自宅で家族や友人と楽しめるシアタールーム。なるべくお金をかけずに、自宅にシアタールームを作ってみたいと思ったことはありませんか?

映画館で見る映画は、大画面で迫力のある音響が魅力の一つ。ですが、自宅にルームシアターがあれば、映画はもちろんスポーツ観戦やライブ映像も迫力ある画面と音響で楽しむことができます。これは映画館以上の魅力といえます。

今回はシアタールーム歴7年の私が、限られた予算の中で、いかに満足できるシアタールームを作ったのか、その足跡をつぶさに紹介します。

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わが家のシアタールーム

自宅に設けた、映画館のような部屋をシアタールームと呼びます。基本的には、大画面と専用の音響機器をそろえることで実現できます。また、映画だけでなくスポーツ観戦やゲームなども楽しめる点が、映画館以上のメリットといえるのではないでしょうか。

 

写真はわが家のシアタールーム。ソファに座ると、正面に大画面が見られるようになっています。上部にはプロジェクターが設置されています。

 

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映画に集中できるような専用の部屋を“シアタールーム”、リビングや寝室などを兼用しつつプロジェクターやアンプなどの設備も整えたものを“ホームシアター”と呼ぶのが一般的です。

テレビの場合は50インチを超えてくると、大画面なりの迫力が感じられるようになります。一方、プロジェクターを設置すれば、映画館並みの200インチの映像を映し出すことも可能。

 

音響機器に関しては数万円から数千万円もするスピーカーまでさまざまで、いずれにせよ予算と満足感の妥協点を見出すことが重要です。

ホームシアターに必要なのは、まず自分が満足できるだけの大画面。人によってこのサイズは異なることでしょう。次に2~8個程度の、複数のスピーカー。そしてHDDレコーダーやスマートフォンなどの映像コンテンツを発信する、その元となる機器。そしてこれらを統率する、アンプが必要となります。

大画面で見るのなら、決してテレビでは成しえない大きさで見られる、プロジェクターがやはりおすすめです。

 

ただ、日中に日差しが多く入る部屋の場合、部屋を暗くする必要があるためすべての窓に遮光カーテンやシャッターを付けなくてはなりません。これは費用面からも大変な作業です。

 

「映画は夜しか見ない」と決めているのなら遮光の設備は不要ですが、昼間も楽しみたい方は、大型テレビの方がよいでしょう。

シアタールームを語る上でよく耳にする2.1chや5.1chというのは、スピーカーの数を表します。

 

正面、左右、後ろ左右、サブウーファー(超低音のみを担当して再生するスピーカー)の5.1chまで作り上げれば、後ろからも音声が聞こえてくるので、臨場感を楽しむことができます。また、正面のスピーカーに縦方向の臨場感を加えた“ドルビーアトモス”は、5.1.2chという複雑な表記になります。

 

ドルビーアトモス対応のスピーカーもありますが、あとからこのスピーカーを足すことも可能。7.1ch、9.1chなども存在しますが、こちらは上級者向きといえます。

大画面と複数のスピーカー、そしてHDDレコーダーやスマートフォンなど、映像を発信する元となる機器。これらを統率するのが、アンプと呼ばれる機械です。

 

アンプは数万円から数百万円まで幅広くありますが、こちらも予算との相談に。ただし、5万円以上出せば、それ以上に高いアンプにも引けを取らない性能が得られるというのが、私の意見です。

スピーカーなども含め、中古で探してみるのも安く上げる手段のひとつです。

 

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注文住宅で家を建てるにあたり、念願だったシアタールームを設けました。「この部屋さえ作ってくれたら、あとの間取りは好きにしていい」と妻にお願いして手に入れた、私の隠れ家です。

 

ここからは、低予算で作ったわが家の工夫をご紹介します。

私が注文住宅を作る際、ハウスメーカーに発注したことは、コードを隠すための設計でした。

 

シアタールームで必要となる機器(主にプロジェクター、スピーカー)には、たくさんのコードが必要となります。特にスピーカーは台数があるため、コードが気になると考えました。そのため、天井裏から壁を通り、スクリーン下の部分に、つながるようにしてもらいました。

 

工事中のわが家

右の壁の下の方にある、いくつもの四角い穴がそれにあたります。

 

完成したわが家の配線状況

コンセントや、テレビアンテナ、LANケーブルの差込口などもここに設置しました。

 

また、映像を映し出す壁には、スクリーン壁紙というものを貼ってもらいました。見た目には普通の白い壁紙ですが、一般的な壁紙のように小さな凹凸がなくマットな質感で、その名の通り、スクリーンの役割を果たしてくれるものです。

 

プロジェクターに対応する専用のスクリーンは値段も張り、天井に設置するにも、スクリーンを立てるための道具を買うにも大きな出費となります。予算を抑えるためには、スクリーン壁紙がおすすめ。既存の壁紙の上から貼ってはがせるタイプのものあり、ご自分で後から張り付けても数千円単位で収まります。

これまでに述べてきたスピーカーやアンプなどの機器類は自分で購入し、プロジェクターを天井に取り付ける作業やケーブルを通す作業などもすべて自分で行いました。具体的には以下の作業となります。

作業内容

  • プロジェクターをネット通販で買った専用の金具を使い天井にネジ留め
  • プロジェクターから伸びるHDMIケーブルと電源の線を、天井内に設けたチューブに通す
  • 同様に、左右のリアスピーカーも天井にネジ留めし、天井内のチューブに通す
  • テレビ、プロジェクター、すべてのスピーカーとHDDレコーダーをアンプに接続
  • アンプの説明書に沿い、音響のバランスを調整

