広島県といえば、どんなイメージがありますか。
広島県は瀬戸内海、島、中国山地の山々など、自然が豊かな場所です。宮島の厳島神社やしまなみ海道など、観光スポットも多く、魅力的なグルメも多数。ですから広島県は、移住先としても人気があります。
しかし一言で広島県といっても、県内はとても広く、地域によって特徴や魅力もさまざまです。よく知られている広島県のイメージは、県庁所在地・広島市のイメージだったりします。
そこで広島県内に15年以上居住する私が、広島県全体や各エリアの特徴や魅力、住みやすさを紹介します!広島県の物件を探す
広島県は海から山まであって魅力的なグルメもたくさん!

広島県はどんなところ?

広島県は、中国地方の中南部に位置します。山陽地方や瀬戸内地方の一部でもあります。人口は約280万人、面積は約8,479平方kmです。県内には、23の市町があります。平成の大合併によって、村は消滅しました。
広島県の県庁所在地は、県南西部に位置する広島市。広島市は人口約120万人の政令指定都市で、県内最大の都市です。また県内には中核市が、福山市と呉市の2市あります。
広島県の北部は中国山地となっており、南部は瀬戸内海に面しています。また中南部の沖合を中心に142の島があり、うち35が有人島です。広島県中南部の島嶼部と愛媛県の島嶼部とを合わせて「芸予(げいよ)諸島」と呼ばれます。広島県尾道市から芸予諸島の東寄りを通り、愛媛県今治市までを「西瀬戸自動車道(通称「しまなみ海道」)が通過しています。
平野部は県南西に位置する広島市南部の広島平野と、県南東に位置する福山市の福山平野があり、県全体では平野の占める割合は少なめです。
広島県の東部は岡山県、北東部は鳥取県、北部は島根県、西部は山口県に接しており、広島県以外のすべての中国地方の県と隣接しているのが特徴です。また南部は瀬戸内海を隔てて愛媛県と、南東部は同じく瀬戸内海を隔てて香川県とも接しています。
広島県のエリア分け

広島県の西部はかつて安芸国(あきのくに)、東部は備後国(びんごのくに)と呼ばれていました。備後とは吉備国のうち、都のあった畿内(近畿地方)より遠い地域という意味です。さらに、安芸と備後をさらに細分化し、市町をエリア分けしています。
【安芸】
・広島エリア(広島市、呉市、大竹市、廿日市市、江田島市、安芸郡府中町、海田町、熊野町、坂町)
・東広島・竹原エリア(東広島市、竹原市、豊田郡大崎上島町)
・芸北エリア(安芸高田市、山県郡安芸太田町、北広島町)
【備後】
・備北エリア(庄原市、三次市)
・尾三エリア(尾道市、三原市、世羅郡世羅町)
・福山エリア(福山市、府中市、神石郡神石高原町)
なお機関などによって、エリア分けの区域は異なります。
エリア別・広島県の魅力と住み心地

広島県は広く、エリアによっても特徴も異なります。そこでエリアごとの特徴や魅力を紹介します。なお、広島エリアは広大なため「広島市周辺」「大竹・廿日市周辺」「呉・江田島周辺」に分けました。
広島エリア(広島市周辺)は充実した商業と交通が魅力

広島エリアは、広島県の南西部一帯の広いエリアです。広島市を中心に西に廿日市市や大竹市、西に呉市や江田島市があります。その広島エリアの中核となるのが広島市と、隣接する安芸郡府中町・海田町(かいたちょう)・熊野町・坂町などです。
広島市は県庁所在地であり、政令指定都市。市内は中区・東区・南区・西区・佐伯区・安佐南区・安佐北区の7区に分かれています。中心市街地は中区・東区・南区・西区の一部などにわたり、企業や商店が多数あります。交通機関も充実しており、JR各種在来線や新幹線、路面電車や路線バス、アストラムラインなど、たくさん。私は広島を訪れたとき、買い物や仕事、外食などのとき移動が便利だと感じました。いっぽう、マイカーなど自動車での移動や所有は厳しいと思います。
市内の郊外や周辺の町は、ベッドタウンとして住宅街が広がっています。交通機関もかなり充実しています。商店や企業も駐車場付きの郊外型のものが多いので、車での移動も便利。ただし平地は中心市街地以外は少なく、住宅は丘陵部などに多く造成されています。実際に広島郊外の丘陵地にある住宅街を徒歩で移動したことがあるのですが、坂が多くて大変でした。徒歩や自転車での移動は、少し大変かもしれません。
広島市周辺のおもな観光スポットは、「広島城址」「縮景園」「広島平和記念公園」「マツダスタジアム」など。グルメでは、「広島お好み焼」「広島ラーメン」「広島つけ麺」「汁なし担々麺」「牡蠣料理」「川通り餅」などが有名です。
広島エリア(大竹・廿日市周辺)はベッドタウンならではの住みやすさ

