住まいの立地選びにおいては、勤務先へのアクセスも重要なポイントのひとつです。

今回は居住地から勤務先までの「平均通勤時間」のデータとともに、通勤に便利な土地を選ぶうえで押さえておきたいポイントを見ていきましょう。
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通勤

 

一般的に、通勤時間はどのくらいが平均的な範囲といえるのでしょうか。ここではまず、通勤時間に関するデータをいくつかチェックしてみましょう。

 

総務省統計局の「平成28年社会生活基本調査結果」を基にしたランキング(※)によれば、通勤時間の全国平均は1時間19とされており、片道に換算すると39.5です。

 

全国的に見ると、通勤時間が長い都道府県の上位は神奈川県(1時間45分)、千葉県(1時間42分)、埼玉県(1時間36分)、東京都(1時間34分)となっており、地方よりも都市部のほうが通勤時間は長くなりやすい傾向があります。

 

(※)総務省統計局「通勤・通学時間が長い!?ランキング

 

総務省統計局の「平成30年度住宅・土地統計調査」(※)では、世帯主の平均通勤時間が住宅所有の方法別に公表されています。

 

それによると、持ち家と賃貸物件の通勤時間ごとの割合は以下の表のとおりです。

 

持ち家と賃貸の通勤時間の違い

 

賃貸では通勤時間30分未満の世帯数が全体の約61%であるのに対し、持ち家では約48%となっています。

 

上記の結果から「持ち家よりも賃貸物件のほうが通勤時間は短い傾向にある」ということが分かります。

 

この違いは、賃貸物件のほうが比較的自由に立地を選ぶことができるので、移動の負担も少なくなると考えられます。

 

また、持ち家の立地を選ぶ際には、広さを確保したり、予算を抑えるために通勤時間の優先順位が下がってしまうことが考えられます。

 

そのため、賃貸物件からマイホームの所有へと変化するときには、これまでよりも通勤時間がやや長くなる可能性にも目を向けておくといいでしょう。

 

(※)総務省統計局「平成30年度住宅・土地統計調査

通勤時間中の読書

 

通勤時間の長短は、実生活にどのような違いをもたらすのでしょうか。ここでは、通勤時間の長さによるメリット・デメリットを見ていきましょう。

 

通勤時間が長い場合のメリットは、移動時間がそのまま読書や情報収集といったスキルアップの場となる点にあります。

 

自宅にいる場合と比べて、人目のある通勤時間のほうが集中しやすいという人にとっては、貴重な時間となるのです。

 

一方、やはり通勤時間が長ければ長いほど、プライベートに使える時間は少なくなってしまいます。

 

また、電車内の混雑や運転中の渋滞など、身体的にも精神的にも負担がかかりやすく、不便に感じられてしまうケースも少なくありません。

 

通勤時間が短いことのメリットは、自由に使える時間が増える点にあります。

 

本来通勤に費やしていたはずの時間を趣味や家族との触れ合い、睡眠時間の確保に利用できるため、プライベートをより充実させやすくなるのです。

 

ただ、エリアによっては、家賃や土地購入費用が高くなってしまう面がデメリットです。特に都心部の職場に住まいを近づけようとすると、どうしても家の広さや設備などの条件を妥協せざるを得ないこともあります。

 

また、職場が徒歩圏内にある場合は、自然と行動範囲が狭くなってしまうというデメリットもあるのです。

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利便性と土地の価格の関係性

 

土地の価格を決める要因にはさまざまなものがあります。交通アクセスなどの利便性も主要なポイントのひとつですが、ほかにも多くの要因によって価格が変化するのです。

 

ここでは、土地の価格に影響を与えるポイントについて見ていきましょう。

 

一般的要因とは、土地それぞれの条件によらず、不動産取引全体に影響を与える原因のことです。

 

たとえば、景気や金利の変動、感染症流行による経済状況の変化、国際的なイベントによる地価の上昇など、さまざまな要因が価格に影響を与えます。

 

