ブランド価値のある都市部のエリアで、ハイグレードな住宅設備の備わった賃貸一戸建てに住みたいと考えるのなら、家賃相場を知っておくことが大事です。収入とのバランスが取れなければ、物件は高級でも暮らしの満足度は得にくいでしょう。
この記事では、高級な賃貸一戸建ての家賃相場と注意点、無理のないライフプランを立てるためのポイントなどを解説します。
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高級な賃貸一戸建ての平均家賃

まずは、高級な賃貸一戸建ての家賃相場と、その定義について見ていきましょう。
高級賃貸の家賃目安は20万~30万円前後
立地としてのブランド価値が高く、ハイグレードな住宅設備を備えた賃貸一戸建ての家賃は、20万~30万円前後が目安となります。エリアによっては15万~20万円前後が相場です。
「高級賃貸」の明確な定義はありませんが、周辺相場の2~3倍程度の家賃が設定されている物件であれば高級賃貸と呼べるでしょう。
こうした物件は、立地や専有面積、住宅設備、利便性などの点において付加価値が高い物件といえます。
一般的に、人が多く集まる都心や都市部などは地価が高いため、家賃は高くなる傾向にあります。一方、人口の密集率が低い地方は家賃が低い傾向にあります。
そのため、高級な賃貸一戸建ての物件は、都心や都市部に集中していると考えられます。
都心は賃貸一戸建てが少ない
賃貸一戸建ては、マンションやアパートなどの集合住宅と比べると物件数が少なく、都心で探そうとするとさらに数は絞られてきます。
物件数が限られているからこそ、人気のあるエリアでは賃貸一戸建ての家賃が高くなりやすいともいえます。
また、都心は地価が高いため、ある程度の敷地面積を有する賃貸一戸建ては極端に少なくなります。立地によるブランド価値が、高級賃貸の家賃相場を押し上げていることを理解しておきましょう。
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東京都・主要エリアの家賃相場

次に、LIFULL HOME’Sの「家賃相場」サービスを用いて、東京都の主要エリアにおける賃貸一戸建ての家賃相場を見ていきましょう。
2023年10月時点の家賃相場をエリア別に見ていくと、以下のとおりです。(家賃の高いエリア順に記載、駅徒歩10分以内の賃貸一戸建ての平均賃料、管理費・駐車場代などを除く)
1LDK、2K、2DKの家賃相場
エリア | 家賃相場 |
目黒区 | 29.76万円 |
豊島区 | 28.15万円 |
国立市 | 27.10万円 |
大田区 | 26.80万円 |
杉並区 | 23.52万円 |
2LDK、3K、3DKの家賃相場
エリア | 家賃相場 |
豊島区 | 35.05万円 |
渋谷区 | 32.51万円 |
品川区 | 31.45万円 |
世田谷区 | 31.38万円 |
新宿区 | 29.95万円 |
3LDK、4K、4DKの家賃相場
エリア | 家賃相場 |
港区 | 45.00万円 |
新宿区 | 39.83万円 |
文京区 | 38.61万円 |
目黒区 | 31.50万円 |
杉並区 | 30.44万円 |
上記は東京都の家賃相場ですが、高いところだと1LDK、2K、2DKの間取りで20万円台、それ以上の間取りでは30万~40万円台になることが分かります。
家賃相場が高いエリアほど、東京都の中でも人気のある地域だといえますし、より高級感のある住まいを見つけられるでしょう。
家賃が高い物件に住むメリット

家賃が高い物件には、高いなりの理由があります。どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
利便性が高い
まずは、都心でも高級といわれるエリアは商業施設が多く、交通の便もいいため暮らしの利便性が高まります。
室内の設備に期待できる
高級な賃貸一戸建てであれば、ほかの物件よりも住宅設備に期待を持てます。最新式のキッチンや浴室などが備わっている場合が多いため、ワンランク上の暮らしを手に入れたい人に向いています。
また、画一的ではなく個性的な間取りの物件もあるため、ほかの物件にはない魅力を感じたい人も満足できるでしょう。
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家賃が高いことのデメリット

毎月の家賃の支払いに問題がなかったとしても、家賃の高さがデメリットになることもあります。物件を借りるときは、あらかじめデメリットとなる点を押さえておきましょう。
初期費用や更新料が高額になる
賃貸物件を契約するときの初期費用は家賃を基に計算されるため、家賃が高いほど初期費用はかさみます。
また、2年に一度のペースで徴収されることの多い更新料も同様です。家賃以外の費用負担が大きい点を理解しておきましょう。
思うように貯蓄ができない
収入状況にもよりますが、生活にあまり余裕がない状態で家賃の高い物件を借りてしまうと、思うように貯蓄ができないというデメリットがあります。
貯蓄が少ない状態だと、病気やケガなどで入院をしたり、収入が減ってしまったりしたときに、立ち行かない状況になってしまうリスクが高いです。
安心して生活するには、家計が急変したときに備えて、一定の貯蓄ができる家賃の物件を選択することが大事です。
無理のないライフプランを描こう

家賃は物件を借りている限り毎月発生するものなので、どれくらいの金額を家賃に充てられるかは事前によく検討しておく必要があります。無理のない家賃の目安は、一般的に月収の3分の1以内といわれています。
ただし、希望する条件やライフスタイルにもよるため、適切な家賃は人それぞれ異なります。仮に、家賃の負担が重いと感じるときは、家賃を下げることも検討しましょう。
希望の家賃の物件を見つけづらいときは、少し条件を緩めて物件を探すのがポイントとなります。

記事のおさらい
高級な賃貸一戸建ての家賃の目安は?
高級賃貸の家賃の目安は20万~30万円前後ですが、エリアによっては15万~20万円前後のケースもあります。何をもって高級とするかの定義はありませんが、一般的には立地の利便性が高く、ハイグレードな住宅設備が備わっている物件を高級な賃貸一戸建てと判断できます。
高級賃貸に住むメリットは?
生活利便性や交通利便性が高い点が挙げられます。また、住宅設備や間取りに特徴がある物件も多いため、ワンランク上の暮らしを手に入れることができます。
家賃が高いことのデメリットは?
毎月の家賃の支払いに問題がなかったとしても、初期費用や更新料が負担に感じることがあります。また、無理をして高めの家賃の物件に住んでいると、思うように貯蓄ができないことも。家計が急変してしまったときのリスクが高まります。
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