大竹市・廿日市市は広島エリアの西部に位置します。広島県のもっとも南西にあたり、大竹市の西は、山口県の岩国市と玖珂郡和木町。小瀬川(おぜがわ)という大きな河川が大竹市と岩国市・和木町、および広島県と山口県の境界になっています。
大竹市は北部は山間部、南部は瀬戸内海に面する平野部です。平野の海沿いは、山口県和木町とともに工業地帯となっており、海から離れた平野部に市街地が広がります。山間部は人口は少ないですが、自然豊かな地域です。
廿日市市は、広島市のすぐ西側に位置します。北部は山地で、南部の海沿いに小規模な平地があり、広島市西区から続く市街地が広がります。広島市のベッドタウンとしての性格が強く、丘陵部には大規模な住宅団地があるのが特徴です。また南の瀬戸内海には、世界遺産として知られる厳島神社のある宮島があり、観光地としても知られています。
廿日市・大竹エリアの有名な観光スポットは、宮島の「厳島神社」「千畳閣」「大聖院」「紅葉谷公園」「弥山(みせん)」、廿日市市本州側の「速谷神社」などです。グルメは「もみじ饅頭」「あなご飯」「牡蠣料理」などが知られています。伝統工芸品として「しゃもじ」も有名で、宮島土産の定番です。
私がおすすめするこのエリアのグルメは、「揚げもみじ饅頭」。その名のとおり、もみじ饅頭を揚げたものですが、想像していたよりずっとおいしかったです。
広島エリア(呉・江田島周辺)は豊富なグルメを満喫できる

呉市・江田島市は広島エリアの東部に位置しています。瀬戸内海に面し、江田島や倉橋島・蒲刈島などの島があり、橋で結ばれています。
呉市は戦前に軍港が置かれ、軍港を中心に市街地が発達しました。現在でも大きな商店街があり、にぎわっています。島嶼部は、漁業が盛んで「ちりめん」などが名産です。また柑橘栽培も盛んで、みかんの産地として知られています。
呉の中心市街地は、本当にきれいに整備されていて、車でも徒歩・自転車でも快適に移動できます。商店街には魅力的な店、地元に根付いた老舗もあり、日常の買い物が楽しいと感じました。
呉・江田島エリアの観光スポットは、「大和ミュージアム」「海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)」「野呂山」「灰ヶ峰」など。また呉市は、個性的なグルメも豊富です。「細うどん」「呉冷麺」をはじめ、「呉焼(呉風お好み焼)」「肉じゃが」「海自カレー」「牡蠣料理」「フライケーキ」「メロンパン」「音戸ちりめん」「みかん」など、多彩なグルメが楽しめます。
東広島・竹原エリアは交通の便利さと豊かな自然が魅力

東広島・竹原エリアは、広島県の中南部に位置する地域です。東広島市・竹原市に加え、島嶼部の豊田郡大崎上島町があります。
東広島市は内陸の市で、周囲を低い山に囲まれています。市街地は中央あたりにある盆地にあり、東西にJR山陽本線とJR山陽新幹線、国道2号線や山陽自動車道、東広島・呉自動車道など、交通インフラも充実しています。
新幹線停車駅の東広島駅もあり、山陽自動車道のインターチェンジは4つあるのが特徴です。さらに東隣の三原市にある、広島空港が近いのもポイント。また広島市の東隣になるためベッドタウンとしての性格もあり、市内には広島大学もあることから、住宅地が多いです。また東広島中心部の西条地区は、古くからの酒処として知られています。東広島西条地区は、私のような酒好きにとってはたまらない町です!
竹原市は、瀬戸内海に面する町です。江戸時代には、製塩業で栄えました。竹原中心部にはかつての繁栄の面影を残す町並みが残っており、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定され、観光地になっています。大崎上島町は竹原市沖にある大崎上島を中心とした島からなる町で、みかんを中心とした柑橘栽培が盛んです。
また竹原市にある島「大久野島」は、ウサギがたくさん生息していることで有名。ここのウサギは人間慣れていてとても人なつっこいんです。とてもかわいいですよ!
東広島・竹原エリアのおもな観光スポットは、「西条酒蔵通りの町並み」「たけはら町並み保存地区」「大久野島」などが有名です。グルメは、東広島西条などの「日本酒」や「西条柿」「安芸津のジャガイモ」「魚飯」「竹原焼(竹原風お好み焼)」「みかん」などがあります。
芸北エリアは四季の自然を楽しめるレジャーが充実