地域要因とは、土地が所在するエリアが持つ要因のことです。主なポイントは交通の利便性や周辺の商業施設、教育施設への接近性などであり、ほかには街路の状態や周辺環境、ブランド力なども要因になります。

 

そのため、周辺の再開発などにより利便性が高まれば、大きく土地価格が上昇することもあります。

 

個別的要因とは、土地や建物がそれぞれ備えている条件のことです。たとえば、土地であれば広さや形状、接続する道路との関係性、高低差の有無、建ぺい率などの制限といった土地の持つ個別的要因が価格を左右します。

 

このように、利便性は土地の価格を大きく左右するポイントではあるものの、ほかにもさまざまな要因が関わっているのです。そのため、土地を選ぶ際には総合的な観点から判断することが重要です。

土地の価格相場を調べる

 

土地の価格相場を調べる方法には、「公表されたデータにアクセスする」「不動産情報ポータルサイトで検索する」といったものがあります。

 

ここでは、手軽にエリアごとの価格を調べる方法として、2つのツールを紹介します。

LIFULL HOME'Sの「価格相場」

LIFULL HOME’S「土地の価格相場」

LIFULL HOME’Sの「価格相場」では、調べたいエリアを入力するだけで中古マンションや新築一戸建て、中古一戸建て、土地の価格相場をチェックすることができます。

 

市区町村だけでなく路線・駅からも調べることができるため、通勤時間による相場の差を比較しやすくなる点が強みです。

 

二子玉川駅周辺の駅の土地価格相場

LIFULL HOME’S「価格相場」二子玉川駅周辺の駅の土地価格相場 (土地面積:100m²、2021年7月30日時点)

たとえば、住みたいエリアの路線で検索をすれば、沿線の相場が一覧形式で表示されます。そのため、駅ごとの相場を比較しながら、簡単に適した立地を絞り込むことができるのです。

 

LIFULL HOME’Sでは、「通勤・通学時間」から絞り込みを行い、住まいを探すことが可能です。

 

この機能を利用すれば、「目的駅までの所要時間と乗り換え回数」から適した立地を検索できます。交通利便性を確かめる際にとても便利です。

 

また、目的駅を複数追加することもできるため、「夫婦で異なる場所へ通勤している」といった共働き世帯でも、お互いの希望条件を踏まえて立地の検索が行えます。

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通勤時間以外に確認しておくべきポイント

 

通勤の負担を考えるときには、通勤時間以外にも以下のようなポイントに目を向けておくことが大切です。

ポイント

  • 電車に座れるかどうか(始発駅)
  • 乗り換え回数は少ないか
  • 最寄り駅までの距離
  • 駅までのルート

座って通勤できるかどうかによって、通勤による負担は大きく変わります。多少時間が延びても、座れる可能性が高い駅のほうが、通勤の負担は軽くなります。

 

また、乗り換え回数も通勤利便性に関わる重要なポイントです。一見、路線図では乗り換えがないように思えても、快速電車や急行への乗り換えが必要である場合もあります。乗り換え回数を事前に調べておきましょう。

 

それ以外には、自宅から最寄り駅までの距離、駅までのルートなども目を向けておきたいポイントです。不動産情報には「徒歩所要時間」が掲載されており、「1分=80m」で換算することができます(換算値、端数切り上げ)。

 

ただ、途中に坂道や階段があるかどうか、街灯の数は十分か、帰り道に寄れる商業施設はあるかなどによっても便利さが異なるため、実際に歩いて確かめてみるのがおすすめです。

  • 通勤時間の全国平均は1時間19分(片道39.5分)
  • 持ち家と賃貸では、持ち家のほうが通勤時間は長い傾向がある
  • 土地価格は利便性だけでなく、さまざまな要因によって変動する
  • 乗り換え回数や駅までの距離、ルートなどもきちんと確認しておく

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更新日: / 公開日:2021.11.12