山手線29駅中「最も雰囲気が好き」な駅は？

山手線沿線に住んでいる500人に、最も雰囲気が好きな駅を尋ねました。ランキング結果は以下の通りです。

2017年山手線29駅中「最も雰囲気が好き」な駅ランキング

1位　「恵比寿」　77票　（15.4％）
2位　「東京」　75票　（15.0％）
3位　「目白」　37票　（7.4％）
4位　「原宿」　32票　（6.4％）
5位　「有楽町」　29票　（5.8％）
5位　「新宿」　29票　（5.8％）
7位　「品川」　28票　（5.6％）
8位　「池袋」　26票　（5.2％）
9位　「目黒」　20票　（4.0％）
10位　「上野」　19票　（3.8％）

JR山手線29駅中「最も雰囲気が好き」な駅【単一回答】
（JR山手線沿線に最寄り駅があり、週に3日以上利用している人：500サンプル）

「週に3回以上山手線を利用している」人を対象に、2015年に尋ねた調査と、今回の結果を比較してみると、以下のようになりました。

山手線29駅中「最も雰囲気が好き」な駅ベスト10駅

山手線29駅中「最も雰囲気が好き」な駅について、2015年と2017年比較した結果です。

山手線29駅中「最も雰囲気が好き」な駅を選んだ理由は？

具体的に理由を探っていきましょう。

1位「恵比寿」　77票（15.4％）

1位は「恵比寿」でした。2015年の調査結果でも、「恵比寿」は1位でした。今回は山手線沿線に住む人が対象となるため少々異なりますが、不動の「恵比寿」人気が伺える結果となっています。

多かったのは「オシャレ」という声。「ホームが混雑していても品がある」（39歳女性）、「オシャレな商店、飲食店が多く、また、オシャレな女性たちが多いので」（65歳男性）というコメントのように、店舗や人の装いや振る舞いなど端々からオシャレさが感じられるようです。
さらに「恵比寿」の魅力はそれだけではありません。
「オシャレな街だけれど、生活するのにとても心地よい。昔からの商店も多く、楽しく、経済的に生活することもできるから」（53歳女性）
「都心で、落ち着いているのに、オシャレなお店も多いから」（47歳女性）
「オシャレなところもあるし、庶民的な飲み屋街もある」(66歳女性)
これらの声から、オシャレさと落ち着き、さらには庶民的な雰囲気も兼ね備えていることが分かります。

恵比寿と言えば「恵比寿ガーデンプレイス」や「エビスビール」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。「あの、ビールメーカーの音楽が好き」（42歳女性）、「テーマソングのメロディが流れてくるとウキウキする」（63歳男性）のように、ホームの発車メロディも、雰囲気作りに一役買っているかもしれません。
近隣の駅と比較すると、家賃は安いとは言いがたいですが、気になる方は一度検討してみてはいかがでしょうか。

恵比寿ガーデンプレイス

2位「東京」　75票（15.0％）

日本の表玄関とも言える「東京」は、1位の「恵比寿」に僅差で迫る結果となりました。2015年の調査でも2位を獲得しています。東京駅といえば、赤レンガ造りの丸の内口駅舎や、ドーム天井を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。「丸の内口の天井のデザインがレトロで良い」（47歳男性）、「歴史があり、近代的でもある」(49歳男性)のように、デザイン性から雰囲気を好ましく思う人がいるようです。

東京駅は、JR東日本による1日平均乗車人員（2015年度）では「新宿」「池袋」に続いて3位となっており、実に1日平均約43万人が使っています。東京駅は地下街が充実しており、GRANSTA（グランスタ）など食事をする場所が集結しています。にもかかわらず、「大きいのにごみごみしておらず、分かりやすい構内」（59歳男性）など、すっきりとした印象を与えている点も評価の一因となったのではないでしょうか。
他にも、「旅行に行く人が多いので楽しそうだから」(38歳女性) 、「駅前の開発が進んで街が綺麗」（47歳女性）、「日本の中心で、洗練されている」（50歳男性）のような声も挙がりました。

