鶴川駅の物件を探す街の情報を見る

日夜パソコンの画面を追って目を酷使し、新しいものを取り入れる毎日。心身ともに疲れがたまっていきながら、ふと、何か大切なものを見失っているような気がすることも…。そんなとき、懐かしい場所に帰って、気持ちをリセットしたくなりませんか?

 

そんなときに打ってつけなのが、今回の場所。
白洲次郎・正子夫妻の生き方やこだわりどころがお好きな方も、昭和の建築物やセンスに関心がある方も、ただなんとなくのんびりしたい方も、きっと惚れ惚れしてしまうはず。
――東京都町田市にある、旧白洲邸「武相荘(ぶあいそう)」に行ってきました。

 

旧白洲邸「武相荘」

旧白洲邸「武相荘」

小田急線・鶴川駅から徒歩15分ほど、バスを使うとバス停から1分ほどのところにあるのが、旧白洲邸「武相荘」です。白洲次郎・正子夫妻が終の棲家として住んでいた家が、2001年にオープンされました。

 

白洲次郎は、昭和の激動の時代を生きぬいた、実業家であり、政府の側近であり、近年「日本一カッコイイ男」と称された人。随筆家である妻の正子とともに、その生き方や考え方が、多くの人々に愛されています。

 

白洲次郎・正子夫妻の娘婿で、現在は館長をつとめている牧山圭男さんが、案内してくださいました。

 

「次郎と正子は、以前は都心に住んでいたのですが、戦争がいよいよ進んできた昭和18年に、食糧事情にも問題が出ると判断し、比較的安全だったこの武蔵野の土地に引っ越してきました。当時は農村地帯で、あたりは畑や田んぼだらけ。次郎も正子も、明治の初めごろに作られた築100年の茅葺き農家を大変気に入り、古きを重んじる文化である西洋暮らしが長かったのもあり、何十年もかけて自分たちの好みを取り入れていく暮らしをしていきました」

 

白洲夫妻

白洲夫妻

鶴川駅の物件を探す 街の情報を見る

『武相荘(ぶあいそう)』とは、この土地が武蔵と相模の境にあることと、白洲次郎独特のひと捻りしたいという気持ちから“無愛想”とかけて、名付けられたそうです。

 

入って左側には、休憩所が。白洲次郎が(なんと!)中学生時代に愛用していたアメリカ車・ペイジのグレンブルックの同型車が置いてあります。次郎の車好きは生涯にわたり、その後イギリスに留学した際には、ブガッティとベントレーを所有。レースにも参戦していたそうです。

 

さらに門の下には…
手先が器用だった次郎が、臼で作った新聞入れ。どこかユニークな印象です

 

こんなに間近で見られます。当時乗りまわしていた姿は、さぞかしカッコよかったことでしょう!

こんなに間近で見られます。当時乗りまわしていた姿は、さぞかしカッコよかったことでしょう!

 

新聞入れ

新聞入れ

 

さっそく、母屋の方に入って、見学させていただくことに。あいにくの雨天でしたが、雨音を聞きながら静かに庭を進んでいくのも、また風情があるものです。

 

今では大変珍しくなった茅葺屋根の、趣きある家屋

今では大変珍しくなった茅葺屋根の、趣きある家屋

 

置いた傘を出口にまわしてくれるという、なんとも温かい心遣い

置いた傘を出口にまわしてくれるという、なんとも温かい心遣い

玄関を入ると、いっきに当時の生活に入り込んだような空間が広がります。日本の国内外で集めたセンスある家具や骨董、古民具などが置かれ、どこを見ても懐かしいような、居心地の良さが。

 

「玄関から入ったこの場所は、本来は土間で、土足で入るものでしたが、タイルを敷いて洋間に変えています。ここではウィスキーを飲んだり、おしゃべりしたりと楽しんでいました」

 

「横浜と八王子の間の、絹産業が盛んな地域だったので、お蚕を飼っている場所に上がれるようなつくりになっているんですよ」(写真・左下)

 

当時の団欒風景が、想像できそう

当時の団欒風景が、想像できそう

鶴川駅の物件を探す 街の情報を見る

そして、隣の部屋へ。庭に面して長い廊下が続きます。「昔、祖父母の家にもあったなあ」と取材スタッフがつぶやきました。

 

囲炉裏がある部屋。白洲夫妻が愛用していた陶器や骨董品が展示されています。
「炭をくべて、ここでも、酒を飲んだり話をしたりと楽しみました」

 

さらに奥は、寝室だった部屋が。3月の取材だったため、お雛様が飾られていました。
白洲正子が、代々愛用してきた着物も展示されています。

 

(右下)白洲次郎の父が親しくしていた、福沢諭吉から贈られた直筆の額

(右下)白洲次郎の父が親しくしていた、福沢諭吉から贈られた直筆の額

そして、廊下を曲がった奥の部屋には、白洲正子が執筆に使っていた書斎があります。当時の執筆風景が伝わってくるような、静謐な空間。作家が執筆していた場所を、直接見る機会はなかなかないので、非常に貴重です。

 

どの部屋をのぞいても、センスを感じつつ、懐かしさも感じてしまう場所。
「訪れたお客様から、『初めて来たのに、懐かしい感じがします』『こういうところで暮らしてみたい』『古い日本の美しいものを、改めて大切にしたいと思いました』というご感想をいただくんですよ」

 

※2014年04月01日の情報です。最新の情報は訪れる前にご確認ください。

 

>>茅葺屋根から囲炉裏、手づくりの家具まで白洲次郎の旧邸宅「武相荘」で、日本の美と調和に触れる休日-2

 

目の前には障子があり、窓の外には緑が。ラジオやライト、蔵書に囲まれて、集中力が高まりそう。蔵書の量にも、圧倒されました

目の前には障子があり、窓の外には緑が。ラジオやライト、蔵書に囲まれて、集中力が高まりそう。蔵書の量にも、圧倒されました

 

(左上)これらの照明は、手作りが好きだった次郎が、お酒の瓶や竹を使って作ったもの

(左上)これらの照明は、手作りが好きだった次郎が、お酒の瓶や竹を使って作ったもの

 

愛用していた器やアクセサリーなどの展示も

愛用していた器やアクセサリーなどの展示も

 

近衛内閣の司法大臣をつとめた風見章氏に書いていただいたという、「武相荘」の額装。居間に飾られています

近衛内閣の司法大臣をつとめた風見章氏に書いていただいたという、「武相荘」の額装。居間に飾られています

鶴川駅の物件を探す 街の情報を見る

更新日: / 公開日:2014.04.01