広島県の南西部に位置し、県庁所在地・広島市の南東にある呉市。人口約22万人を有する中核市です。海に面した港町で、山や島なども多く、都市部と豊かな自然のどちらもあります。

そんな呉市について、広島県に長年居住するライターが街の特徴や魅力、住みやすさを紹介します。
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灰ヶ峰から望む呉市街

 

呉市は、広島県南西部に位置する都市です。広島市の南西部にあたり、人口約22万人。広島市・福山市に次ぐ県内第3の人口規模を誇り、中核市に指定されています。

 

平成の大合併で、安芸郡下蒲刈町・蒲刈町・音戸町・倉橋町、豊田郡川尻町・安浦町・豊浜町・豊町を編入合併し、市域が拡大しました。

 

中心市街地は海に面した港町として発展。戦前は軍港が置かれ、一時は広島市に匹敵する人口規模を誇っていました。

 

現在は、海上自衛隊の呉地方隊があります。北部は灰ヶ峰や野呂山などの山地が広がり、南部は瀬戸内海。

沖合に芸予諸島の一部となる倉橋島・下蒲刈島・上蒲刈島・豊島・大崎下島・情島などが浮かんでいます。

情島を除いて、どの島も橋でつながっており、呉市中心部から車でアクセス可能です。

 

とくに下蒲刈島・上蒲刈島・豊島・大崎下島を橋で結ぶルートは、通称「とびしま海道」と呼ばれており、人気のドライブコースになっています。

 

呉市は山間部から海浜、島嶼部まであり広大です。そのため市内は複数のエリアに区分されます。

 

呉市の公式ホームページでは、以下の8エリアが記載されています。

・中央エリア(中心市街地周辺)

・宮原・警固屋(けごや)エリア(平成の大合併前の呉市域のうち、中央エリアの南側の一帯)

・天応・吉浦エリア(平成の大合併前の呉市域のうち、中央エリアの西側の一帯)

・昭和エリア(平成の大合併前の呉市域のうち、中央エリアの北側の一帯)

・東部エリア(平成の大合併前の呉市域のうち、中央エリアの東側の一帯)

・川尻・安浦エリア(旧 川尻町・安浦町)

・音戸・倉橋エリア(島嶼部のうち、旧 音戸町・倉橋町)

・安芸灘エリア(島嶼部のうち、旧 下蒲刈町・蒲刈町・豊浜町・豊町)

なお状況や組織などにより、エリアの区分が異なることがあります。

 

鉄道ではJR広島駅とJR糸崎駅を結ぶ、瀬戸内海沿岸を走るJR呉線が市内を通過。JR呉駅をはじめ、複数の駅が市内にあります。ほかに、路線バスも運行。

 

道路網では、さきほどの「とびしま海道」のほか、有料道路の東広島呉自動車道と広島呉道路があります。

 

東広島呉自動車道は山陽自動車道へアクセスでき、広島呉道路は広島市内へアクセスできるので、とても便利です。

 

呉市は、戦前に軍港都市として栄えました。その名残で現在も造船業をはじめ、鉄鋼業や機械製造業などの企業が多く活躍しています。

 

またヤスリや筆の製造なども、古くからある産業です。

 

島嶼部では漁業や水産加工業が盛んで、「音戸ちりめん」などが知られています。また温暖な気候を生かした柑橘栽培も盛ん。みかんやレモンなどが特産です。

 

呉市を代表する観光地として、大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)が有名です。また大和ミュージアムの隣には、てつのくじら館(海上自衛隊呉資料館)もあります。

 

ほかには大崎下島にある御手洗町並み保存地区も人気スポットです。御手洗は歴史ある町並みが残されており、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。

 

また呉市は北部は山、南部は島嶼部となっているため、自然も豊か。登山スポットとして灰ヶ峰や野呂山が有名です。

 

ほかにもキャンプ場や海水浴場など、自然を満喫できるスポットがあります。

 

行事は毎年4月下旬に開催される呉みなと祭や、7月に開催される呉海上花火大会が有名です。

音戸の瀬戸海峡と第二音戸大橋

 

