埼玉県東松山市は、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に登場する比企氏ゆかりの地として、耳にする機会が増えた地域です。

東松山市は、東洋経済新報社が発表した「住みよさランキング2024」で、埼玉県内40市中1位を獲得しました。2022年から3年連続で1位を獲得しているので、年々人口も増加傾向にあります。

本記事では、東松山市に住み始めて6年の私が地域の魅力や家賃相場を紹介していますので、住み替えの参考にしてください。東松山市の物件を探す

東松山駅駅舎

まずは東松山市がどんなところなのか、市の概要、住みやすさ、魅力の3つの視点で紹介していきます。

東松山市の概要

東松山市は埼玉県のほぼ中央に位置しており、「埼玉のヘソ」という愛称で親しまれています。人口は約9.1万人(2024年6月時点)。世帯数は約4万3,000世帯と、埼玉県内でも中規模に属する都市であり、東京のベッドタウンとしても人気の高い地域です。

東松山市は、夏と冬の寒暖差が大きいことが特徴です。

盆地という土地の特性上、夏の最高気温が35度に達することも珍しくありません。とくに、2023年8月には最高39.6度を記録したこともあります。また、冬(2023年12月~2024年2月)の平均気温は約5.7度。雪が降ることは少ないものの、路面が凍結することもあり、自宅の庭にスノータイヤを保管している家庭も少なくありません。

東松山市民の自動車保有率は約5割。日常の買い物や、休日に出掛ける際には車があった方が生活しやすいです。一方で、通勤や通学においては、公共交通機関の利用者も多いことが特徴です。

市内には東武東上線「東松山駅」と「高坂駅」の2駅があります。東武東上本線「池袋駅」までは東松山駅からは急行で約1時間の距離です。

また東松山市内から出ているバスは、埼玉県北部の熊谷市を繋ぐ「国際十王交通」と、南部の川越市までを繋ぐ「東武バス」が主要路線です。所要時間は熊谷市までは約45分、川越市までは約1時間で到着します。

上記の中でも特に鉄道の利便性が高く、「池袋駅」まで約1時間という立地は、通勤・通学だけでなく、外出にも便利です。

東松山市の住みやすさ

ここからは東松山市の住みやすさを紹介します。

東松山市は、豊かな自然に囲まれた環境が特長です。

特に、市を横断するように流れる都幾川に面した「くらかけ清流の郷」や、「東松山ぼたん園」が四季を感じられるスポットとして人気を集めています。

都会の喧騒を離れて、自然の中でゆっくりと過ごしたいという人にとって、東松山市は住みやすい街といえるでしょう。

東松山市が住みやすい理由の2つ目は子育て支援が充実している点です。

東松山市には子育てに関する情報を交換できる「子育て支援センター」があり、市が「東松山市子育てナビ」という公式アプリを配信するなど、子育て支援に力を注いでいます。

共働き世帯が増加傾向にある中で市が積極的に子育て支援を行ってくれるのは、子どもを育てている方にとって心強く感じるのではないでしょうか。

東松山市の特色

次に東松山市でしか体験できない魅力を紹介しましょう。

東松山市は、東洋経済新報社が実施した「住みよさランキング」にて、埼玉県内1位の自治体に選ばれています。調査において、1位の理由として多かった項目は、以下の5つです。

・池袋まで電車1本で行けるほど、利便性が高い。

・大型ショッピングモールやホームセンターなどが点在しており、日常の買い物が便利。

・物流工場などの求人が多く、仕事先を見つけやすい。

・土地の価格が安く、周辺地域よりもいい条件で家を建てやすい。

・市が子育て支援に力を入れており、子育てがしやすい。

どれも日常生活において重要なポイントで、1位に選ばれたのも納得できます。

「やきとり」といえば鶏肉を使ったレシピが一般的ですが、東松山市では豚のカシラ肉(頬とこめかみ部分の肉)を使っていることが特徴です。鶏を使わないやきとりは全国的にも珍しく、東松山市の名物料理として市民から愛されています。

