LIFULL HOME'S マーケットレポートとは
LIFULL HOME'Sマーケットレポートとは、LIFULL HOME'Sで掲載された物件データを四半期・マーケットごとに公開するものである。本稿では、2022年1~3月期に登録・公開された首都圏の中古マンションにおける以下のデータから、その特徴的な傾向などをまとめてお伝えする。
・掲載物件平均価格
・掲載物件平均専有面積
・掲載物件平均徒歩分数
・問合せ(反響)物件平均価格
・問合せ(反響)物件平均専有面積
・問合せ(反響)物件平均徒歩分数
住まい探しの参考や、不動産市場の分析に活用いただければ幸いである。
上昇する掲載物件価格に対して反響物件価格が乖離
2022年1~3月期の掲載物件平均価格は、東京都が4,799万3,506円で前年比109.4%、神奈川県が2,845万2,457円で同114.5%、埼玉県が2,547万3,001円で同116.4%、千葉県が2,380万5,641円で同108.0%と、1都3県では前年比で8~16%の上昇が見られた。
特に上昇幅が大きかったのは、神奈川県の横浜・川崎市を除くエリアで、前年比121.0%だった。
それに対し、反響物件平均価格は、東京都が3,914万9,627円で掲載物件平均価格との乖離率は81.6%、神奈川県が2,146万901円で同75.4%、埼玉県が1,947万7,069円で同76.5%、千葉県が1,838万4,703円で同77.2%と、掲載物件と反響物件の平均価格に乖離が見られた。
上昇する掲載物件価格に対して、反響物件価格は比例して上がっておらず、乖離率が広がっている。
専有面積が狭くても価格を抑えた物件を求めている傾向
ほとんどのエリアで掲載物件平均専有面積が対前年比で縮小している。上述した通り掲載物件平均価格は上昇しているので、平米単価の上昇が顕著といえる。
反響物件専有面積は縮小傾向にあるので、多少面積が小さくても価格を抑えた物件を求めている傾向が見られる。
都道府県別に反響物件平均専有面積と、掲載物件平均専有面積との乖離率を見ると、東京都が52.84m2で乖離率93.0%、神奈川県が58.98m2で乖離率93.1%、埼玉県が62.53m2で乖離率94.6%、千葉県が66.44m2で乖離率93.7%と、全体的に乖離が見られた。
反響物件平均徒歩分数は全体的に短縮傾向
駅からの反響物件平均徒歩分数については、全体的に短縮傾向が見られた。短縮が大きかったエリアとしては、都心6区が前年比95.0%、神奈川県の横浜市・川崎市を除くエリアが同94.4%だった。
反響の傾向として、専有面積は抑えるが、徒歩分数は短い物件が求められているようだ。
調査概要
・集計対象エリア
東京都(全域、23区、都心6区(※1)、23区その他、城東(※2)、城西(※3)、城南(※4)、城北(※5)、東京都下)、神奈川県(横浜市・川崎市、その他)、埼玉県、千葉県
※1:「都心6区」は、千代田区、港区、中央区、新宿区、渋谷区、文京区
※2:「城東」は、中央区、墨田区、葛飾区、台東区、江東区、江戸川区
※3:「城西」は、新宿区、渋谷区、杉並区、世田谷区、中野区、練馬区
※4:「城南」は、港区・品川区・目黒区・大田区
※5:「城北」は、文京区・豊島区・荒川区・足立区・北区・板橋区
・集計対象データ
2022年1月1日~3月31日に、LIFULL HOME'Sで登録・公開された居住用中古区分マンション
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