2014年上半期の上昇傾向は終息の動き

2014年上半期の上昇傾向は終息の動き

東京カンテイの発表によると、首都圏全域で分譲マンションの賃料は前月比-2.0%と2,558円/m2に下落した。3ヶ月連続の下落となる。東京都で+0.1%の3,050円/m2と、千葉県で+0.5%の1,557円/m2では3ヶ月ぶりの上昇となったが、小幅なプラスに留まっている。前年同月比では+1.0%となった。
近畿圏では、前月比-1.8%の1,817円/m2と引続きマイナスとなり、下落幅も拡大しているが、これは主要エリアの平均築年数が進んだことが影響している。特に大阪府では、月額賃料が-3.0%の1,919円/m2と4ヶ月ぶりの下落し、2014年の最低値を記録した。
中部圏では前月比-0.6%の1,566円/m2、愛知県でも-0.6%の1,594円/m2と、いずれも2ヶ月連続の下落となった。全国的に、2014年上半期の上昇傾向が落ち着いたものとされている。

【データについて】

・賃料データは、東京カンテイのデータベースに登録された分譲マンションの“月額募集賃料”を行政区単位に集計・算出し、m2単価に換算して表記したもの
・ファミリータイプのみ集計対象としている(専有面積30m2未満の住戸、事務所・店舗用は除外している)
・首都圏は東京、神奈川、千葉、埼玉を指す。近畿圏は大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良、和歌山を指す。中部圏は愛知、岐阜、三重、静岡を指す

【ポイント】

・首都圏、近畿圏、中部圏のファミリータイプの分譲マンションの賃料を知ることができる
・リンク先の資料を参照だが、2010年からのマンション価格の動向を知ることができる。首都圏はここ5年では2010年4月前後に下がり約2,405円/m2(50m2で12万円)。近畿圏は2010年は約1,614円/m2(50m2で8万0,700円)と低かったが、2010年7月以降を境に1,700~1,800円/m2となり、2013年4月以降は1,800円台/m2を維持している。中部圏は逆に2010年5月前後を境に約1,600円/m2だったものが、2010年~2012年にかけて約1,480円/m2まで落ち込んでいた。2014年2月から5月にかけては、ふたたび約1,600円/m2まで回復している。

※上記はデータを元にしたHOME’S PRESS編集部による見解です

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