食べ方は、炭火で焼き上げたカシラ肉に辛味の効いた特製のみそだれを付けて食べるのが一般的です。店の軒先でテイクアウトもできるため、気軽にB級グルメを堪能できます。

鶏とは違った味わいをもつ東松山市のやきとりを、ぜひ味わってみてください。

最後に紹介する魅力は、「日本スリーデーマーチ」と呼ばれる国内最大規模のウォーキングイベントが開催されていることです。

計3日間で開催されるこのイベントは、最大8万人が参加したこともある、東松山市を代表する市民イベントでもあります。

参加者は最短5km~最長50kmのコースを選び、当日17時までのゴールを目指して歩きます。イベント期間中はリュックサックやスポーツウェアを身に付けた人であふれるため、初めて目にした方は、驚かれるかもしれません。

東松山市民なら参加料の割引もありますので、東松山市に住み替えした際は、ぜひ参加してみてください。

埼玉県こども動物自然公園

ここでは東松山市の家賃相場を「一人暮らし向け」と「ファミリー向け」に分けて紹介しています。近隣地域との比較も行っていますので、物件探しの参考にしてください。

東松山市の一人暮らし向け物件の家賃相場

東松山市のワンルーム・1K・1DKの家賃相場は4.79万円であり、同市に隣接している市よりも安くなっています。では、東松山市に隣接している市の家賃相場を見てみましょう。

・坂戸市:4.9万円

・熊谷市:5.26万円

家賃参照元:LIFULL HOME'S家賃相場 埼玉県(2024年6月16日時点)

東松山市の隣の坂戸市は、市の規模や交通アクセスの良さはほとんど変わりません。そのため、家賃相場にも大きな差はありません。

一方、熊谷市やさいたま市は、東松山市よりも大規模な街です。都心へアクセスしやすかったり、大型の商業施設があったりすることから、家賃相場は0.47万~1.62万円ほど高くなっています。

このことから、東松山市は家賃相場や住みやすさのバランスを求める人にぴったりの地区であると言えるでしょう。間取りによる家賃相場の違いは、以下のとおりです。

ワンルーム:4.33万円

1K:4.81万円

1LDK:6.73万円

家賃参照元:LIFULL HOME'S家賃相場 東松山市(2024年6月16日時点)

東松山市のファミリー向け物件の家賃相場

続いて、東松山市のファミリー向け物件の家賃相場です。

東松山市の2LDK・3K・3DKの家賃相場は7.63万円です。同市に隣接している市と比較してみましょう。

・坂戸市:7.14万円

・熊谷市:7.31万円

家賃参照元:LIFULL HOME'S家賃相場 埼玉県(2024年6月16日時点)

一人暮らし用物件では東松山市がもっとも安かったにもかかわらず、ファミリー向け物件ではさいたま市に次いで2番目に高い家賃となっています。このことから、東松山市は家族世帯からの需要が大きい地区ということがわかります。

家族世帯からの需要が高い理由を示す明確なデータは見つけられませんでしたが、6年在住している私の経験から、その理由は3つあると考えます。

(1)子育て支援が充実していること

(2)自然が豊かで、静かな住環境が整っていること

(3)日常生活に必要な生活施設やショッピングモールなどが適度に存在していること

たとえば、朝は小学生が集団登校をしていたり、保育園や市民プールの送迎バスから子どもたちが乗り降りしたりする光景をよく目にします。子どもが多い町は、それだけ「東松山市は子育てをしやすい街」と考えて住み替えをしてきた人が多いとも考えられるのではないでしょうか。

なお、東松山市における間取り別の家賃相場は以下のとおりです。

2LDK:7.72万円

3LDK:10.19万円

家賃参照元:LIFULL HOME'S家賃相場 東松山市(2024年6月16日時点)

