北海道最大の都市である、札幌市。さっぽろ雪まつり、札幌みそラーメン、北海道の美味しい食材、札幌市時計台はテレビや雑誌などで一度は見たことがありますよね。
移住先として考えたことがある方もいるかもしれませんが、札幌で暮らすとなるとやはり気になるのは、冬の厳しい寒さ。「札幌に住んでいる」と私が話すと、必ず話題になります。

私は札幌で暮らして30年になりますが、今後も住み続けたいと思うほど住みやすい地域だと感じています。この記事では、実際の私の暮らしを踏まえ、札幌の魅力や住まいについてご紹介していきましょう。

札幌への移住を考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね。札幌市の物件を探す

まずは人口や地域の特徴など、札幌市全体の基本情報をまとめます。

札幌市の概要と気候

札幌市は北海道の道央地方にある政令指定都市で、人口は約197万人。日本の市における人口ランキングでは横浜市、大阪市、名古屋市についで4番目です。札幌には、北海道の人口(約526万人)の約3割の人が集まっていることになります。

札幌市の歴史はそれほど長くなく、蝦夷地から北海道に名称が変更されたのは1869年(明治2年)のことでした。1922年(大正11年)の市制を制定されてから、2022年でちょうど100周年を迎えます。

札幌市の気候は、春〜秋ごろは、それほど気温は上がらずさわやかです。梅雨がないため、湿度も低くカラッとしていて過ごしやすいです。また、台風が上陸することはほとんどありません。

冬は積雪があり、寒さも厳しいのですが、建物の断熱効果が発達しているので室内の寒さについてはそれほど気になりません。時折テレビのインタビューで見かけますが、厳しい冬の期間でも、家の中では半袖短パンなどの薄着でアイスクリームを食べている、という光景は珍しくないのです。

※参考:北海道公式ホームページ(https://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/tuk/mini21.html#2)

北海道中の食を楽しめる札幌グルメ

札幌市といえば、北海道中のグルメが集結する都市です。新鮮で美味しい海産物や野菜をたくさん食べられます。酪農も盛んで、牛乳やチーズなどを使ったスイーツは何を食べても美味しいです。札幌では〆のラーメンではなく「〆パフェ」というのも流行っていました。

カニやウニなど、北海道の海の幸は格別です。本当に新鮮な魚介類は臭みがなく、今まで苦手だった人でも食べられるようになるくらい美味しいです。札幌に住んでいれば、北海道の食材で食べられないものはないかもしれません。

札幌のイベントで有名なものといえば、6月のYOSAKOIソーラン祭りや12月のホワイトイルミネーション、2月のさっぽろ雪まつりなど。2月に開催される大通公園のさっぽろ雪まつりは日本のみならず世界中から観光客が訪れ、ライトアップされた雪像などに感動しています。

札幌市は利便性も申し分なし

札幌市は交通の便が発達していて、どのエリアに住んでいても不便に感じることはありません。JRのほかに地下鉄が3路線、市内を回る市電、さらにバス路線も充実しています。

個人的には、札幌に住むなら地下鉄沿線の方が利便性が良くておすすめです。雪の影響が少ないからです。北海道は除雪システムが発達しているため、雪が降ってもJRやバスの運行が止まることはほとんどありません。しかし、昨今の異常気象の影響でドカ雪や猛吹雪などの場合は、JRやバスは運行が遅延したり休止したりすることもあるのです。

地下鉄であれば天候の影響が少ないことと、待合場所も地下(室内)になるので寒さも防げるというのが大きなメリットといえるでしょう。

札幌市は子育て中の家族にも適した環境がそろっています。市内の各区に病院があるため、子どもが夜間や週末に体調を崩しても慌てずに済みます。子どもってなぜか週末や夜中に具合が悪くなってしまいますよね。

また、買い物や公園などのレジャー施設も数多くあります。札幌市は自然と都市機能が調和しているため、子どもにとっても素晴らしい環境であるといえるでしょう。わが家の子どもものびのびと育ってくれています。

