住宅の購入を検討されている方の中には、これから子どもが増えたり、二世帯住宅になったりする可能性を見越して、スペースに余裕のある5LDKの間取りを考える方もいるのではないでしょうか。

ここでは5LDKの住宅購入を考えている方に向けて、建売住宅やマンションなど、タイプごとに購入の際に注意すべきポイントをまとめて紹介します。
物件を探す

 

5LDKほどの広さがあれば、家族で団らんできる時間と個々で過ごす時間を両方手に入れることができます。

 

それでは、間取りの具体的なポイントについて見ていきましょう。

動線

 

家族構成によって、生活動線にともなう部屋の配置が非常に重要なポイントとなります。

 

赤ちゃんのいる家庭では、赤ちゃんの世話をするスペースを家の入口からすぐの場所に配置し、その部屋からトイレや浴室、リビングへと動線をつなぐと、子育てをする両親にとって快適な住まいとなります。

 

また、二世帯住宅を考えている場合は、玄関からすぐに入りやすい部屋を居間にしたり、リビング・ダイニングを通らなくても、直接洗面所やトイレに行けたりするような動線を組んでおくと、お互いに気兼ねなく室内を動くことができます。

誰にどの部屋が必要なのか

 

1室当たりの広さが十分にとれているのかを確認しましょう。

 

「すべて似たような大きさであれば問題ない」というわけではなく、主寝室なら少し広めに、小さい子どもの部屋なら小さめにしても良いなど、使う人や目的に合わせた間取りを選ぶことも大切です。

 

また、その結果、自分たちの家族構成に対して5部屋も本当に必要なのか、この先、10年後、20年後の使い道についてもよく考えるようにしましょう。

バリアフリー

 

二世帯住宅などで年配の家族が住む予定であれば、バリアフリーを検討するのも良いでしょう。

 

親世代が主に生活する部屋のそばにトイレや浴室を設置したり、階段には手すりをつけたりするなど、生活に負担のないような配慮をしたうえで設計していくと、快適な住まいが作れます。

 

また、階段などの段差が不安な場合は、階段をなくした平屋造りも視野に入れてみてください。

 

バリアフリー物件

 

続いて、これから2階建てで5LDKの間取りを考えている方に向けて注意点を紹介します。

十分な広さの土地があるか

 

新築で5LDKの家を建てるとなると、土地の広さが必要となります。土地の広さをもとに、部屋数がとれるか、駐車場が設置できるかなども併せて検討するようにしましょう。

 

土地が狭く3階建てになる場合は、高さや斜線制限などの問題に注意しましょう。

 

制限があって部屋数が取れないという場合は、延べ床面積が増えないロフトや蔵、高さが出ない地下室などで部屋数を増やすこともできます。

階段の使用について

 

2階建て以上になると階段が必要になりますが、小さな子どもや年配の方がいる家庭では、階段でのケガの心配もあります。

 

さらに将来、高齢で階段を上れなくなったときのことを考えて、1階だけで生活が完結する間取りも考慮しておきましょう。

1階と2階で家族が分断されないか

 

1階と2階で部屋が分かれると、個々のプライベート空間が確保できる半面、家族間のコミュニケーションが減るきっかけにもなってしまうため、それによって家族が分断されないかを心配される方も多いでしょう。

 

そういう場合、玄関から直接階段へ向かう動線だと顔を合わせる機会が少なくなるので、リビングや他の部屋を経由して2階に上がるような動線を作れば、自ずと顔を合わせることになり、家族間のコミュニケーションも取りやすくなります。

 

特に、家族が集まりやすいリビングに階段をつけたリビング階段は、コミュニケーションが取りやすくなるのはもちろん、部屋の内観もすっきりして見えるためおすすめです。

 

続いて、これから平屋で5LDKを建てる際の注意点を紹介します。

費用が高くなる

 

平屋を建てるときは、1階分の高さで5部屋を作らなければいけません。そのため、広い土地が必要となり、その分の土地代が必要となります。

 

また、平屋を建てる際は基礎部分や壁、屋根が大きくなり、工事費用も高くなりやすいです。費用が気になる方は、工事費用を抑えるために、ロフトや地下室を検討してみてはいかがでしょうか。

動線

 

平屋は2階建てのように階段を上り下りすることなく、すべての部屋が並びにあるため、端から端の部屋までが必然的に遠くなります。

 

動線次第では遠回りをすることになる可能性もあるため、家族がどの場所をよく利用するのか、どのような並びにすれば効率良く生活できるのかを考え、部屋の配置を決めましょう。

二世帯住宅で住む場合プライバシーの問題も

 

平屋で二世帯住宅を建てる場合は、別の階で生活を分けることなく、ほぼすべての動線を共有することになり、コミュニケーションが取りやすい半面、プライバシーを確保するのが難しい場合があります。

 

リビングから各部屋への動線のつなぎ方によっては、その問題を回避することもできるため、じっくりと考えてから間取りを決めましょう。

 

物件を探す

 

最後に、建売住宅またはマンションで5LDKの住宅を探す際の注意点をご紹介します。

 

建売住宅やマンションでは、自分たちで間取りを考えなくて良い分、家族のライフスタイルに合っているかを購入前に見極めることが重要となります。

 

自分たちの生活や希望の条件と、しっかり照らし合わせてみてみましょう。

間取りが無理やりになっていないか

 

部屋数が足りていればいいというものではありません。

 

収納スペースなどを犠牲にして部屋数を確保していないか、また部屋数は足りているが個々の部屋は小さくなりすぎていないかなど、実際に使うことをイメージしながら内覧してください。

 

もし、部屋数より重視すべき設備があると思った場合、そちらに予算を割くことも視野に入れておきましょう。何のために5部屋確保しなければならないのか、よく考える必要があります。

駐車場

 

車を利用する方は、駐車場の位置にも注意しましょう。建売住宅の場合は、駅から離れている場合もあり、移動の際に車が必要となるケースが多く、車を置くための駐車場が必要となります。

 

一方、マンションにはほとんどの場合、駐車場が併設されていますが、車が置ける台数に制限があることが多いので、家族内で複数人が車を所有している場合は、何台置けるのかを事前に確認しておきましょう。

5LDKのマンションはそもそも数が少ない

 

「そもそも5LDKのマンションを見かけない」という方も多いと思います。

 

実際、ほとんどのマンションは4LDKまでの間取りとなっており、地方になると5LDKのマンションを見かける機会はさらに少なくなるでしょう。

 

5LDKのマンションは、都市部やベッドタウンに比較的多く見つけられます。都市部は値段が高くなってしまいますが、予算に余裕がある方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

 

5LDKといえば、数ある住宅の中でもかなり広い住宅スペースです。広い家をステータスに感じることもありますが、動線が不便であったり、必要のない部屋が増えたりしてしまっては、利便性に欠けてしまいます。

 

また、本当に5部屋必要なのか、じっくり考えてみてください。ご自身の家族構成やライフスタイルに合わせて必要なものを選び、家族にとって最適な間取りにすることが重要です。

 

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更新日: / 公開日:2019.05.30