この記事の要約
- 麻布十番周辺は、昔ながらの下町情緒と国際的な高級住宅街が混在する独自性の高いエリアです。
- 坂の上(元麻布)と下(東麻布・三田など)で街の雰囲気や物件相場が大きく異なるため、ライフスタイルに合わせた見極めが重要です。
- 2026年現在も再開発が進み、交通利便性と充実した住環境から、不動産プロ目線でも将来的な資産価値が落ちにくい街として評価されています。
ヨーロッパの雰囲気が漂う 朝の麻布十番
麻布十番商店街の石畳、パリの街角にありそうなカフェのファサード、オープンテラス。足早に歩く通勤客の中には、外国人の姿も多いから何となくヨーロッパの雰囲気が漂っている気がする。でも、商店街に連なる店は、金物店やクリーニング店など昔ながらのもので、その取り合わせが独特の雰囲気を醸し出している。
麻布十番商店街にある昔ながらの金物屋さんでは日用品から本格的な工具まで揃っていた。こうした「日々のメンテナンスに必要な実用的な店舗」が都心の一等地で生き残っていることは、街としての基礎体力の高さと、長く住み継ぐ住民の多さを証明している。
麻布十番の中心地は道路が少し狭い。通り沿いに高層マンションがあるため、太陽が恋しくなる。物件選びのときは日当たりや風通しもよく確認したいところ。

(上)麻布十番の街並み(下)金物屋と文房具屋

元麻布にある有名な「暗闇坂」。昔、昼間でも暗いほどに樹木が茂っていたからこの名前が付いたのだとか。
坂の上と下で 街並みが一変する元麻布
元麻布は坂の上と下で雰囲気がガラっと変わる。麻布でも比較的手の出しやすい賃貸物件がいくつもあるけれど、これらは坂の下にある築数十年の賃貸アパート。一見古く見えるけど、最近はフルリノベーションで内装や設備が最新化された優良物件も増えている。古くてもいいから麻布に住みたいという人には、こうした物件が狙い目。
麻布十番駅の物件を探す
元麻布の面白さは、こうした物件からすぐ坂を上がったところに、「え?なにこれ?家?」と思わず声が出てしまうような大邸宅や、高級レジデンスがあること。高い塀と、まるで林のような庭の木々に隠れて、建物が見えないような一軒家も少なくない。「やはり資産価値を維持しやすい高台にハイエンドな住宅が集まる」という不動産のセオリーを、歩きながらますます納得させられる。

元麻布の坂の下にある住宅街。古いマンションやアパートが建ち並ぶ。元麻布でも探せば比較的手の出しやすい物件も見つかる。

元麻布の坂の上には、広い敷地を持つ一軒家や高級レジデンスが建ち並ぶ、高級住宅街が広がっている。古くからある高級住宅街は道幅が広いことも特徴のひとつ。車通りも少なく、静かで安全な雰囲気が漂っている。

六本木ヒルズに近い公園。遊んでいる子どもの中には外国人も多く見かける。
東京タワーのお膝もと 東麻布は昔から暮らしている住民が多い
東麻布は、麻布十番と比べてぐっと日当たりがいい。道が広めで、高いマンションが無いのが理由。でもそれだけではない「街の落ち着き」を感じるのは、東麻布に昔から暮らす住民が多いからかも。「新規参入者じゃない!」なんてプライドみたいなものが、街の空気に漂っている気がする。独自のコミュニティが形成されているエリアは防犯性も高く、ファミリー層にとっても安心できる要素だ。

東麻布は低層マンションが整然と建ち並ぶ、静かな住宅街。午前中は人通りも少なく静かな雰囲気。
タワーマンション竣工で新住民が増えつつある三田
2026年現在も、再開発の波が絶えない三田エリア。遠くから見ていると分からないけれど、近づいてみるとタワーマンションの周囲にはまだ古い木造家屋がいくつも残っている。豆腐屋さんから香る油揚げの香り。そこに「こんにちは!」と自転車で訪れる銀行の営業さん。こんな昭和な風景と、超近代的なタワーマンションが同居している。東京のいたるところで見られる「再開発とストック(既存家屋)の象徴的風景」が広がっているのだなあと感じる。

超高層マンションと昔ながらの街並みが同居する、麻布十番の街の中でも、このエリアならではの風景がある。

超高層マンションの近くで昔ながらのお豆腐屋さんが営業している。豆腐や油揚げの良い香りが漂う。
麻布十番駅の物件を探すお客様の6割は外国人。 外国人御用達のスーパーは、大使館員も御用達。
まさに海外のスーパーらしいお肉の塊、塊、塊!アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、メキシコなど産地もいろいろ、お肉も国際的。
店内の表示は、食材名も含め、ほぼ日本語/英語併記。水菜は「MIZUNA」。日本の食材もちょっと違って見えるのが、各国の食材が豊富に揃う「NISSIN World Delicatessen」。
「日本のお客さんは毎日来店し、少しずつ買われますけど、外国人はとにかくまとめ買い。週末は大きなカート2つ山盛りですよ。」と話してくれたのは、スタッフの横山さん。
特にお肉。産地の数はもちろんのこと、鳥だけでも鶏、鴨、仏産ホロホロ鳥、ターキーと盛りだくさん。ワニやウサギなど、正直どうやって調理していいかわからない(笑)。
たったひとつの店で世界の食文化に触れられる幸せ。「今夜は本格的フレンチにトライしてみよう」なんて急に思いついても、ここに来れば本場の食材が手に入るのだから、料理好きにはたまらない環境。生活インフラとしてのスーパーの質が高いことは、住環境の満足度に直結する。
横山さんは、なんと生粋の麻布っ子。麻布十番の特徴を聞いてみると「浅草と同じよ。古くからいる人は江戸っ子なの。麻布に住んでるっていうと今じゃ『すごいわね~』なんて言われるけど、昔は陸の孤島って言われてなんにもなかったんだもの。下町なのにずいぶんオシャレなイメージに変わっちゃったわよね」とのこと。確かに横山さんはとっても気さくでキップがよくって、イメージする江戸っ子そのものだった!

見たこともないチーズがずらり。約400種類あるチーズの中からお気に入りを見つけて!
NISSHIN World Delicatessen
住所: 東京都港区東麻布2-34-2
営業時間: 9~21時
定休日: 無し
まとめ買いするお客様が多いため1階が駐車場で広さも充分。
珍しい食材やお酒が買えるので、手土産をここで買い求めるのもよさそう。

お酒好きにはたまらないフロア。なんと1万種以上のワインを取り揃えている。観葉植物や珍しいお花も取り揃える充実の品揃え。
麻布十番駅の物件を探す地下鉄の開通で「陸の孤島」から一変。鉄道も、自転車も、徒歩でも便利な街。
地下鉄南北線と大江戸線が通る麻布十番は、都心主要駅へのアクセスが抜群だ。六本木へは徒歩でも10分程度、渋谷や恵比寿、銀座へも自転車で20分強の距離。ただし、周辺は急な坂道も多いため、電動アシスト付き自転車の利用が現在のスタンダードと言える。テレワークとオフィス出社を組み合わせた昨今の働き方においても、交通利便性と周辺環境のバランスが取れた麻布十番の強みは健在だ。
>>【麻布十番】昔ながらの商店街とグルメな街
>>【麻布十番】「大人な街」「オシャレな街」麻布の夜の過ごし方

超都心「麻布十番」は新宿まで11分!都内はどこへでも、とにかく近い。

なだらかな坂も、急な坂も、麻布十番は坂が多いので自転車は不向きかも。
麻布十番駅の物件を探す 街の情報を見る麻布十番エリアの住みやすさに関するよくある質問(FAQ)
- Q. 麻布十番の家賃や物件相場は高いですか?
- A. 港区の中でもトップクラスの人気エリアのため相場は高めですが、元麻布の坂の下や東麻布エリアの築古物件、またはリノベーション済のコンパクト物件を狙うことで、相場より初期費用を抑えて住むことも十分可能です。
- Q. 日常の買い物は不便ではありませんか?
- A. 麻布十番商店街には昔ながらの八百屋や金物店が残っているほか、「日進ワールドデリカテッセン」のような大型スーパーやドラッグストアも充実しており、自炊派の生活インフラとして非常に優秀です。
- Q. ファミリー層の子育て環境としてはどうですか?
- A. 六本木ヒルズ周辺の公園や有栖川宮記念公園など緑豊かなスポットが多く、大使館が密集しているため治安も良好です。インターナショナルな環境でのびのびと子育てをしたい世帯から高い支持を得ています。
※本記事は過去の取材をもとに、2026年現在の情報を加筆・修正したものです。最新の店舗情報等は訪れる前にご確認ください。
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更新日: / 公開日:2012.04.23