一から注文住宅を建てる場合にはハウスメーカーが対応してくれることもありますが、自分で設置ができないと買い替えることもできませんから、最低限、機器を繋いで設置する程度の知識は学ぶ必要があるといえます。

以下に、総額の内訳を紹介します。

・プロジェクター 8万円
・アンプ 5万円
・フロントスピーカー(左右で) 2万円
・リアスピーカー(左右で) 1万7,000円
・ウーハー(中古品) 2,000円
・センタースピーカー(中古品) 2,000円
・ケーブル類 1万円

合計 18万1,000円

これに、ハウスメーカーに対するケーブルを通す工事のオプションが6~7万。ゼロからシアタールームを生み出すためにかかった総額は、25万円程度ということになります。

冒頭でもご紹介した通り、自宅でのシアタールームは映画館とは異なるさまざまな楽しみ方があります。ここからは、わが家の活用方法をご紹介します。

シアタールームの楽しみ方(1)スポーツ観戦

私たち夫婦は、サッカーも野球も大好きです。大画面で試合を観ると、応援団の声が後ろから聞こえてくるなど、臨場感が楽しめます。

近年は、副音声にすれば「会場音声のみ」というスポーツ中継も少なくありません。その場にいるような気分に浸れます。

 

シアタールームの楽しみ方(2)ゲーム

プロジェクターで家庭用据え置きゲーム機器の映像を映し出すことも、もちろん可能。最近のゲームは5.1chに対応しているものも多く、後ろから迫ってくる敵の声が聞こえたり、前から来た銃弾などの攻撃が後ろに向かって飛んでいく音も感じられます。

 

シアタールームの楽しみ方(3)カラオケ

わが家は、家庭用ゲーム機器を通じた通信回線によるカラオケ配信サービスを利用しています。月1,000円程度で、最新の曲も含めたカラオケが自宅で楽しめます。

 

また、自宅にスクリーンがあることで、立ち上がると目線の位置に歌詞が来るため、テレビ画面を見るよりも気持ちよく歌えます。わが家はマイクスタンドまで導入してしまいました。

私が構築したシアタールームでは、3画面を同時に視聴することができるようにしました。通常はこのような状態です。左下のパソコンは通常、床に座って作業をする高さにあります。

 

わが家のシアタールーム(通常時)

そして3画面同時視聴は、こうなります。

 

わが家のシアタールーム(3画面で同時視聴した場合)

同じ画面のように見えますが、これはある日のサッカー中継。同時刻にキックオフとなった、3試合です。3画面はそれぞれ、別の試合ということです。

 

下の2つのモニターは、それぞれパソコンとテレビ。プロジェクター、パソコン、そしてテレビで、異なる映像を見ることができます。

 

野球でもサッカーでも、リーグ戦が佳境ともなれば、他の会場の結果が優勝争いに影響します。また国際的なスポーツ大会や、同じく国際的なサッカーの大会でも、同時に複数の試合が見たい場面は、結構あるもの。

 

わが家はスポーツ観戦のために複数同時視聴を導入しましたが、結果的には、「親がカラオケをしている最中に子どもが下の画面でゲームをする」という使い方も発見しました。想定していた以上に、この部屋は活躍しています。

 

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大画面の迫力と同時に、大音量であることも臨場感あるシアタールームの大切な条件。防音性の高い部屋が望ましいことはいうまでもありません。そして一軒家の場合、音は主に窓から漏れます。

 

わが家の場合、シアタールームの窓は腰高の小さなものを一つだけ設け、そこにシャッターを付けました。防音と同時に、昼間から部屋を真っ暗にできるためです。

 

またマンションなど集合住宅の場合は、重低音を発するウーハーの音が周囲に漏れやすいため、視聴の際にはそのボリュームを抑える必要があります。

注文住宅にシアタールームを設けるのであれば、あらかじめ防音室を設置するのが好ましいです。また鉄骨造のハウスメーカーの場合は、木造の家よりも基本的な防音性能が高いケースが多く、特に防音室を設けなくても、窓を小さくするだけで周囲への音漏れは少なく抑えられます。

 

私は、オプション工事でシアタールームに取り付ける機器の配線工事をしてもらいました。ただ、近年ではプロジェクターとスピーカーを無線で接続できるBluetooth(ブルートゥース)対応の機器などが続々と登場しています。

 

こうした機器を活用することで、オプション工事をすることなく、注文住宅で5.1chの音響と大画面でシアタールームを楽しむことができますね。

注文住宅はハードルが高いという方でも、防音性が高いシアタールームの設備がついた賃貸物件であれば、気軽にシアタールームのある生活を始めることができます。さらに自分でこだわりのスピーカーを使いたいという方は、配線などを確認したうえで、部屋に合ったスピーカーを設置するようにしましょう。

賃貸物件で、シアタールームを思う存分楽しむためには、防音性が高いかは重要になってきます。

 

例えば鉄筋系の角部屋であれば、隣接する部屋との距離を取れることから、防音性を確保することができます。また近年は、こうした賃貸物件でも工事なしで5.1chを構築できるスピーカーなどの機器がたくさんあります。ご自宅に合った機器を探してみてください。

 

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近年のシアタールーム関連機器の発達は目覚ましいものがあり、賃貸でも、持ち家でも、マンションでも、環境に合わせた「自分だけの映画館」作りは可能です。ライフステージに合わせ、予算と相談しながら、そのときに合った大画面のある生活を楽しみましょう。

 

工夫次第で、低予算で作れるシアタールーム。ぜひシアタールームを作って、家族や友人と過ごす時間を更に充実した時間にしませんか?

 

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