野球や音楽ライブが日々行われ、都心のデートスポットとしても知られる東京ドームシティ。一度は訪れたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

東京ドームシティの最寄り駅といえば、JR総武線の水道橋駅のイメージが強いかもしれませんが、実は東京メトロ丸ノ内線の後楽園駅が最も近いのです。

駅名にもなっている「後楽園」は、時代劇『水戸黄門』でおなじみの徳川光圀公の父親・頼房が築いた日本庭園「小石川後楽園」に由来します。

これは中国の学者が著した『岳陽楼記』からの引用で、「天下の楽に後れて楽しむ」(=人々が安らかに楽しめる場所になりますように)という願いが込められているのだそうです。

緑豊かな庭園やアミューズメント施設のある後楽園は、その名のとおり、笑顔にあふれたエリアです。私もこの街に住み始めてから、楽しいことを考えることが増えたように思います。

今回は、後楽園に住む私が日頃から散歩で訪れている、後楽園駅周辺のおすすめ散歩スポットを8つご紹介します。後楽園駅周辺に訪れる予定のある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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※掲載情報は執筆時点のものです。営業時間などが変更になる場合があるため、お出かけ前に公式サイトなどで最新情報をご確認ください。

 

今回は、私がおすすめする以下のルート順で散歩スポットを紹介します。

 

(1)~(5)は後楽園駅の南側にある東京ドーム周辺を楽しむルート。

(6)~(8)は東京ドーム駅の北側を楽しむルートです。

 

スタート地点となる後楽園駅周辺は、江戸時代には水戸藩の武家屋敷が広がっていました。明治時代になってこの一帯は新政府に買い取られ、「東京砲兵工廠」という武器製造工場が建設されます。

 

その後、工廠が九州の小倉に移転したため、1937年に球場や遊園地、競輪場のある「後楽園スタヂアム」(東京ドームの前身)が誕生しました。戦前からすでに、現在と同じようなレジャー施設があったのですね。

別名ビッグ・エッグの東京ドーム

 

ドーム周辺を時計回りに歩いていくと、トラス構造の柱で支えられた大きなガラスの庇(ひさし)の下にたどり着きます。

 

天候に左右されないことが売りの東京ドームですが、待っている間も濡れないよう、この大きな庇が設けられたそうです。

 

庇の下には、ジャイアンツショップやファストフード店、「野球殿堂博物館」などが入っています。

 

「野球殿堂博物館」を右手に見ながらさらに奥に進むと、「王ゲート」と呼ばれる階段に出ます。

 

かつてジャイアンツの名監督だった王貞治さんが、選手時代に一塁手だったことから名付けられました。

 

サード側の「長嶋ゲート」の階段

 

サード側の階段は、長嶋茂雄さんの功績を記念して「長嶋ゲート」と呼ばれています。人気者の長嶋さんらしい、ユニークなレリーフが話題になっています。

名称:東京ドーム

住所:東京都文京区後楽1-3-61

親子3代で訪れたい「野球殿堂博物館」

 

野球ファンにぜひ訪れてほしいのが、こちらの「野球殿堂博物館」です。野球の歴史が学べる博物館で、約4万点にのぼる収蔵品の中から厳選された2,000点を展示しています。

 

侍ジャパンの関連展示をはじめ、2025年に殿堂入りしたイチローさんが、オリックス時代に着用していたユニフォームなど、往年の名選手たちの懐かしいユニフォームが勢ぞろいしています。

 

展示内容は随時入れ替えられているので、見逃せません。

名称:野球殿堂博物館

住所:東京都文京区後楽1-3-61 野球殿堂博物館2階

営業時間:10:00~17:00(月曜日など休館日あり)

 

続いては、「小石川後楽園」へ向かいましょう。

 

実はこの庭園、入口がどこにあるのかわかりにくく、スマートフォンを見ながら探している人をよく見かけます。

 

緑の垣根に沿ってまっすぐに進んでください

 

東京ドームから小石川後楽園へ向かうおすすめルートは、24ゲートの手前左にある階段を下り、まっすぐに進むルートです。

 

関係者用通路のような雰囲気で、「本当にここで合っているのかな?」と不安になるかもしれませんが、垣根に沿って進んでいくと、右手に後楽園の東門が見えてきます。

 

美しい庭園の背景に東京ドームが映えます

 

国の特別史跡と特別名勝に指定されている「小石川後楽園」。

 

四季折々の植物はもちろんのこと、橋や灯籠(とうろう)、岩、石畳などもそれぞれ趣が異なり、年間を通じて楽しめるのが特長です。

 

近年は‘‘映えスポット‘‘としても注目されており、若い世代の来園者の姿も見かけます。

 

庭園内の至る所には、日本や中国の地名や名所の名前が付けられていて、園内をぐるっと一周するだけで、さまざまな名所を巡る旅行気分が味わえるような趣向が凝らされています。

名称:小石川後楽園

住所:東京都文京区後楽1-6-6

営業時間:9:00~17:00(年末年始除く)