呉市の主な家賃相場は、以下のとおりです。

 

ワンルーム:5.32万円

1LDK:6.85万円

参照元:LIFULL HOME’S家賃相場 呉駅(2026年6月3日時点)

 

なお呉市中心市街地と郊外、島嶼部などエリアごとに家賃相場の特徴が異なります。中心市街地は家賃相場は高めです。

大崎下島・重要伝統的建造物群保存地区の御手洗町並み保存地区

 

呉市には住みやすいポイントが、いくつもあります。住みやすさについて、いくつかピックアップして紹介しましょう。

 

呉市の中心部は、戦前は軍港都市として栄えました。その名残で比較的広い道路が走り、規模の大きな商店街があるなど、暮らしやすい街になっています。

 

私も初めて呉を訪れたときは、意外と商店街が大きくて驚きました。また企業も多いため、仕事の面でも助かるのではないでしょうか。

 

商店街周辺には、昔からある店も多いです。一方で郊外には、大きな商業施設などもあり、利便性も抜群です。

 

中心部やその周辺エリアに暮らす場合、生活に不便を感じることはないでしょう。

 

呉市は広島市の南東に位置しており、広島市街へアクセスしやすいのも魅力です。JR呉駅から広島駅まで快速が運行しており、約30分で行けます。

 

これはとても便利だなと感じました。また広島呉道路があるので、自動車でも広島方面へのアクセスが良好です。

 

実際に呉市中心部があるの本州側は、ベッドタウンとしての側面もあります。そのため住宅街も多く造成されているのです。

 

市街地を離れれば、北部に山、南部には海が広がり自然豊かなのが呉市の特徴です。とくに島嶼部は海と山が広がり、自然を満喫できます。

 

また私は、大崎下島の御手洗地区が好きです。歴史を感じる古い港町の景観が残されており、風情があります。

 

自然が豊かな島嶼部ですが、その多くの島が橋でつながっており、本州側の呉市街地へ連絡しています。

 

そのため自然を感じる暮らしをしながら、橋を渡って市街地へ買い物や仕事へ行けるのです。

 

呉市の島嶼部は、豊かな自然と都市部への良好なアクセスを両立できる、とても便利な環境だと思います。

 

グルメは街を楽しむポイントのひとつですね。実は呉市は、人口規模のわりに名物グルメがたくさんあるのが特徴なんです。

 

ご当地料理として、「呉冷麺」が有名です。呉冷麺のポイントは、太めの平打ち麺と甘酸っぱい味わいのスープ。

 

またほかにも「細うどん」もあります。細うどんは、文字どおり細めの麺が特徴。お客に海の仕事をする人が多かったため、食事の時間が限られていました。

 

そのため、少しでも早く茹で上げて提供できるように工夫されたといわれています。

 

また隣の広島市のお好み焼は有名ですが、呉のお好み焼も独特です。広島と同じく「重ね焼き」のスタイルですが、基本的に麺はさきほど紹介した「細うどん」。

 

さらにお好み焼を半分に折って提供することが多いのも特徴といえます。

 

さらに菓子では、こしあん入りの香ばしい揚げ饅頭「フライケーキ」や、ラグビーボール型のパンの中にクリームがギッシリと詰まった「メロンパン」などが有名です。

 

なおメロンパンを製造する店の名前も、「有限会社 メロンパン」といいます。

 

ほかにも「蜜饅頭」や「鳳梨萬頭(おんらい まんとう)」などの菓子も人気です。街独自のグルメがあると暮らすのが楽しくなるので、呉の大きな特徴だと思います。

てつのくじら館(海上自衛隊呉資料館)

 

呉市は穏やかな瀬戸内海の島々と山に囲まれ、自然豊かです。しかし市街地が発達し、広島市街地へのアクセスも良好。

 

都市部の利便性と落ち着いた環境を両立させたい人には、とても住み心地のよい街ではないでしょうか。

 

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更新日: / 公開日:2026.02.27