スペースに余裕がないと設置できないように思える“サンルーム”。一戸建てにあるというイメージが強いかもしれませんが、実は賃貸でもサンルーム付きの物件はあります。

そんなサンルームが付いている賃貸物件に入居した場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。洗濯物を干す以外のサンルームの活用法や注意点も併せて紹介していきます。ぜひ物件選びの参考にしてください。
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サンルーム(Sunroom)とは、日光を効率よく取り入れられるスペースのことです。壁や屋根部分にガラスなどの透明な素材を用いて、悪天候でも利用できるようになっています。

 

サンルーム付きの賃貸物件でよくある間取りとしては、リビングやダイニングの隣に、大きな窓が複数設置されている2畳程度のサンルームが付いています。

 

リビングなど他のスペースとは扉で仕切られており、物干しざおがもともと設置されているため、洗濯物を干す場所として活用されることがほとんどです。

 

一戸建てのサンルームと異なるのは、天井部分からは光が入らないという点でしょう。

 

一戸建てでは、サンルーム部分が外側に飛び出す形で設計されていることが多く、大きな窓のほかに天井部分もガラス張りになっていて日光を取り入れられる構造になっています。

 

入ってくる光の量は一戸建てのサンルームにかなわないものの、賃貸物件のサンルームも洗濯物を干すのには大変便利です。

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サンルーム付き賃貸物件は日当たりがいい

 

サンルームが賃貸物件に付いている場合、洗濯物を干す専用のスペースがあるという以外にも、たくさんのメリットがあります。

 

日光をたくさん取り入れるためのサンルームなので、サンルーム付き賃貸物件は日当たりがいいことが前提条件となっています。言い換えれば、サンルーム付きということは、通常の物件よりも日当たりがいい可能性が高いということです。

 

物件情報では、“サンルーム付き”と“日当たり良好”という2つの売り文句がセットになっているケースもよく見られます。

 

物件選びでは日当たりのよさを求める人も多く、そんな人は“サンルーム付き物件”も視野に入れて考えると希望がかないやすくなるでしょう。

 

サンルームは屋根付きで部屋の一部ですので、雨や強風の日でも洗濯物を干せます。

 

賃貸物件での洗濯物干しスペースは、一般的にベランダか室内に限られます。ベランダの場合、晴れの日は問題なくても、雨の日には湿度が高いため、どうしても乾きにくいという面があります。

 

室内に干した場合は、部屋の中に湿気がこもり、洗濯物にも雑菌が繁殖して不快なにおいが発生する可能性があります。また、室内に干すスペースをつくれず、水を吸って重量を増した洗濯物を室内のカーテンレールなどに引っ掛けて干してしまうことも多いでしょう。これではいつ洗濯物が落ちてくるか分かりません。

 

その点、サンルームでは物干しざおがすでに設置されている物件もあり、洗濯物を干すスペースが決まっているので、天候に左右されず、いつもどおりに使えて便利です。風の強い日でも洗濯物が外に飛ばされる心配もありません。

 

ベランダに洗濯物を干すと、暖かい時季には虫がつくことがあります。特に花粉症に悩まされている人にとっては、春の洗濯物干しは絶対に室内で行いたいものです。

 

窓は閉め切っていても日光が十分に入るサンルームに洗濯物を干せば、花粉や虫がつくこともないので、体調的にも心理的にもストレスがなくなります。

 

サンルームの存在は、外気と室内の間にある断熱材のようなものです。この二重構造のおかげで、室内の温度は外気の影響を受けにくくなり、エアコンで暖められた(冷やされた)空気も漏れにくくなります。つまりサンルームがあることで、結果的に冷暖房の効きがよくなるわけです。

サンルーム付き物件の注意点

 

洗濯物をいつでも干せて、断熱材代わりにもなるサンルームですが、デメリットもあることを知っておきましょう。

 

サンルームは屋外スペースではないので、窓を開けていても風のない日は洗濯物が乾きにくくなります。梅雨の時季なども同様です。

 

そこで役立つのが、リビングとの仕切り扉。扉でサンルームを閉め切り、除湿機を使用しましょう。さらに扇風機で空気を回し湿気を散らすと、雨の日でも効率的に洗濯物を乾かせます。

 

賃貸アパートなどに設置されているサンルームは、基本的に外壁部分よりも窓ガラスの占める面積のほうが多いため、どうしても外気温の影響を受けやすい状態となっています。そのため、夏のサンルーム内はとても暑くなり、冬は寒くなりがちです。

 

サンルームの温度については、洗濯物を干す際には気にならない問題ではあります。もしサンルームをくつろぐ場所として活用したい場合は、冷暖房器具の使用が必要でしょう。

 

大きい窓は、サンルームの大きな特徴です。その大きい窓が複数あるため、掃除をする面積も大きいことになります。

 

日光を存分に取り入れるためには窓をきれいに保つ必要があり、ガラスの汚れは予想以上に目立つものなので定期的に窓の手入れを行わなくてはなりません。

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サンルームを活用

 

賃貸物件では主に洗濯物干しスペースとして利用されることの多いサンルームですが、そのほかの目的で活用することも可能です。なかでも、すぐに実行できる活用法を2つ紹介します。

 

日当たりがいいという条件から、サンルームをくつろぎ空間として利用している人も少なくありません。注意点で挙げたように、温度管理が必要にはなりますが、リビングとつながるスペースですので、第2のリビングという感覚で過ごせます。

 

椅子やテーブルを設置すれば、オープンテラスのカフェのような空間にもなります。風で物が飛ばされる心配もないので、椅子とテーブルは置いたままでも大丈夫です。

 

良好な日当たりを人間だけで楽しむのではなく、植物にも分けてあげるという活用法もあります。日光がたくさん入り込むサンルームは、植物を育てる環境としてぴったりです。

 

夏場は暑くなりますので、暑さに強い植物を置きましょう。戸外では冬を越せない植物でも、冬にさんさんと日がそそぐサンルームであれば、がんばって咲いてくれるかもしれません。

 

サンルーム付きの賃貸物件は、数が多いわけではありませんが、日当たりのよさを希望している人はチェックしてみるといいでしょう。花粉の季節には洗濯物を干すのに大活躍し、椅子やテーブルを並べるだけでゆったりくつろげる場所にもなります。

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