 

続いては、本当は秘密にしておきたいくらいのお気に入りの散歩道をご紹介します。

 

ビルの谷間にある公開緑地

 

まずご紹介するのは、トヨタ自動車や森ビルが提供している公開空地です。小石川後楽園の西門を出て、南側の壁沿いに進んだ先にあります。

 

緑豊かな緑地で、一般の方も無料で利用することができます。ちょっとした休憩やペットとの散歩にもぴったりのスポットです。

 

この空間は、緑地などを一般向けに提供することで建物の高さ制限などが緩和されるという制度を活用して整備されました。

 

ビルの谷間にありながらも都会の喧騒を忘れさせてくれる、静かで心地よい場所です。

 

小石川後楽園の塀沿いにある歩行者専用通路

 

また、小石川後楽園の塀沿いをまっすぐに進んだ先には、文京区が管理する歩行者専用通路があります。

 

全長はわずか150メートルほどですが、四季折々の草木が所狭しと植えられており、季節の移ろいを身近に感じられる散歩道です。

 

ベンチもある屋上庭園

 

歩行者専用通路の途中にある階段を上った先には屋上庭園があり、日当たりが良いので、日向ぼっこにもおすすめです。

後楽公園少年野球場

 

ここからは野球好きの方に向けたおまけスポット「後楽公園少年野球場」をご紹介します。

 

小石川後楽園の西門を出て塀沿いに北へ進み、県道434号まで出た先に位置するこの球場は、文京区が運営する少年野球専用の施設です。

 

週末や休日には、少年野球チームの試合やジャイアンツ主催の野球教室が行われ、親子連れでにぎわいます。

 

球場のすぐ隣りには小さなお子さんが遊べる公園もあり、お兄ちゃんが野球をしている間に、ほかのきょうだいが遊んで待つこともできます。

 

この公園から、都道434号線と白壁の間の歩道を東へ進めば、スタート地点の後楽園駅に出られます。

名称:後楽公園少年野球場

住所:東京都文京区1-6-25

休場日:年末年始(12月28日~1月4日)

イタリア・ルネサンス様式の美しい噴水があります

 

後楽園駅を降りて東京ドームとは反対側の北方向へ歩いていくと、礫川(れきせん)公園が見えてきます。

 

園内は高低差を活かした三段構造で、最上段にはブランコなどの遊具が設置されています。

 

アシスト付きのレンタルバイク(自転車)も利用でき、サイクリングも楽しめます。この公園のある一帯は、太古の時代から地盤のしっかりした台地でした。

 

古代の人々が暮らした竪穴住居や弥生土器なども出土し、江戸時代には近隣に上水道が整備されるなど、水が清らかで暮らしやすい場所だったことが発掘調査から明らかになっています。

名称:礫川公園

住所:東京都文京区春日1-15

文京シビックセンター

 

礫川公園の正面に高くそびえるのが「文京シビックセンター」です。館内には、文京区役所やコンサートホールの「文京シビックホール」などが入っています。

 

最上階に330度のパノラマビューが楽しめる展望ラウンジがありますが、現在は残念ながら工事中のため入れません(工事は2026年12月までの予定)。

 

工事が終われば、ぜひ散歩ルートに加えたいスポットです。

 

また、文京区役所は水曜日の夜間や日曜日も一部開庁しているため、共働き世帯にとって非常に心強い存在となっています。

名称:文京シビックセンター

住所:東京都文京区春日1-16-21

開館時間:7:30~22:00

休館日:5月第3日曜日 年末年始(12/29~1/3)

ビルの中をジェットコースターが駆け抜けます

 

都内では貴重な天然温泉「スパ・ラクーア」のある商業施設です。

 

地下1700メートルから汲み上げたナトリウム塩化物泉は、「痩身の湯」「美人の湯」とも呼ばれ、1日の疲れを癒やすのにぴったりです。

 

また、入館料に変動価格制が導入されてからは、平日でも利用しやすくなりました。散歩の締めくくりに立ち寄るのもおすすめです。

名称:東京ドームシティ・LaQua(ラクーア)

住所:東京都文京区春日1丁目1-1

営業時間:施設により異なる(年中無休)

スパ・ラクーアは11:00~翌朝9:00

 

東京ドームや小石川後楽園を中心に、後楽園ならではの散歩ルートをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

 

後楽園駅周辺は、歴史ある庭園や野球文化、都心とは思えない緑豊かな空間、温泉やショッピングまで楽しめる、実はとても魅力的なエリアです。

 

隣接する春日駅や水道橋駅周辺にも、文京区ならではの歴史や文化を感じられるスポットが数多く存在しています。

 

東京ドームでのイベントの合間に、少し足を延ばして立ち寄ってみてはいかがでしょう。

 

きっと新しい発見があり、笑顔とともに素敵な思い出を持ち帰ることができるはずです。

 

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更新日: / 公開日:2026.02.27