お気に入りの別荘を購入すれば、日々の暮らしとは別の空間を手に入れることになり、より多彩なライフスタイルを築けると考える人も多いと思います。

ただ一方で、普段の生活空間ではない別荘を維持するのは、手間やコストの面で気になる部分も出てくるでしょう。

別荘の管理を専門会社に任せる場合でも自分で管理を行う場合でも、あらかじめ管理についての計画を立てておく必要があります。今回は別荘を管理するうえでのポイントを解説していきます。
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別荘

 

別荘は特定の期間だけ利用するものであるため、滞在をしていない期間について、管理のことも考えておく必要があります。管理をおろそかにしてしまうと次に滞在するときに不便さを感じてしまうだけでなく、思いがけない修繕費用などが発生する恐れもあるからです。

 

管理を自分で行わない場合には管理会社に委託をすることになりますが、別途費用もかかってきます。別荘を購入するときには購入費用だけでなく、その後の管理コストも含めてプランを立てておきましょう。

 

一戸建ての別荘の場合、すべてが自身の所有物となります。そのため、敷地内に草が生い茂ったりセキュリティが甘かったりすると、周辺の別荘にも迷惑をかけてしまう恐れもあるのです。

 

気持ちよく別荘を利用していくためにも、管理を行うべき範囲をきちんと見定めて、必要な対策をあらかじめ施しておきましょう。

鍵の管理

 

別荘の管理は、一戸建てタイプの別荘とリゾートマンションでは異なる面があります。また、管理体制によっても必要となる費用が変わってくるので、別荘を購入する前にチェックしておくことが大切です。

 

管理会社に別荘の管理を委託した場合でも、管理内容は会社によって異なってくるので事前にきちんと説明を受けておくことが欠かせません。基本的な管理内容としては、以下のようなものがあげられます。

 

■フロント業務(宅配便の受け取りなど)

■巡回パトロール

■道路や屋根の除雪作業

■水道栓の開閉

■庭の手入れ、落ち葉の清掃、路肩の除草

■外灯の点検

■建物の修繕

■鍵の預かり

良い管理会社を見極めるポイントとしては、購入予定の別荘地の道路やゴミ置き場、街路灯などをチェックしてみるといいでしょう。また、周辺ですでに別荘を購入している人がいれば、実際に話を聞いてみるとイメージしやすくなります。

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費用

 

別荘を委託で管理してもらうときにかかる費用は、管理会社や管理内容によって異なりますが、年間数万円ほど必要です。人気のある別荘地では年間数十万円としているところもあるので、長期にわたって別荘を所有する際には、管理費を含めたランニングコストを考えることが重要です。

 

管理のためにかかる費用は、土地の面積を基準として計算されるので、広い敷地を持つ別荘ほど維持管理のコストは高くなる傾向にあります。建物が立っていない部分の管理費も必要ですし、建物があればその建物の管理費も必要になります。

 

リゾートマンションの場合は、通常の管理費の他にも大規模な修繕に備えて、修繕積立金もランニングコストとして念頭に置いておきましょう。入居者が少なければ、それだけ一戸あたりの負担額も大きくなるので、物件を選ぶときには注意も必要です。

 

また、管理費の他にも水道光熱費や通信費、交通費、温泉使用料、借地料などもかかります。税金については自治体によって取り扱いも異なりますが、基本的には固定資産税と都市計画税、住民税などが発生します。

 

気候の変動が激しい地域であれば、建物も傷みやすくなるので保険にも入っておく必要があります。これらのコストをあらかじめ計算したうえで、別荘の購入を検討してみましょう。

別荘の管理

 

管理会社に管理業務を委託しない場合には、別荘の所有者であるオーナー自らが管理を行うことになります。ただ、別荘を自主管理することはできるものの、遠隔地であれば別荘に行き来をするだけでも大変なものです。

 

どこまでの管理を自分で行うのかをよく検討する必要があり、将来のことを考えるならあらかじめ管理のしやすい別荘を選んでおくほうが無難です。特に、建物の管理(庭の草刈りや水道の開閉栓、除雪など)はきちんと行わないと、建物の寿命を縮めてしまうので注意しましょう。

 

中古の別荘を購入する際には、「思ったよりも設備が古い」「厳しい気候で建物が傷む」といった問題が後から発生してしまうこともあります。物件を見学しているときには気づかなかった面も出てくるので、自分で管理を行うときでも修繕費用などは準備しておくことが大切です。

 

自主管理を行うときには、水回りの点検や除湿などを中心に行いましょう。水回りを長い間使っていなければ、給排水管にサビが生じて傷んでしまうものです。湿気の多い地域では除湿機を設置して、定期的に換気をしてカビやダニの発生を防ぐ必要があります。

 

建物の管理については不動産会社だけではなく、地元の気候を熟知している建築士に尋ねてみると良いアドバイスを得られるかもしれません。また、管理体制の整っていない別荘地であっても、地元の建築士などを通じて管理会社を見つけることにもつなげられます。

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別荘の検討

 

別荘の購入を検討する段階では、その後の維持管理まで含めてイメージをするのは難しい面もあります。中古の別荘であれば明け渡しが行われるまで、設備の細かい部分をチェックできない場合もあるでしょう。

 

気になる別荘地の候補があるときには、いきなり購入するのではなく、可能であれば、まずは一度賃貸物件を借りてみるのもひとつの方法だといえます。しばらく実際に滞在をしてみることで、どの時期にどんな管理が必要になるのかが分かるようになります。

 

たとえば、別荘は避暑地に多くあるので夏は快適に過ごせても、滞在をしていない冬のイメージが湧きづらいということはあるものです。利用するシーズンをあえてずらして滞在をしてみることで、別荘の管理のために必要な問題点をあらかじめ把握できます。

 

管理のために必要な点が明らかになってくれば、管理プランも立てやすくなり、どの部分までを管理会社に任せるべきかが見えてくるでしょう。利用頻度や利用目的などに合わせて柔軟に検討していくことが大切です。

 

  • 別荘は特定の期間だけ利用するものなので、普段の管理についてあらかじめ計画を立てておく必要がある。
  • 管理会社に任せる場合には、必要となる費用と受けられるサポートのバランスを考えることが大切。
  • 自分で管理を行うときは、別荘までの距離やどこまで管理を行うのか検討しておく。
  • 別荘の購入を検討するにあたって、一度賃貸で住み心地や周辺環境をチェックしておくとイメージが持ちやすくなる。
  • 季節によって必要な管理も変わってくるので、年間を通じた管理プランを検討する。
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