芸北エリアは、広島県の北西部にあたり、広島市の北側に位置します。芸北とは、安芸国の北部という意味です。安芸高田市、山県郡北広島町と安芸太田町の3市町からなります。いずれも中国山地に囲まれた、中山間地域です。
安芸高田市の中心部・吉田地区は、戦国時代に毛利元就が拠点とした郡山城があったところと知られています。芸北エリアの北部は中国山地の険しい山々が連なっていますが、地形や気候を利用してスキー場が多数あるのが特徴です。冬には、スキーやスノーボードなどのレジャーが楽しめます。
ほかに安芸太田町の名所として、国の特別名勝に指定されている渓谷・三段峡が有名です。芸北エリアは自然豊かな場所なので、四季を通じて自然を楽しむさまざまなレジャーが楽しめます。芸北は、アウトドア好きはとても楽しめるエリアではないでしょうか。

備北エリアは、広島県の中北部から北東部に至る地域です。三次市と庄原市の2市からならります。備北は備後国の北部という意味ですが、東隣の岡山県にも備北エリアがありますので、混同しないように注意してください。
備北エリアは芸北エリアと同じく、中国山地に囲まれた中山間地域です。中国山地の中にある盆地に市街地があり、人口もそこに多く集まっています。
三次市は、三次盆地を中心に市街地が形成され、広島県北部の中枢的な都市です。庄原市は県内最大面積の市ですが、大部分は山地になっています。
おもな観光スポットは「三次もののけミュージアム」「みよしワイナリー」「国営備北丘陵公園」「帝釈峡」など。グルメは「三次唐麺焼(三次風お好み焼)」「庄原焼(庄原風お好み焼)」などが有名です。名産品としては「比婆牛」「ワイン」「ピオーネ」「泡雪」「乳団子」「竹屋饅頭」などがあります。備北エリアは名産品が多いので、私はこのエリアの道の駅めぐりが好きです。
尾三エリアは観光で注目される人気エリア

尾三(びさん)エリアは、広島県の南東部に位置するエリアです。尾道市と三原市に加え、世羅郡世羅町からなります。尾三とは、尾道市と三原市の頭文字です。北部は中山間地域、南部は瀬戸内海沿岸部と島嶼部で、海と山の双方の魅力が楽しめるのが特徴。観光が盛んなエリアです。
尾道市の中心部は、尾道水道に面する港町として古くから発達しました。いまも昭和の風情が残る町並みが人気です。町のすぐ北側に山がそびえ、坂の町として知られるほか、歴史ある寺も多くあります。島嶼部は芸予諸島の一部となっており、しまなみ海道が通過。自動車だけでなく自転車も渡れるので、サイクリングコースとしても人気です。瀬戸内海と芸予諸島の絶景を見ながらのサイクリングは、最高です!
しまなみ海道が通る芸予諸島を中心に、柑橘栽培が盛ん。みかんのほか、因島発祥のはっさくが知られています。そしてレモンの栽培も盛んで、広島のレモンは国内最大の産地です。現在、広島レモンは広島県を代表する果実になりました。私は広島県に住み、いろいろな柑橘が味わえるのが楽しいです。「デコポン」や「はるか」などの柑橘も好きです。
三原市は、備後国と安芸国にまたがる市です。尾道と同じく瀬戸内海に面しています。三原市・尾道市とも東西にJR山陽本線、JR新幹線、山陽自動車道が通過。新幹線停車駅の三原駅・新尾道駅、山陽自動車道のインターチェンジもあります。さらに三原市西部には、広島空港があり、交通の便がいいのが特徴です。
世羅町は尾道市・三原市の北側の中山間地域に位置します。世羅盆地を中心に市街地が広がりますが、尾道市や三原市に比べると交通機関が脆弱です。町内の世羅高原と呼ばれる地帯には農園が多く、とくに季節の花々が楽しめる花畑・観光農園が多数あるのが特徴です。
尾三エリアの観光スポットは「しまなみ海道」「千光寺・千光寺公園」「U2」「三原城址」「世羅ワイナリー」、世羅町の各種観光農園など。グルメは「尾道ラーメン」「尾道焼(尾道風お好み焼)」「三原焼(三原風お好み焼)」など。名産品は「デベラの干物」「タコ」「ナシ」「レモン」「はっさく」「みかん」などがあります。
福山エリアは県東部の中枢地域として商工業が集積