東京駅　丸の内駅舎の外観

3位「目白」　37票（7.4％）

「目白」はJR山手線のみが停車する駅で、乗車人員（2015年度）は、約3万8千人に留まります。理由を見ていきますと、「何も他の路線が接続していないから」（56歳男性）という人がいるように、ターミナル駅ではないところも落ち着いた雰囲気を作り出しているようです。
「周囲に緑があり落ち着きがあって良い」（36歳男性）、「美味しいお店やギャラリーがあり、見ていて楽しい」（37歳女性）、「静かで品があるから」（45歳男性）、「落ち着いているから」（42歳男性）など全体的に落ち着いていて品がある雰囲気が評価されました。

「目白」の近辺には学習院大学や日本女子大学などの学校があります。実際に、「学習院があるから」（41歳女性）という人もおり、学校やそこへ通う生徒も雰囲気の演出に貢献している様子が伺えます。

目白駅　駅前の風景

4位「原宿」　32票（6.4％）

JR原宿駅は1日の平均乗車人員が約7万3千人いますが、定期を使わずに訪れる人がそのうちなんと約5万人を占めるという、通勤・通学以外の利用者が多い駅です。雰囲気の良さに貢献したのは何と言っても木造の駅舎です。理由として以下のような声が挙がりました。
「ノスタルジックな駅舎と若者中心の乗り降りのギャップ」（52歳男性）
「クラシカルな雰囲気がある」（46歳男性）
「駅舎がかわいい」(39歳女性)
ホームに降り立つと、緑が目に入る点も印象的です。「皇室の御用列車のホームがあるためか植栽の手入れもよく、整然と綺麗な感じがする」（63歳女性）、「ホームが明治神宮と隣接していることもあるせいか、緑の良い匂いがする事、静寂さとにぎわいを併せ持った他にはない駅だと思う」（44歳女性）などの声もありました。
「独特な若者が多いところが良い」（43歳男性）のように、客層も雰囲気作りに貢献しています。

現在の駅舎は1924年に竣工した都内最古の木造駅舎です。2020年の東京五輪までに建て替えられることが発表されています。どのような形で現在の駅舎が保存されるのか、今後の原宿駅に注目が集まっています。

5位「有楽町」　29票（5.8％）

5位には「有楽町」と「新宿」が同票でランクイン。「有楽町」の雰囲気の良さとしては、銀座や日比谷に近くデパートが多い点や洗練された雰囲気を併せ持つ点が評価されました。具体的には以下のような声が挙がっています。
「銀座に近く、洗練された空気があるから」(34歳女性)
「銀座に最も近く買い物やレストラン等、雰囲気に浸れるところがある」（65歳男性）
「古さと新しさが同居していて、独特の空気がある」(35歳女性)
「銀座や日比谷へのアクセスが良くて、グルメスポットやショッピングに便利な目新しい商業施設が多くあり、一日中楽しめそうだから」（59歳男性）
「ショッピングの中心。オトナの街」（42歳女性）

5位「新宿」　29票（5.8％）

「有楽町」と同票となった「新宿」は、活気がある・最先端という声もありながら、昔から通っていて馴染みがあるという声も散見されました。
「ジャンルにこだわらない職種の人たちなど活気があるのでとても好きです」（43歳男性）
「最新のことが多く集中している駅だから」(44歳女性)
「新南改札を出たところが、きれいに整備されてとても居心地がいい。これから変わってしまうかもしれないけれど、北側通路からホームへ上がる階段横の番線表示が大きくて見やすいので好きでした。残してほしい」（55歳女性）
「40年以上通っている街だから」(58歳男性)
「小さいころから馴染んでいるから」（44歳女性）
「馴染みがある。なんでも揃っている」（61歳男性）

都内最古の木造駅舎のある原宿駅

寛永寺など歴史ある建物も

田端駅前のアンティークな時計台

新大久保駅前のストリート

調査概要

【調査実施期間】2017年6月12日～6月14日
【調査対象者】事前調査で「JR山手線沿線に最寄り駅があり、週に3日以上JR山手線を利用している」と回答した15歳～69歳の男女
【調査方法】インターネット調査
【有効回答数】500サンプル

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