札幌市には全部で10区(中央区、北区、東区、西区、南区、豊平区、白石区、厚別区、手稲区、清田区)のエリアがあります。それぞれに特徴があって住みやすさが違います。

ここでは、私が住民目線で住みやすそうと感じる区を、その特徴と合わせて7つご紹介します。

(1) 札幌市中央区|札幌の中心部ですべてにおいて快適

札幌市中央区はJR札幌駅や地下鉄大通駅などがあり、デパートや商業施設などがたくさん立ち並ぶ中心街です。全国的に有名な「大通公園」や「すすきの」も中央区にあります。札幌といえば中央区という印象が強いですよね。

札幌駅から地下鉄大通公園までは「地下歩行空間(通称チ・カ・ホ)」でつながっており、冬の寒い季節や悪天候時でも札幌駅〜大通公園(520m)は快適に移動できます。

大通公園ではさまざまなイベントが催されているため年中楽しめますよ。わが家も夏のビアガーデンや、クリスマスシーズンのホワイトイルミネーション、さっぽろ雪まつりなどを楽しんでいます。

中央区はすすきのなどの繁華街を除いて治安はそれほど悪くなく、安心して暮らしている人が多いではないでしょうか。札幌市中央区の家賃相場は、札幌の中心部なのでほかの区よりも高めとなります。

・1R:4.44万円

・2LDK:9.81万円

・3LDK:15.47万円

単身世帯であればそれほど負担は重くありませんが、ファミリー層はやや高めの家賃になります。ただ東京などと比べると圧倒的に家賃は安いといえるでしょう。

※参考:不動産・住宅情報サイトLIFULL HOME'S家賃相場(https://www.homes.co.jp/chintai/hokkaido/sapporo_chuo-city/price/)2023年10月11日時点

(2) 札幌市西区|JRと地下鉄のダブルアクセスで利便性がいい

札幌市西区は中央区に隣接する区です。JR琴似駅と地下鉄東西線の琴似駅のダブルアクセスでとても住みやすい環境です。大型スーパーや家電量販店、ドラッグストアなどが多数あり、日用品の買い物に困ることはありません。飲食店も多いため、夜もたくさんの人でにぎわう街です。

八軒、発寒、西野、山の手エリアなどはマンションだけでなく一戸建ての住居も多く、ファミリー層にも人気のエリアです。特に山の手エリアは高級住宅街として知られています。西区の治安は札幌市の中でもいい方でしょう。

家賃相場は最近上昇傾向ですが、エリアを選べば飛躍的低予算で住まいを見つけられます。

・1R:3.92万円

・2LDK:7.23万円

・3LDK:9.6万円

2LDKくらいのお部屋なら物件数も多く、よい住宅を見つけやすいでしょう。

※参考:不動産・住宅情報サイトLIFULL HOME'S家賃相場(https://www.homes.co.jp/chintai/hokkaido/sapporo_nishi-city/price/)2023年10月11日時点

(3) 札幌市豊平区|札幌ドームでスポーツやコンサートなどエンジョイできる

豊平区は中央区に隣接する区なので、利便性はとてもいいです。地下鉄南北線と地下鉄東豊線の2つが通っているため、移動に困ることはありません。

豊平区には「札幌ドーム」と北海道立総合体育センター(通称:きたえーる)などの大型スポーツ施設があり、プロ野球やサッカー、バレーボールなどの試合を観戦できます。また、札幌ドームではコンサートやモーターショーなどのイベントなども開催されるため、生活の中に楽しみを増やせるかもしれません。

家賃は中央区寄りの場所や、地下鉄駅に近い場所は少し高めですが、他の区と比べると全体的には低めです。

・1R:3.4万円

・2LDK:7.25万円

・3LDK:10.29万円

札幌都心部からも近いので、とても住みやすいエリアです。

※参考:不動産・住宅情報サイトLIFULL HOME'S家賃相場(https://www.homes.co.jp/chintai/hokkaido/sapporo_toyohira-city/price/)2023年10月11日時点

(4) 札幌市手稲区|山と海の両方を楽しめる

手稲区は札幌市のベッドタウンです。JR線の利用が可能で、手稲駅は札幌駅からJR線で約20分の場所に位置しています。実はJR手稲駅の2020年度の利用者数は札幌駅についで道内で2番目に多いのです。

手稲区は手稲山のふもとに存在するため手稲山の景観が見渡せます。手稲山の反対側にはすぐに石狩湾が広がっているため、山と海の両方を堪能できますよ。自然を近くに感じられるので、日常の癒やしになります。

