物件情報をよく見てみると、金額や間取りのほかに日当たりに関する情報も記載されています。

今回は、特に人気が高いとされる南向きの部屋の特徴について触れながら、日当たりの良い物件を選ぶ方法を解説していきます。

また、日当たりの悪い部屋でも快適に過ごすためのコツについても見ていきましょう。
南向きの物件南向きの中古マンションを探す南道路の新築一戸建て・土地を探す

南向き

 

南向きの物件は人気が集まりやすいといったイメージがあり、実際にLIFULL HOME’Sの物件検索サービスでもこだわりオプションとして選ぶことができます。

 

しかし、日当たりが生み出す影響については、あまり具体的なイメージが持てない人もいるでしょう。

 

ここでは、日当たりが実生活や家賃及び物件価格に与える影響について詳しく説明していきます。

 

日当たりが生活に与える影響としては、主に「明るさ、気温、湿度」の3つが挙げられます。これらは、部屋の快適さや電気代の節約に繋がる重要なポイントです。

 

日当たりの良い部屋は、昼間であれば電気をつけなくても室内の明るさが保たれるため、照明に必要な電気代を削減することができます。

 

また、室内に十分な光が差し込めば、冬でも部屋の暖かさが保たれ、それほど暖房を使わなくて済むのです。

 

さらに、太陽の当たる部屋では洗濯物が乾きやすく、梅雨時でもカビが発生しづらいといった特徴もあります。そのため、日当たりの良い物件ほど人気が集まりやすく、価格が高くなることもあるのです。

南向きの間取り

 

人気の高い南向きの物件には、さまざまなメリットとともにデメリットもあります。

 

ここでは、両面を踏まえたうえで、さらに詳しく南向きの部屋の特徴を掘り下げてみましょう。

 

南向きの部屋は、明るさや暖かさといった日当たりの恩恵をもっとも強く受けられます。1年を通して日照時間が長くなるため、先述したとおり冬場でも過ごしやすいと感じることが多いのです。

 

南側にベランダや物干しがある物件では、洗濯物も乾きやすくなり、ジメジメしやすい梅雨の時期でもストレスを感じる場面が少なくなります。

 

また、観葉植物を育てたり、ガーデニングを趣味にしていたりする人にとっても、日当たりの良さは魅力的な条件です。

 

日当たりの良い部屋は、冬場は快適に過ごせる半面、夏場は室温が高くなりすぎてしまうことがあります。

 

また、太陽光によって壁やフローリング、カーテン、家具、絵画、ポスター、書籍などが日焼けをしたり食品が傷みやすくなったりする点もデメリットのひとつです。

 

そのため、一概にすべての部屋が南向きであればいいとはいえません。たとえば、書籍を保管する書斎や食べ物を保存するパントリー、熱がこもりやすいトイレなどには不向きです。

 

また、仕事や趣味用の部屋としても、熱に弱い機材を取り扱う場合にはあまり適していません。生活の利便性を高めるためには、部屋ごとの使い方を考えて間取りを選ぶ必要があるのです。

南向きの物件 南向きの中古マンションを探す 南道路の新築一戸建て・土地を探す

部屋の方角ごとの特徴

 

自分に合った住まいを探すうえでは、南向き以外の方角についても特徴を押さえておくことが大切です。ここでは、ほかの方角の特徴について詳しく見ていきましょう。

 

東向きの物件は南向きに次いで人気があり、朝日が差し込みやすい点が大きなメリットとなります。日の出の時間帯から部屋が明るくなるため、ほかの方角と比べて午前中の活動に適しているといえるのです。

 

また、南向きと比べると、午後は夏場でも室温がそれほど高くなりません。一方で、日が陰ってしまうのも早いため、洗濯物を干す場合は、早い時間帯から干す必要があるなどのデメリットもあります。

 

夕方になると西日が差し込むことから、午後の活動に適している点が西向きのメリットです。午後になれば、冬場でも部屋が暖かくなりやすいといえます。

 

また、東向きと比べるとやや人気が下がる傾向にあり、価格を安く抑えられる場合もあるでしょう。一方で、午前中の日当たりの悪さや、夏場の午後の暑さは西向きの部屋のデメリットとなります。

 

日当たりの面から、人気が集まりにくいところがあるものの、その分価格の安い物件が多いのは大きなメリットです。

 

また、どの時間帯でも強烈な日差しが差し込むことがないため、室内での落ち着いた作業などに適しています。

 

ただ、冬場はどうしても室温が下がるため、外気との寒暖差によって結露が起きやすくなります。部屋干しの場合は洗濯物が乾きにくく、湿気がこもりやすくなるため、サーキュレーターや除湿器を使用するなど、何らかの対策が必要となる場合もあるのです。

 

日当たりの良さを重視して物件を探す場合には、方角以外にも目を向けるべきポイントがあります。日当たりに影響を与える主な要因について見ていきましょう。

 

日当たりの良さは、方角だけでなく部屋の階数や周辺環境にも影響されます。

 

低層階よりも周囲に日差しを遮るものが少ない高層階のほうが光を取り込みやすく、中住戸よりも二面から光が差し込む角部屋のほうが日当たりも良くなるのです。

 

リビングの形状も日当たりの良さを左右するポイントのひとつ。リビングは縦長のものよりも横長のほうが窓に面する面積が広くなるため、日当たりも良くなります。

 

また、意外と見落としてしまいがちなのが周辺環境です。部屋の前に高い建物や木など日差しを遮るものがあれば、南向きであっても日当たりの恩恵を受けることはできません。

 

そのため、日当たりを重視して物件を選ぶときには、晴れた日を選んで実際に内見してみることが大切です。

南向きの物件 南向きの中古マンションを探す 南道路の新築一戸建て・土地を探す

日当たりの悪い部屋

 

今住んでいる環境が日当たりに恵まれていなかったとしても、工夫次第では利便性を高めることができます。ここでは、日当たりの悪い部屋でも快適に過ごすためのコツを紹介していきます。

 

日当たりの悪い部屋を快適にするには、室内の照明や環境を変えてみるのもひとつの方法です。照明は明るいタイプのものを選び、壁紙も光を反射する白色系統のものにすれば、室内がより明るくなります。

 

また、外からの光を取り込みやすくするために、ベランダやバルコニーの床面に反射する素材を敷く方法もあります。取り外しが可能なものであれば、マンションや賃貸物件でも利用できます。

 

日当たりの強さが気になる場合には、遮光や遮熱機能に優れたカーテンを使用することで、簡単に日差しを軽減できます。

 

また、夏季の室温が気になるなど、シーズンごとに調整したい場合はすだれやブラインドを設置してみるのもひとつの方法です。

 

  • 南向きの物件は日当たりが良く、温度・湿度において大きなメリットがある
  • 人気の集まりやすさから家賃や販売価格が高くなったり、夏場は暑くなりやすかったりといったデメリットもある
  • 方角ごとに異なる特徴があり、生活スタイルによっては南向き以外のほうが恩恵を受けられる場合もある
  • 日当たりは部屋の位置やリビングの形状、周辺環境にも影響を受ける
  • 工夫次第で日当たりの悪さを改善したり、強すぎる日差しを調整したりすることも可能
南向きの物件 南向きの中古マンションを探す 南道路の新築一戸建て・土地を探す

公開日: