八尾市は、大阪府の東部に位置し、豊かな自然と都市機能が調和した街です。充実した支援制度や教育環境、交通の利便性などが整っているため、子育て世帯にとって多くの魅力があります。
私は八尾で生まれ育ち、結婚をきっかけに他の土地に移り住みましたが、2人目の出産後に八尾市へ戻ってきました。現在は、八尾で小学生男児2人を育てています。
本記事では、八尾市での子育てのメリットや住みやすさ、支援制度について紹介します。
一度別の場所に住んだからこそ気づいた八尾市の魅力や、実際に八尾市で子育てを経験した私の体験談を交えながら、八尾市での暮らしを具体的にイメージしてもらえるのではないでしょうか。ぜひ、八尾市での子育てライフを検討する際の参考にしてくださいね。八尾市の物件を探す
八尾市で子育て中
子どもの時や独身の頃はあまり気にしていなかった八尾市の魅力ですが、ママになって視点が変わったことで気づけたことがあります。八尾市の概要や歴史と、私が実感している魅力について伝えていきます。
八尾市の概要
大阪府の中央部東寄りに位置し、東は生駒山系を境にして奈良県に接しています。人口は約25万人で大阪府内では9位です。うち0~14歳は約3万人で、市内人口の11.8%に当たります。
2001年(平成13年)4月1日に特例市、2018年(平成30年)4月1日には中核市に指定されています。歴史と文化が豊かで、ものづくりの盛んな街としても知られています。
八尾市は河内音頭発祥の地として知られています。他の盆踊りにはない、エレキギターやシンセサイザーを使った演奏に、即興で読み上げる音頭取りが特徴です。夏になるとたくさんのお寺や広場で盆踊りが開催され、大人も子どももみんなで河内音頭を踊ります。
2017年には「最多人数で踊る盆踊り」の世界一記録としてギネス世界記録を達成しました。
八尾市には古墳や遺跡が数多く残っています。代表的なものとして、2018年(平成30年)に国の史跡に指定された由義寺(ゆげでら)跡や、中河内最大の前方後円墳「心合寺山(しおんじやま)古墳」などがあり、暮らしの中で歴史に触れられる場所が豊富です。
久宝寺寺内町は、町そのものがレトロ感あふれる昔ながらの風情があり、「まちなみセンター」は歴史を学べる場所であり、地域活動の拠点としてもにぎわっています。

わが家が子育て環境に八尾市を選んだワケ
私は八尾で生まれ育ち、今も実家は八尾にあります。結婚をきっかけにしばらく別の場所に住んでいましたが、2人目の出産後、八尾に戻ってきました。一度街を離れて感じた八尾市のよいところを4つ挙げてみました。
八尾市は、近鉄大阪線・JR関西本線・Osaka Metro(地下鉄)が通り、大阪駅まで電車で約30分と通勤・通学に便利な立地です。
信貴山・高安山と、奈良との県境までが八尾市です。ハイキングや、自然に親しみながら学ぶ取り組みが盛んです。
『久宝寺緑地』は大阪でも有数の規模で、公園・野球場・陸上競技場・プールなどがそろっていて、市民の活動・憩いの地となっています。
八尾市の中心部・近鉄八尾駅付近には、2つの大型商業施設「アリオ八尾」「LINOAS」が並んでいて、非常に便利です。生活用品・食料品・衣料雑貨など、何でもそろいます。ほかにも安値のスーパー「サンディ」や「ダイコクドラッグ」などのドラッグストアが多く点在し、日常の買い物には困りません。
さらに映画・ボウリング・カラオケからプール・登山まで、たいていのレジャーは市内で楽しめます。小さい子を連れて遠出するのは大変でも、近場で楽しめるなら子連れレジャーのハードルが下がります。「もう八尾から出ることなくなったよね」と、ママ友と話すことが多いです。

八尾市では、地域子育て支援センター「元気っ子くらぶ」や「こども総合支援センターほっぷ」など、子育て支援施設が充実しています。子育て中の親子が交流できる場であると同時に、保育士さんや心理士さんに専門的な相談が受けられる場でもあり、子育ての悩みを気軽に相談することが可能です。
⼦育て⽀援情報および乳幼児に関する支援制度を⼀冊にまとめた「⼦育ておうえんBOOK 」を発行、インターネット頼りにならない情報提供を実施しています。
実際に住んで感じた八尾市の子育て環境の魅力

八尾市の子育て事情を紹介します。
数字で見る八尾市の子育て事情
公立認定こども園 5
私立保育園・子ども園 52
幼稚園型 認定こども園 6
小規模保育園 6
このように、八尾市には多数の教育機関があります。
各小学校区には、学校近くに放課後児童室(学童保育)が設けられています。ほとんどが小学校の敷地内、もしくは隣接した場所にあるので、学校が終わるとすぐ、安全に学童へ向かうことができます。
八尾市の子育て支援情報
妊娠中に「もうすぐママ応援ギフト」、出産後には「すくすく赤ちゃん応援ギフト」として、それぞれ5万円が支給されます。
出産時には出産一時金として440万4,000円が支給されます。
八尾市では児童手当制度もあります。年齢などによって金額が異なりますが、毎月児童手当を受けられるのは大変ありがたいです。
以下は、2024年(令和6年)12月支給からの金額になります。
0~2歳
第1子・第2子:11万5,000円
第3子以降:3万円
3~18歳到達後最初の年度末
第1子・第2子:11万円
第3子以降:33万円
※「第3子以降」とは、大学生まで(22歳の誕生日後の最初の3月31日まで)の養育している子のうち、3番目以降を指します。
18歳までの子どもの医療費を助成してくれる制度です。
保険診療の自己負担金(3割または2割負担)から、一部の自己負担金(1つの医療機関につき1日500円を限度として月2回まで)を控除した額が助成されます。処方箋での薬代の自己負担額はありません。
突然の風邪やけがなど、子どもが医療機関を受診する機会は多いため、こういった制度は助かります。
子育てに関する施設が大変多く、街全体で子どもを育てようという気概を感じます。子ども園の一室などで、つどいの広場が開かれています。産後のママが孤独にならないために、子育てサークルなどを通じて地域のつながりづくりに力を入れている印象です。
八尾市が設ける子育て支援センターは、市内に5ヶ所あります。私は子どもを産んでから八尾に戻ってきたので、八尾に同年代の子どもを持つ友達は1人もいませんでした。しかし、子育てサークルに参加したことでママ友ができ、子ども同士が同じ幼稚園や小学校に進んだ今でも仲良くしています。
出産前後に親族などの応援が得られない家庭に対して、ヘルパーが訪問して家事や育児の援助などを行ってくれるママ・サポート事業は、1時間につき800円で利用できます。
出産後のママと赤ちゃんを対象に、育児の支援や心身のケアを行う『産後ケア事業』を、市が積極的に導入しています。
デイサービス型(300円~)と宿泊型(3,000円~)が選べ、場所は主に事業へ参加している病院です。民間の施設よりも安い値段で利用できます。心身ともに疲弊している産後にケアが受けられるのはうれしいです。
八尾市には、生活や子育てに関する情報が配信される「やおっぷ」という独自のアプリがあります。その中の「子育て編」では、出産予定日や子どもの生年月日を登録しておくと、各種健診や予防接種の標準的な受診予定日などを確認したり、プッシュ通知でのお知らせを受け取ったりできるのです。
子どもが生まれてすぐの頃は、受診や予防接種などで何かと病院へ行く機会が多いですが、産後は赤ちゃんのお世話に追われてうっかり忘れてしまいやすいです。しかし、このアプリを活用すれば、うっかりを防げます。
また八尾市では、おむつ替えや授乳ができるスペースを備えた公共・民間施設を「赤ちゃんの駅」と認定していて、アプリ内で検索することが可能です。前もって情報収集ができていると、安心して赤ちゃんと外出できます。
八尾市公式サイト 生活応援アプリ「やおっぷ」
八尾市では公立小学校のみならず、2023年から公立中学校でも全給食を実施しています。「忙しい朝にお弁当を作らなくてよくなった」と、働くママに好評です。
さらに2025年2月には八尾市長が「市内の公立小中学校の給食費の無償化を1年延長し、2025年度も実施する」と発表しました。各支援制度は変更となることも多いため、最新情報は八尾市の公式サイトなどで確認するようにしましょう。
参照元:八尾市の補助金・助成金情報 住まいのインデックス(2025年2月28日時点)
実際に八尾市に住んでみてどうだった?

八尾市で子育てをする魅力
実際に八尾に住んで子育てしてみると、住みやすさや地域のつながりの強さ、医療・教育環境の充実ぶりを実感できました。ここでは、八尾市ならではの子育ての魅力を詳しく紹介します。
八尾市には3つの鉄道路線や近鉄バスの路線が複数あり、交通の便が非常に良好です。さらに近鉄八尾駅前には、さまざまな店舗が集まってにぎわっています。少し駅から離れると、閑静な住宅街が広がり、公園や自然が至る所にあります。
子どもが病院にかかったときは、ほとんどの場合、医療費助成によって診察料は1回500円しかかかりません。病院での処方箋で薬局を利用した場合は、薬局での自己負担も不要です。小さい頃は何かと病院にお世話になることが多いので、この制度は非常に助かりました。

玉串川や長瀬川沿いには桜並木が続いていて、春にはお花見スポットとして多くの人でにぎわいます。犬の散歩やウォーキングをする人、ベビーカーを押してのんびり散歩しているママやパパの姿を見かけることが多いです。川沿いには複数の公園があり、子どもはのびのびと遊べます。

