著名なドラマやマンガの作品に登場する間取りを何でも推理してしまう間取り探偵。今回推理したのは、「失敗しない」あの名医紹介所、テレビ朝日系列でシリーズとなっている「ドクターX ~外科医・大門未知子」に登場する「神原名医紹介所」です。登場人物が麻雀をしているシーンが印象的ですが、その背景にはいろいろ物語があるようです。
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大門未知子は大学病院の医局に属さない、フリーランスの外科医。ただ、その腕は確かで、難しい手術をいとも簡単にやってのける。今回は、未知子を派遣する「神原名医紹介所」を推理してみました。

 

この建物は、玄関を入るとすぐに麻雀台が置かれていて、所属する医師たちの娯楽ルームみたいな趣です。でも、その背景と備品をよく見てみるともともとは美容室であったことがわかります。

 

間取り探偵が推理した「神原名医紹介所」の間取り

間取り探偵が推理した「神原名医紹介所」の間取り

 

備品はパーマをかける機械や洗髪用であると思われる化粧台と大きな鏡。お客様用・スタッフ用・バックヤードへ直通など玄関が三つあること。
また、小上がりと表記した畳の部屋は成人式や婚礼の際の着付け室だったのではないでしょうか。

 

2階の部屋は、麻酔科医の城之内博美さんが階段から降りてくるシーンがあり、所属医師の仮眠室?もしくは所長である神原晶さんの部屋?と考えられますが、推理の域は出ていないですね。

建物の外観は擬洋風建築と見ていいでしょう。擬洋風建築とは、主に幕末から明治頃に日本の各地で建築され、日本の大工さんが見よう見まねで建てた西洋風建物。昭和になってもその商売や職種によって、より目立つように多く建てられました。

 

「擬洋風建築」と思われる、神原名医紹介所の外観イメージパース。

「擬洋風建築」と思われる、神原名医紹介所の外観イメージパース。

 

例えば、東京都文京区で営業していた普通の食堂は、関東大震災を期に洋食屋に転身し、この擬洋風建築を採用したところもあります。

 

もう一つ、外観意匠から感じるのは看板建築も意識したのではないかしら。
看板建築とは、資力がない中小規模クラスの商店によって関東大震災後に数多く建設された建物で、かつての伝統的な町屋に代わる洋風の外観を持った店舗併用の都市型の住居。

 

そのほとんどは木造で、街の中心部から少し離れた場所で今でも多く見られ自身の店をいかにPRするかといった凝った意匠をしています。建物の経年劣化などで建て替えが進む中、これらが商店街として連なる場所を茨城県石岡市で今でも見ることができます。

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さて、神原名医紹介所はリアルに東京都江東区に建っています。しかもこのドラマだけではなく、「マルモのおきて(フジテレビ-2011年-主演:阿部サダヲ・芦田愛菜・鈴木福)」でも使われました。

 

それだけ魅力的な雰囲気を持っているのでしょう。

 

「マルモのおきて」でも使われていた建物でした

「マルモのおきて」でも使われていた建物でした

 

江戸の街は水運・舟運によって経済が栄えました。江東区はその最たる場所。江戸時代に埋め立てられた地域で、荒川と隅田川に挟まれ、現在は豊洲運河とが分岐する近くといったロケーション。

 

この建物の実際のご商売は船具屋さんということだそうで納得させられました。

 

では、このエリアで貸店舗や貸事務所といったらその相場はどのくらいなのでしょうか。
「HOME’S」で検索してみたところ、専有面積が40m2以上で江東区佐賀1丁目で絞り込むと12件。築年数にもよるのでしょうけれども平米単価で1,200円から2,200円位でした。結構しますね(2017.01.18現在)

 

江戸の東端にあたる江東区、古くから富岡八幡宮をはじめとする神社仏閣が数多くあり、現在はマンション・医療福祉施設、今話題の豊洲地区などの施設が充実している人気の街なのです。

 

【概要】
所在地:東京都江東区佐賀一丁目**-*
推定床面積:74.73m2(店舗部分は45.75m2)
間取り:3K+店舗(風呂なし)
構造:木造二階建
入居者:神原晶(所長)・大門未知子(外科医)・城之内博美(麻酔科医)・ベンケーシー(猫)ほか

 

出典:Googleストリートビュー

出典:Googleストリートビュー

間取り女子

間取り女子

 

※掲載の間取り図とパースはMEGASOFT 3Dマイホームデザイナーで作図しています

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更新日: / 公開日:2017.03.08