めに出勤をするなど、朝型生活へ切り替えるきっかけになるかもしれません。

「自然も多く治安も比較的良いので子育てにも適している街です。ただ最近は住宅も増えてきて少し騒がしくなってきているように感じます。」（50代 男性）

「スーパーが複数あり買い物が便利。通勤がしやすい。」（50代 女性）

「市役所などの公的機関が近い。最寄り駅には徒歩5分。スーパー、コンビニが近くにあり大変便利。これから高齢になっても、大変住みやすい街なので満足している。」（50代 女性）

「駅が近くにあるが比較的静か。学校が近くにあり文教的に充実している。」（50代 女性）

「阪急電車を利用する利便性、あるレベル以上の治安、教育レベル☆☆☆☆☆」（60代 女性）

大阪市内から近く、交通利便性が高い豊中市はベッドタウンとして発展してきました。阪急曽根駅周辺は大正から昭和初期にかけて近郊住宅地として開発され、かつては｢西の芦屋、東の曽根」と並び称された邸宅街。その名残は、落ち着いた住環境からも伝わってきます。また、豊中市は緑地の保全や緑化の推進にも注力している自治体。大規模な公園を中心に、街路樹などからも自然を感じられるのが魅力です。「みどりを守り育てる」「みどりをつくる」「みどりを活かす」の３つを基本方針に設定し、取組みを進めています。交通の利便性はもちろん、住み心地の良さもアップデートされる街として、ますます注目されるエリアになりそうです。