家賃は比較的安めの物件が多く、一戸建ての賃貸も視野に入ってくるエリアではないでしょうか。

・1R:3.75円

・2LDK:5.89万円

・3LDK:8.18万円

3LDKでも8万円台とかなりリーズナブルなので、ファミリー層がとても多く住んでいます。手稲区は一戸建てを購入する世帯も多いのが特徴です。

※参考:不動産・住宅情報サイトLIFULL HOME'S家賃相場(https://www.homes.co.jp/chintai/hokkaido/sapporo_teine-city/price/)2023年10月11日時点

(5) 札幌市南区|定山渓温泉で疲れを癒やせる

南区は札幌市の中で一番面積が広い区で札幌市全体の60%を占めています。南区には「定山渓温泉」という素晴らしい温泉街があり、札幌のみならず、たくさんの人が旅行や疲れを癒すために訪れているのです。わが家も家族イベントとして、年に数回定山渓を利用していますよ。

地下鉄南北線真駒内駅近くには、真駒内セキスイハイムアイスアリーナがあり、フィギュアスケートなどのショーやアイスホッケー、コンサートなどのイベントなども多いです。

また、「豊平峡ダム」や「滝野すずらん丘陵公園」など自然豊かなスポットもあるので人気となっています。「札幌国際スキー場」もあるので、冬になるとスキーを楽しんでから定山渓温泉で体を温めて帰ってくる人をよく見かけますね。

札幌市南区の家賃の相場は以下のとおりです。

・1R:2.86万円

・2LDK:7.21万円

・3LDK:11.25万円

南区は交通の便はそれほどよくないため、バスやマイカーを併用する人も多いです。マイカーを持っていると快適でしょう。

※参考:不動産・住宅情報サイトLIFULL HOME'S家賃相場(https://www.homes.co.jp/chintai/hokkaido/sapporo_minami-city/price/)2023年10月11日時点

(6) 札幌市東区|モエレ沼公園やサッポロさとらんどで自然を満喫

札幌の東区は農業や工業が盛んなエリアです。農業ではタマネギの栽培が中心で「札幌黄」と呼ばれる肉厚で甘みの強いタマネギが有名です。

苗穂地区にはさまざまな工場が、東区には丘珠空港があり、道内を飛行機で移動する人にはとても重宝されています。地下鉄は東豊線が通っていて、沿線はアスセスがいいです。

東区は自然あふれる公園もたくさんあり、わが家も家族でたくさん遊びに行きました。芸術と自然が見事に調和した「モエレ沼公園」や動物とのふれあいや農業を体験できる「サッポロさとらんど」などがあり、子連れのファミリーには人気のエリアです。

東雁来(ひがしかりき)エリアはサッカーアミューズメントパークがあり、わが家は子どものサッカーの試合でなじみ深いエリアです。東雁来は土地開発が進み、新しく造成された住宅地や大型ショッピングモールなどが立ち並んでいてとても住みやすくなっています。

札幌市東区の家賃相場は以下のとおりです。

・1R:3.58万円

・2LDK:7.84万円

・3LDK:9.41万円

地下鉄沿線から離れたところは、比較的安めの物件が多いです。モエレ沼公園などは地下鉄から遠いので、バスや車での移動がメインとなります。

※参考:不動産・住宅情報サイトLIFULL HOME'S家賃相場(https://www.homes.co.jp/chintai/hokkaido/sapporo_higashi-city/price/)2023年10月11日時点

(7) 札幌市厚別区|水族館や青少年科学館は子どもに大人気

札幌の厚別区はJRと地下鉄のダブルアクセスで交通の便はとてもいいエリアです。札幌中心部から電車を利用すれば15分程度で到着します。厚別区は農業や酪農が盛んでした。しかし近年は住宅地として整備されています。厚別中央や上野幌、森林公園などは一戸建ての住宅が立ち並ぶようになりました。

地下鉄東西線新さっぽろ駅に直結している「サンピアザ・デュオ」には、大型のショッピング施設やフードコートなどがあります。子どもたちに大人気の「サンピアザ水族館」があり、ペンギンショーなどで多くの人が楽しんでいます。

また、その近くには「札幌市青少年科学館」という施設もありますよ。プラネタリウムをはじめ、自然や科学の不思議を遊びながら学べるため、ファミリーにはとても人気のスポットになっているのです。

札幌市厚別区の家賃相場は以下のとおりです。

・1R:4.28万円

・2LDK:7.57万円

・3LDK:10.68万円

全体的に家賃相場は低めのエリアでかつ、アクセスがとてもいいので人気の住みやすいエリアです。

※参考:不動産・住宅情報サイトLIFULL HOME'S家賃相場(https://www.homes.co.jp/chintai/hokkaido/sapporo_atsubetsu-city/price)2023年10月11日時点

札幌市は住むエリアによって楽しみ方は違います。利便性がよく都市機能を満喫したいなら、中央区など中心部のマンションがおすすめですし、子育てファミリーなどはお部屋も広くてのびのびと暮らせる郊外などがいいでしょう。

札幌市の家賃相場

・1R~1DKの家賃相場

単身世帯におすすめの1R〜1DKなら3万円前半から5万円台で借りられます。札幌市の中心部や地下鉄徒歩圏内でも5万円台の物件があるので、東京の都心などに比べるとかなり家賃は安いといえるでしょう。

家賃の割合がかなり低いので、娯楽やグルメなどを堪能できます。

ファミリー層に人気の2LDK〜3DKなら6万円〜10万円くらいで住めます。少し郊外のエリアまで視野を広げると一戸建ての賃貸も数多くあるので選択肢が広がりますよ。

車を持っているのなら、あえて中心部から少し離れた場所を選んでもいいかもしれません。

10万円前後あれば広くて快適な家に住めるので、子どもたちとのびのび暮らせます。札幌は家族で暮らしても家賃はあまり掛かりません。その分、子どもの教育費やレジャーにあてられるのはとても魅力ですよ。

移住するならインターネット環境は大切

札幌に移住するなら、通信環境も気になるところですよね。でも心配はいりません。

どのエリアに住んでいても通信網は発達しているので、携帯やインターネットの回線がつながりにくいことはないでしょう。

光回線をつないでWi-Fiの環境が整っているマンションも多いので、ぜひ探してみてください。

札幌市の冬の住宅事情

札幌は11月〜3月下旬までは積雪があるため厳しい寒さを乗り越えなければなりません。そのため注意しておきたいのが、以下の3つです。

・暖房に使う燃料(灯油・ガス・電気)

・雪捨て場と除雪の頻度

・住宅の築年数

冬の暖房費は燃料によって違いが出ますので念頭に置いておきましょう。灯油ボイラーなどは燃料費も安く人気があります。最近だと「オール電化」や「エコキュート」などのガス暖房も普及しているので借りる前に確認しておくのがおすすめです。

また、除雪のことも忘れてはいけません。特に車を持っている人は駐車場付きのアパートなら除雪は必須です。近くに雪を捨てる場所があるかを不動産会社や管理会社に聞いておきましょう。マンションは管理費などで除雪してくれるところも多いです。

札幌の寒さを軽減するためには、家の築年数や構造にも注意しておきましょう。築30年以上などの古い物件でなければ、断熱もしっかりされていて気密性が高いです。暖房をつければ、半袖でも過ごせる温度になります。

築年数が古いと、家の断熱性や気密性が悪かったり、暖房機器の性能が悪くて余計に燃料費が掛かったりしてしまうこともあるので注意が必要です。古い物件を借りて家賃を安く済ませるつもりが、光熱費がかえって高くなってしまったということにならないように注意しましょう。

札幌市の紹介や住宅事情について紹介しました。札幌市は住みたい都市ランキングでも常に上位にランクインする街です。

北海道の美味しい食材もたくさんあります。また、自然と都市機能の調和が見事に取れているので、生活に不便を感じたり、ストレスを感じたりすることもありません。

特に子育てのファミリー世代は四季が感じられる札幌をぜひ堪能してほしいです。

札幌の夏は過ごしやすく、冬はイベントやウインタースポーツなどを楽しめるので魅力がたっぷりですよ。きっとお子さまの成長にもよい影響を与えてくれるでしょう。

興味をもっていただけたら、ぜひ一度札幌を訪れてみてくださいね。

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