花火大会に夏祭りなど、夏のイベントで大活躍する浴衣。一年のうちでは、夏以外はなかなか着る機会がなく、タンスやクローゼットに入れている期間が長い分、適切な収納が必要となります。

適当に収納してしまい、次の夏にシワやシミがついてしまいショックを受けた…という方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、浴衣の収納方法について紹介します。
物件を探すおすすめ特集から住宅を探す

【夏の間】浴衣の洗い方

【夏の間】浴衣の洗い方

まずは、オフシーズンの収納方法の前に、夏の間の浴衣の洗い方について簡単にチェックしていきましょう。

 

浴衣を洗う際は、まず洗濯表示を確認しましょう。最近では、洗濯機にかけられるタイプの浴衣もたくさん販売されていますが、洗濯できないタイプもあります。

 

家庭で誤った方法で洗うと色落ちしたり、縮んだり、形が崩れてしまったりする可能性があります。必ず、水洗いできるのか、手洗いではなく洗濯機にかけられるのかなど、洗濯表示を確認してください。

 

洗濯機で洗えると表示されていても、浴衣によっては色落ちしてしまうものもあります。念のため、色落ちしないかどうかの確認も行うようにしましょう。

 

確認の方法は、白い布に洗剤をつけて、浴衣の目立たない部分を軽くこすります。白い布に色がついた場合は、そのまま洗うと色落ちしてしまう可能性が高いので、クリーニングに出すか専門家に相談するようにしましょう。

 

洗濯をする際は、畳んだ浴衣を下着用のネットに入れ、おしゃれ着用の液体中性洗剤を使ってドライコースや手洗いコースといったできるだけ弱水流のモードで洗いましょう。

 

洗濯が終わったらシワができたり、形が崩れたりしないように着物用のハンガーに掛けます。日に当てると色あせすることがあるので、日陰の風通しの良い場所で干しましょう。乾燥機の使用は、浴衣の型崩れや縮む原因となるため避けてください。

 

次は、オフシーズンの浴衣の収納方法についてです。浴衣や着物類の収納場所と聞くと「桐たんす?」と思われる方もいるかもしれませんが、ポイントさえ押さえれば、桐たんすにこだわらなくても大丈夫です。

 

収納時に一番ポイントとなるのは、湿気です。浴衣や着物は湿気が苦手。湿気のある場所に置いておくとカビが生えやすく、生地が傷みやすくなってしまうためです。

 

雨の日などは桐の箱の蓋が開きにくくなるほど、桐は吸湿性に優れています。そこが、着物や浴衣の収納に桐たんすが重宝される理由です。

 

では、桐たんすがない方は、どのように収納すればいいのでしょうか。結論から言うと、3つ折りにして衣装ケースでの保管をオススメします。その場合の注意点は以下のとおりです。

 

  1. たたむ前にはしっかりと「風通し」をしておくこと
  2. できれば「たとう紙」に包んで収納すること
  3. 乾燥剤や防虫剤は1種類に統一すること

 

まず「風通し」は、普段から気をつけるべきポイントではありますが、浴衣を脱いだ後はすぐにたたまず、ハンガーなどに掛けて風通しを行うようにしましょう。こうすることで、水分を飛ばすことができ、シワがつきにくくなります。

 

2つ目の「たとう紙」とは、通気性や除湿効果が高い和紙のことです。たとう紙に包んで保管することにより、着物の大敵である湿気から守ることができます。呉服店のほかにも100円ショップなどでも手に入るのでぜひ活用してみてください。

 

最後の乾燥剤や防虫剤については、さまざまな種類のものを入れてしまうと、化学反応が起こり、シミがつく可能性があるので気をつけましょう。

物件を探す おすすめ特集から住宅を探す
「虫干し」もお忘れなく!

「虫干し」もお忘れなく!

浴衣を保管する間、大切になるのが「虫干し」。虫干しとは、年に数回着物をタンスやクローゼットから取り出して、風通りの良い場所に干し、害虫や湿気から守ることです。これを行うことで、カビや変色、色あせから浴衣や着物を守れます。

 

また、一枚一枚行うので、干す際にシミやシワに早い段階で気づき、対処することが可能です。虫干しが終わったあとは、キレイにたたんで保管するようにしましょう。

 

以前は、1年に3回(梅雨明けの7月末~8月ごろ、秋晴れの10月ごろ、1年で最も寒い2月ごろ)と言われていましたが、最低でも1年に1回は虫干ししておきたいところです。

 

湿気を飛ばすためのものなので、冬の晴天が数日続いた乾燥した日などがオススメです。時間帯は、湿気の多い朝と夕方は避け、お昼ごろに4~5時間虫干しするのが理想的です。

 

もし、時間がないという方は、収納ケースの蓋を開けておくだけでも違うので、ぜひ試してみてください。

 

夏の楽しいイベントに欠かせない浴衣。しっかり保管して、来年の夏もキレイに着られるようにしましょう。

物件を探す おすすめ特集から住宅を探す

更新日: / 公開日:2019.07.23