東松山市の住みやすいエリアの特徴と魅力

ここからは、東松山市の中でも住みやすいエリアを3つ紹介していきます。

箭弓稲荷神社

箭弓町エリアは、東武東上本線「東松山駅」周辺に位置する、東松山市の中心となるエリアです。

駅の西口を出ると、近くには国指定の重要文化財である「箭弓稲荷神社」があります。五穀豊穣・商売繁盛・芸能向上を司るほか、勝負の神様として知られています。同時に、神社の名前に「箭弓(やきゅう)」という言葉が入っていることもあり、野球関係者の参拝が多いことでも有名です。

他にも駅周辺には地元の居酒屋などが多く点在しており、グルメやお酒好きにはたまらないエリアでもあります。仕事帰りにふらっと立ち寄れる居酒屋やカフェが充実しているので、リフレッシュするのにも適していますよ。

また、箭弓町の中心となる東松山駅には通勤・通学に最適な「TJライナー」が停車します。TJライナーは座席指定制の車両であり、「池袋駅」まで乗り換えなし、約1時間で移動できます。

箭弓町エリアは、一人暮らしから家族世帯まで、どんな世代の方にもおすすめできるエリアでしょう。単身者向けのアパートからファミリー向けマンションまで幅広くそろうため、住み替え先の候補に加えてみてください。

高坂駅周辺

あずま町エリアは、東松山駅周辺の喧騒から少し離れており、静かな環境でのびのびと生活したい方におすすめです。特に小さなお子さんがいる家庭や、静かな場所でリラックスしたい方には理想的な場所といえます。

あずま町の中心となるのは東武東上本線「高坂駅」。駅周辺には、ドラッグストアやスーパー、飲食チェーン店がそろっており、日常の買い物に困ることはありません。

ピオニウォーク東松山全景

近くには大型ショッピングモールの「ピオニウォーク東松山」があり、ファッションや雑貨、グルメなど多彩な店舗がそろっています。

また、あずま町エリアは、小学校・中学校・高校が近くにあり、通学にも非常に便利です。通学時間が短くなるので安心できるのではないでしょうか。学校周辺には公園や緑地も多く、子どもたちが安全に遊べる環境も整備されています。

あずま町周辺。住宅のそばに散歩道が設置されている。

便利な生活環境を求めつつも、落ち着いた場所で暮らしたい方には、あずま町エリアがぴったりです。都会の喧騒を離れ、静かで穏やかな生活を送りたいと考えている方に嬉しい選択肢になるでしょう。

施設名:ピオニウォーク東松山

所在地:埼玉県東松山市あずま町四丁目3番地

アクセス:東武東上本線「高坂駅」より徒歩約15分

営業時間:モール…10:00~21:00

アピタ…9:00~21:00

1Fレストランゾーン…11:00~22:00

松風台エリアは、東松山市で閑静な住宅街に住みたい方におすすめのエリアです。特に子育て世代が喜ぶ環境が整っており、静かで安心して暮らせる地域といえます。

松風台エリアの特徴として「埼玉県こども動物自然公園」や「松風公園」など、多くの公園が点在していることが挙げられます。これらの公園は、子ども連れの家族にとって絶好の遊び場であり、週末には家族で自然の中を散策したり、ピクニックを楽しんだりできます。

このエリアでは「高坂丘陵市民活動センター」で親子向けのイベントが定期的に開催されています。地域の人々と交流を深める機会が多く、子どもたちが新しい友達を作る場としても活用されています。親子で楽しめるイベントが多いのも魅力の一つです。

閑静で子育て環境が整った場所で、子どもをのびのびと育てたい方は、ぜひ松風台エリアの物件を候補に入れてみてください。

東松山市は豊かな自然に囲まれながらも、都心部へのアクセスも良好で、近年は東京のベッドタウンとしての人気が高まっています。

市をあげての子育て支援も充実しており、子育て世代にとっても住みやすいエリアといえるでしょう。豚肉を使ったやきとりなど、一風変わった料理も魅力的な東松山市への住み替えを検討してみてください。

[clink id="1471" type="button"][/clink]

公開日: