「食事付きマンション」には、学生向けの寮や社会人の単身者向けマンションなど、さまざまなタイプがあります。
今回は食事付きマンションの魅力やタイプごとの特徴、物件の探し方などを解説します。
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食事付きマンションにはどんなタイプがある?

食事付きマンションには、以下のようなタイプがあります。それぞれの特徴を紹介します。
学生向け
地方から大学や専門学校などに進学し、一人暮らしをする学生が利用するのが、学生向けの食事付きマンションです。
初めての一人暮らしで家事に慣れていない学生にとっては、食事が提供されるのはうれしいことです。学生向けということで、家賃も比較的安めに設定されていることが多いでしょう。
社会人向け
単身赴任や独身の人をターゲットにした食事付きマンションは、独身寮のような位置付けで、企業が法人契約しているケースもあります。
また、豪華な設備を備えた高級マンションで、サービスのひとつとして食事が付いてくるタイプ、高齢者向け住宅で食事が提供されるタイプなどもあります。
食事付きマンションに住むメリットは?

食事付きマンションのメリットを挙げてみましょう。
毎日規則正しく、栄養バランスの良い食事を食べられる
食事付きマンションの多くは、栄養バランスを考えた食事を提供しており、中には、栄養士やプロの料理人が監修したメニューを用意しているところなどもあります。
自炊が苦手な人や、自分1人だとどうしても偏った食生活になってしまうという人にとっては、毎日おいしくて栄養のある食事を取れるのは大きな魅力です。
食事の時間はある程度決められているので、一人暮らしでも食事のペースが不規則になりにくいのもメリットといえるでしょう。
新生活をスムーズにスタートできる
食事付きなので、冷蔵庫やガス台、調理器具、食器などを自分でそろえなくても、入居したその日から温かい食事を提供してもらえます。
また、学生寮タイプの物件の場合、ベッドや机などの家具も完備している場合が多いので、手荷物ひとつで引越しできることもあります。
入居者同士の交流が生まれやすい
食事は共同の食堂で提供される場合が多く、そのほかにラウンジや談話室などを備えているところもあります。そうした場では、入居者同士で自然と会話が生まれやすいでしょう。
特に、初めての一人暮らしが心細い人にとっては、同じマンションの仲間は心強い存在となり得ます。同じ学生同士であれば、学校や生活のことなどを相談でき、社会人であれば異業種の人と交流を持ち、刺激を受けることもあるかもしれません。
初めての一人暮らしでは、さまざまな心配事があると思います。一人で過ごす寂しさや慣れない家事に取組むことは、最初は苦労するかもしれません。
こうした不安を少しでも軽くし、勉強や仕事に集中したいという人にとっては、食事付きマンションは良い選択肢のひとつだといえます。
賃貸物件を探す食事付きマンションに住むデメリットは?

一方、食事付きマンションに住むデメリットとしては、以下のようなことが考えられます。
自分のペースで食事が取れない
マンションのタイプや契約条件にもよりますが、食事時間が決められていて、時間の融通がきかない場合もあります。
「今は食欲がないから後で食べたい」「明日はいつもより早めの時間に食べたい」など、自分の状況によって食事時間を変えることは難しいかもしれません。
また、食事が不要な日は事前に連絡をしなければいけないところもあるので、そうしたこまめな連絡を面倒に感じる人には向かないでしょう。
思った以上にお金がかかることもある
食事付きマンションは、家賃とは別に食事代がかかったり、共同スペースも多いので管理費・共益費などが一般的な賃貸物件より多めにかかったりすることがあります。
また、食事代が毎月定額になっている場合は、マンションで食事をしない日があると、その分損をしたような気持ちになるケースもあります。
コミュニケーションが煩わしい場合もある
入居者同士で交流できるのは良い点ですが、そりが合わなかったり、何かトラブルがあったりしても、毎日食堂などで顔を合わせなければならないのはデメリットにもなり得ます。
また、食事をつくってくれる人や管理人とのコミュニケーションも、一般的なマンション以上に気を使う必要があるでしょう。
食事付きマンションを探すときのポイントや注意点

食事付きのマンションの探し方としては、基本的には一般の賃貸マンション・アパートと同様で、物件検索サイトで探すことができます。LIFULL HOME’Sのキーワード検索を使い「食事付き」と入力し、エリアや条件などを絞ってみてください。
実際に物件を見るときは、部屋の内装や間取りなどだけではなく、共同スペースの清潔感や使いやすさなどもチェックしましょう。
そして、契約時には食事の内容や時間、金額などの条件も詳しく確認することが大切です。場合によっては、食事サービスの提供は月~土曜のみ。日曜・祝日の食事は自分で用意しなければならないといったケースもあるので注意しましょう。
さらに、水道やガス、電気、インターネット使用料、食堂運営費などの施設管理費用が上乗せされる場合もあります。家賃だけではなく、毎月かかる費用の「総額」を考えたうえで検討しましょう。
賃貸物件を探すまとめ

食事付きのマンションは、毎日の食事を通じて交流が広がることもあり、初めての一人暮らしで不安に思っている学生やそのご両親には心強い存在です。
また、料理が苦手だったり、仕事に追われて自炊する時間や余裕がなかったりする社会人にとっても、栄養バランスのとれた食事を提供してもらえるのはメリットでしょう。
実際に契約する場合は、食事の内容や金額などの条件もよくチェックしましょう。
賃貸物件を探す更新日: / 公開日:2021.04.06