福山エリアは、広島県最南東部にあたる地域です。福山市を中心に、府中市と神石郡神石高原町からなります。北部は中山間地域、南部は瀬戸内海に面し、中部から南部にかけて広い平野が広がっています。福山市や府中市は、古くから繊維産業など、ものづくりが盛んです。
福山エリアの中枢都市の福山市は人口46万人で、広島県内第2の人口規模を誇る中核市。中国地方全体でも4番目の人口規模です。県庁所在地の広島市の中心部からは、直線距離で90km以上離れているため、福山市はさまざまな商工業が集積しています。全国規模で事業を展開している企業も多いです。
県庁所在地ではありませんが、広島県東部から岡山県にまたがる「備後圏」の中枢都市です。また地理的に近い岡山県岡山市・倉敷市などとも経済的に繋がりがあり、歴史・文化の面でも岡山県との共通性があります。
府中市は福山市の北西に位置し、福山市を流れる芦田川の上流の盆地を中心に市街地が発達しています。市街地以外は中山間地域です。昔から家具製造が盛んで、「府中家具」は有名です。
神石高原町は、福山市の北側にある中山間地域・高原地帯にある町です。自然豊かな場所で、農業や酪農が盛ん。なかでも「神石牛」は、高級ブランド牛として人気です。神石牛は希少な牛肉。私は神石牛のローストビーフやステーキを食べたことがありますが、絶品でした!
福山エリアには、観光スポットが多いです。「福山城公園」「鞆の浦」「阿伏兎観音」「みろくの里」「福山市立動物園」「上下町 町並み保存地区」「帝釈峡」などがあります。グルメは「尾道ラーメン」「府中焼(府中風お好み焼)」など。名産品は「神石牛」「クワイ」「府中家具」「福山琴」「下駄」「備後表」「備後絣」「デニム製品」など多数あります。
移住するならおすすめの場所は?

複数のエリアがある広島県。それぞれのエリアや市町に違った魅力がありますが、移住するのにおすすめな市やエリアを紹介します。
便利に暮らせる「広島市中心部」
広島市中心部(中区・東区・南区・西区など)は、県庁所在地で政令指定都市・広島市の市街地です。そのため商店が多く、交通機関も充実しており、住むには最高の場所。移住しても、便利に暮らせるのでおすすめです。
市街地へのアクセス良好な「広島市郊外」
広島市郊外(西区・安芸区・安佐南区・安佐北区)は、市街地に住むのは落ち着かないけれど、すぐに市街地へ出かけたいという人におすすめ。中心市街地への交通機関も充実している場所も多く、アクセス良好なのも魅力です。
広島市の郊外は山や川があり、少し移動すれば豊かな自然を体感できるのもポイントではないでしょうか。
きれいな市街地と自然豊かな島々がある「呉市」
呉市は広島市のベッドタウンとしての性格が強いですが、市街地には大きな道路が整備されており、商店街もあります。呉市ならではのグルメも充実しており、住むと楽しい場所です。
南部は瀬戸内海で、本土と橋でつながった島々もあります。島暮らしを楽しめるのも魅力です。
風光明媚な県内屈指の観光エリア「尾道市」
尾道市は県内屈指の観光都市で、移住先としても人気のエリアです。尾道市街の情緒あふれる雰囲気や、しまなみ海道でつながった芸予諸島の島々は、風光明媚で癒されます。
海の自然や町の歴史を感じながらの生活にあこがれる人に、おすすめです。
利便性と過ごしやすさのバランスがいい「福山市」
県内第2の都市で、備後圏というエリアの中枢・福山市は、都市規模のわりに商工業が発達しており、住みやすい都市です。新幹線停車駅や高速道路のインターチェンジもあります。
福山市は気候も穏やかで、平野が多くて自転車や自動車での移動もしやすく、過ごしやすさは抜群のエリアです。
まとめ

広島県といっても、エリアによって特徴はさまざま。都市もあれば、自然豊かな山、美しい海辺や島など、魅力がいっぱいです。
瀬戸内ならではの穏やかな気候で、住みやすさもポイント。移住先としてもおすすめの地域です。
広島県への移住をお考えの方は、ぜひ広島県内の各エリアの特徴をチェックして、ご自身に合う移住先を検討してみてください。
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