地域のグループで活動する「子ども会」も盛んです。夏休みにはラジオ体操、年末には「火の用心!」と言うう子どもたちの声と拍子木の音が響いています。また、手頃な価格の屋台が数多く並ぶ、子どもたちが気軽に楽しめるお祭りも頻繁に開催されています。
私立保育園・子ども園は幼稚園型、小規模保育園と選択肢が多く、年齢や家からの距離、規模などで選ぶことが可能です。学校は、通学区域に関係なく、市内どこからでも子どもたちが通える「小規模特認校制度」という試みを新たに実施しています。
八尾市の子育て環境
八尾市の子育て環境について紹介します。
医院の名前に小児科とついていなくても受診できる、『小児科』と掲げているところが多いです。大きな総合病院も市内に3つあり、いずれも救急・休日診療に対応しています。
私は昨年末、年の瀬の押し迫った時期にインフルエンザにかかってしまいました。病院はどこも年内の営業が終わっていましたが、八尾徳洲会総合病院の休日診療で診察してもらい、薬も出してもらえました。
小さいお子さんは急な発熱など起こすことも多いので、救急や休日に対応してくれる医療機関が多いと心強いです。

八尾市には山もあり、自然と触れ合える場所が豊富なだけでなく、児童公園も多数あります。放課後になると、子どもたちの元気な声が響いています。
わが家がよく利用する美園公園は、幼児から小学校高学年の子どもまで、みんなが遊べるようにエリア分けされているのが特徴です。
施設名:美園公園
所在地:八尾市美園町2丁目
アクセス:近鉄久宝寺口駅から徒歩9分
「子育て支援センター」や「一時預かりサービス」「産後ケア施設」と、子育てに関する支援やサポートが充実しています。子どもの発育や学習面での不安や悩みを、相談員さんと個別に面談することも可能です。相談の内容は教育機関と連携を図り、長期的に子どもの成長に寄り添ってもらえます。
また、高校生・大学生のワークショップを開催して将来どのような街に暮らしたいかなどの意見を募ったり、小学生本人とその親を対象に定期的にアンケートを実施したりと、市民の声を聞いて、よりよい支援施策をしていこうという姿勢が見られます。
激安スーパーから少し価格帯の高いものを販売するお店まで、市内には多くのスーパーマーケットがあります駐車場を完備している店が多く、週末のまとめ買いに便利です。
大阪市で暮らしていた時に比べると、日用雑貨・飲食店など、全体に低価格な印象があります。また、ネット通販で洗濯用洗剤をまとめ買いをするよりも、近所のドラッグストアの方が安くて驚くことも多いです。
八尾市の住まい事情
ここからは、八尾市の住まい事情を紹介します。
ファミリーが利用しやすい2LDK・3K・3DKの家賃相場を比較したところ、八尾市の7.66万円に対し、隣接する大阪市平野区は9.72万円、東大阪市は11.0万円でした。
大阪市内の平野区や東大阪市の近隣エリアと比べると、八尾市の家賃相場は低めです。大阪市内へのアクセスがしやすく、子育て支援も充実しているため、子育て世帯にとって八尾市は暮らしやすい環境が整っていると感じます。
八尾市の子育て世帯におすすめエリア
実際に八尾市で子育てしている経験から、おすすめエリアを2つ紹介します。
八尾市の子育て世帯におすすめエリア⑴近鉄八尾駅周辺

近鉄八尾駅
日本、大阪府八尾市北本町2丁目1 近鉄八尾駅
近鉄八尾駅
〒581-0802 日本、大阪府八尾市北本町2丁目1 近鉄八尾駅
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近鉄八尾駅は八尾市の中心部で、「LINOAS」「アリオ八尾」と2つの大型商業施設と、各種銀行やスーパーマーケット「ハーベス」などがそろっています。
駅の周辺はにぎやかで活気に満ちていますが、駅の南側の雰囲気は一転し、神社や国登録有形文化財が残る静かな佇まいです。
清水町や光南町まで南下すると、八尾小学校・成法中学校も近く、閑静な住宅街が広がっています。JR八尾駅が近いため、アクセス良好なエリアといえます。
八尾市の子育て世帯におすすめエリア(2)南山本地区

南山本地区は、閑静な住宅街が広がり、住環境が整っている印象です。玉串川が流れ、春には美しく桜が咲き誇ります。南山本小学校・曙川中学校の近くには山本球場があり、のびのびと子どもを遊ばせることが可能です。
近畿日本鉄道の高安駅前は、食料品スーパーや銀行もそろっています。さまざまな近畿日本鉄道の車両が停車する車両基地『高安検車区』は、電車大好きなお子さんにはたまらないスポットでしょう。
八尾市は共働き・子育て世帯にも優しい街!
八尾市は、充実した教育環境や手厚い子育て支援制度、自然の豊かさなど、子育て世帯にとって魅力的な環境が整っています。また、交通の利便性も高く、大阪市内へのアクセスが良好な点も大きなメリットです。
実際に住んでみると、自治体のサポートが手厚く、子育て仲間と交流できる場も多いため、安心して子どもを育てられています。地域ぐるみで子どもや子連れに優しく接していて、産後の「孤独な子育て」に陥るリスクも軽減されているように感じました。
八尾市での子育てを検討している方がいたら、ぜひ一度、八尾市の街なみや公園・自然を訪れて、実際の雰囲気を感じてみてください。地域の温かさと充実した支援が、子育ての大きな助けになると思います。
共働き世帯や子育て世帯にとって、経済的負担が少なく、安心して子どもを育てられる環境が整った「子育てのしやすい街」を探している方は、八尾市を検討してみてはどうでしょう。
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