一人暮らしをスタートするときは、毎月どのくらいの費用がかかるのかを明確にし、きちんと金銭管理を行うことが大切です。そのうえで、無理なく節約できるポイントを見つけ、賢く貯金を続けられるように戦略を立てていきましょう。

今回は一人暮らしの平均的な生活費や家賃の水準、生活費を節約するコツをまとめてご紹介します。
一人暮らしにぴったりな物件

一人暮らしにかかる平均的な生活費

 

総務省統計局の「家計調査報告(家計収支編)2020年」では、一人暮らしの平均的な生活費(家賃を除く)について、以下の結果が示されています。

費用項目

金額

食費

4万1,373円

水道・光熱費

1万1,687円

家具・家事用品費

5,393円

被服費

4,910円

保健医療費

7,129円

交通・通信費

1万8,310円

教養・娯楽費

1万5,867円

その他

2万4,888円

合計

12万9,556円

これによると、平均的な一人暮らしの生活費は約13万円であることが分かります。一方、大学生の一人暮らしになると、水準は大きく下がります。

 

全国大学生協連による「学生生活実態調査の概要報告」2020年では、下宿をしている大学生の1ヶ月あたりの平均生活費として、以下のような結果が示されています。

費用項目

金額

食費

2万4,570円

交通費

3,370円

教養娯楽費

1万990円

書籍費

1,850円

勉学費

1,870円

日常費

7,120円

電話代

3,370円

その他

2,140円

貯金・繰り越し

1万2,990円

合計

6万8,270円

同じ項目ではないので比較しにくい部分もありますが、全年齢を対象にしたデータと大学生のみのデータには大きな違いがあるので、自分に合った指標を参考にしましょう。

給料

 

生活費を考えるうえで、最初に目を向けておきたいのは「家賃設定」です。ここでは、どのように家賃を考えるべきか、具体的な指標を基に解説します。

手取りとは、会社から支払われる給与から所得税や各種保険料を差し引いた金額のことです。簡単にいえば自由に使えるお金に当たります。一般的に、無理なく支払える家賃の上限は「手取りの3分の1以内」とされています。まずはこの数値を基準に範囲を設定するといいでしょう。

ただし、この数字は目安であり、実際には3分の1以内では部屋を見つけるのが難しい場合もあります。たとえば、先ほどもご紹介した「学生生活実態調査の概要報告」では、1ヶ月の平均収入(仕送り・アルバイト・奨学金などの合計)が「12万2,250円」なのに対して、平均の住居費は「5万2,910円」となっています。

 

特に都市部では、家賃を下げるのには限界があるので、その他の費用を見直して適切な設定を行うことも大切です。

家賃・賃料6万円以下の快適物件

物件情報

 

続いて、家賃を安く抑えるためのコツを見ていきましょう。

家賃の相場は、物件を借りるエリアによっても大きく異なります。たとえば、LIFULL HOME’Sの「家賃相場」を使って、東京23区における一人暮らし向けの物件(専有面積20~25平米のワンルーム・1K・1DK)の相場を調べてみると、都心部では10万円を超えてしまうところもあるのに対し、一部地域では6万円程度にまで下がります。

 

家賃相場

家賃相場

そのため、まずはエリアごとの家賃相場を調べながら、穴場となる地域を探すのが近道です。

フリーレントとは、入居後の一定期間にわたって家賃を免除してもらえるサービスのことです。フリー期間は物件によっても異なりますが、長ければ3ヶ月~半年近くも家賃がかからないケースもあります。

 

そのため、家賃を抑える有効な手段の1つとして活用することができます。ただ、フリーレント物件は短期で解約すると違約金が発生するなどのデメリットもあるので、条件を見て判断することが大切です。

定期借家とは、借りられる期間があらかじめ決まっている物件のことです。「将来的に取り壊す予定がある」「貸主が転勤で一時的に貸し出している」といった場合に用いられることが多い契約方法です。期限が決まっている分、家賃が相場より安く設定される傾向にあります。

フリーレント物件 定期借家物件

作り置き

 

次に、生活費を節約するコツについて、「食費」「水道・光熱費」「その他の費用」の3つに分けて詳しくご紹介します。

生活費のデータでも明らかなように、住居費を除いた生活費のなかで、もっとも大きな割合を占めるのが「食費」です。食費を見直す一番の近道は、「外食を控えて自炊を増やすこと」にあります。

 

とはいえ、料理が好きな人でなければ、自炊を続けるのはそう簡単なことではありません。そこで、無理なく自炊を続ける工夫を意識してみるのがいいでしょう。

 

具体的には、以下のようなポイントが挙げられます。

ポイント

  • 休日にまとめて作り置きをする
  • 手間のかからない料理から挑戦する
  • インターネットやチラシでセールや特売のタイミングをチェックする
  • 業務用やお徳用を活用してまとめ買いを心がける
  • 無理をせずたまには外食日をつくる

また、お買い物では、安くて複数の料理に使い回せるような食材を選ぶのも重要です。

安くて使い道が広い食材の例

野菜類

  • キャベツ
  • もやし
  • 玉ねぎ
  • 大根
  • じゃがいも
  • キノコ類

肉類

  • ひき肉
  • 鶏むね肉、鶏もも肉

その他

  • 豆腐
  • うどん
  • ホットケーキミックス
  • トマト缶

水道・光熱費については、次のポイントを意識しておくと節約につながります。

ポイント

  • プロパンガスよりも都市ガスを選ぶ
  • お得な契約プランを見極める
  • エアコンの使い方を工夫する
  • お風呂の残り湯を洗濯に活用する
  • 油汚れは新聞紙やチラシでふき取ってから洗う
  • 水を出しっぱなしにしない

水道・光熱費は毎月発生する費用なので、少しの節約でも年間を通して見れば大きな効果につながります。そのため、意識的に行うというよりも、自然に導入できるような仕組みを整えておくことがコツです。

 

たとえば、契約プランの見直しは、最初の段階で下調べなどの努力をすれば、後は自然と効果が発揮されていく方法です。その他の方法についても、無理なく続けられそうなものから実践していくといいでしょう。

携帯電話やインターネットの契約プランも、水道・光熱費と同じように毎月の支出に関わる部分なので、年間を通して考えると節約効果が高い項目といえます。携帯電話は格安SIMを利用するなど、実際の利用状況に合わせて最低限のプランに抑えることが大切です。

 

また、インターネット回線を利用する場合は、導入コストの安いモバイルWi-Fiを利用するのも1つの方法といえます。

物件を探す

 

ここまで、生活費を節約するさまざまなコツや注意点をご紹介しました。しかし、そのなかでも特に重要なのは、やはり適切な家賃の設定です。

 

家賃は毎月の固定費となるので、暮らしの水準に合った物件を選ぶことが大切です。LIFULL HOME’Sなら、住みたいエリアを選択して、条件を絞りながら、効率よく希望の物件を探せます。

 

また、「特集ページ」からは、「家賃・賃料○○万円以下の物件」のように、家賃設定ごとに最適な物件を絞り込むこともできます。部屋探しをするときにはぜひ活用してみてください。

家賃・賃料6万円以下の快適物件 一人暮らしにぴったりな物件

一人暮らし

 

  • 一人暮らしの平均生活費(家賃を除く)は1ヶ月あたり「12万9,556円」
  • 家賃は手取りの3分の1以下が目安。ただし収入が低い場合は、3分の1を超えることも多い
  • 一人暮らしの費用を節約するなら、まずは家賃を節約するコツを押さえておこう
  • 食費、水道・光熱費の節約は無理なく続けられる方法を見つけることが重要
一人暮らしにぴったりな物件

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