AIによる時間創出で、施工品質の追求や創造的業務へ再投資

【今回ピックアップするニュース】
三井ホーム、生成AI利活用を推進=年間120万時間の効率化目指す

2026年2月27日、三井ホーム株式会社(東京都江東区、野島秀敏社長)は、「生成AI利活用管理規程」を2月1日付で制定し、仲田裕一専務執行役員を委員長とする「AI活用推進委員会」を発足したと発表した。

同社が制定した規程では1) 人間中心の判断、2) データの安全な取り扱い、3)AI エージェントの開発・運用特則の設置――といった主要指針を定めている。さらに現場をけん引するリーダーとして「AI活用推進委員会」のメンバーを社内公募したところ、「グループ会社も含め全国の多くの拠点から想定を上回る立候補があった」という。

住宅業界共通の“担い手不足”に対応する。AIを積極的に活用することで、2028年度末までに1日1人あたり2時間(全社員で年間120万時間)を創出し、30%の生産性向上を目指す。同社はAIを活用して設計パースの生成や図面検索の高速化、社内問い合わせの自動化などを段階的に進め、業務プロセスの抜本的な改革を推進するという。

今後は「規程の運用を通じ、従業員がAIを“頼れるパートナー”として使いこなす組織文化を醸成していく」としており、AIによって創出した時間は、施工品質の追求や顧客との対話を通じた創造的な業務へと再投資する考えだ。

住宅業界ではIT化が進まず、人手不足や受注減などの課題に対応できていない工務店が多く存在する。働き方改革がうたわれた「2024年問題」を契機にAIの導入が検討され始めた一方で、「どこから始めればいいか分からない」「社内にAIを理解し活用できる人材がいない」という会社も少なくはない。

例えば、ある住宅メーカーではAI議事録ツールの採用を開始。主な利用シーンとして、「採用面接」「既存社員のフォローアップ面談」「トラブル対応ミーティング」などといったメモよりも会話に集中しなければいけない状況において、議事録作成時間も80~90%程度削減できたという。同社ではAIソフトの適切な活用によって、「顧客満足度向上」や「競争力強化」に結び付けることができたという。

荒 潔の一戸建てニュースピックアップについて

住宅産業新聞記者の荒 潔氏が、一戸建ての業界に関わる方なら知っておくべきという観点でニュースを厳選し、豊富な経験に基づくコメントとともに伝えるコーナー。業界関係者はもちろん、一戸建てを探す人にとっても、重要な動きを理解できるほか、新たな視点を得ることができるはずだ。

【関連リンク】住宅会社向けお役立ち情報〈LIFULL HOME'S Business〉

住宅会社向けお役立ち資料ダウンロード
営業ノウハウなど、業務に役立つ情報を無料でダウンロード

住宅会社向けセミナー・イベント
業務課題の解決や事業発展に役立つ各種セミナー・イベントの開催情報

住宅会社向け業務支援サービス
工務店・ビルダー・一戸建て販売会社の課題に応じた役立つサービスの紹介

住宅会社向け業務お役立ちコラム
住宅会社の業務に役立つコラム一覧