不動産の売主であれば、少しでも高く売りたいと誰でも思うはずです。ところが何らかの事情で、安くしか売れない場合もあるでしょう。それが買主にとって問題にならない要因ならば、お買い得物件にもなるのですが…。
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「東京都内vs田舎暮らし」買うのも借りるのもこんなに違う!
住宅やマンションなど不動産が相場よりもだいぶ安く売られるときには、必ず何らかの原因があるはずですが、「相場どおり」であっても東京都内に比べれば格段に安い物件は存在します。その代表格が田舎の物件です。まず、東京都を100とした場合の住宅地価格指数(平成24年都道府県地価調査)をみると、秋田県5.2、北海道6.0、青森県6.2、山形県6.6、佐賀県7.0など、19道県は東京都の10分の1未満です。
都市部を含んだ平均でこの水準ですから、田舎へ行けば土地価格は東京都内の100分の1以下といったケースも少なくありません。そのため、東京都内の2倍くらい大きな一戸建て住宅が数百万円で手に入ることもあるでしょう。広々とした敷地に、農地の権利が付属しているような物件もあります。
ただし、田舎だからといって建物の建築費はそれほど変わりません。そのため新築に近い住宅であれば、建物価格だけで3千万円程度が必要なこともあります。賃貸の場合も同様で、毎月5万円以下でも広々とした庭付き一戸建て住宅を借りられるケースがあるでしょう。しかし、田舎ではそれなりに生活の苦労も付きものです。自然環境に恵まれている反面で、都市生活のような利便性は望めません。

激安物件
「明らかに安い!」訳あり物件には要注意
地域の相場そのものが安い田舎ではなく、周辺の相場より安い物件も存在します。その要因は、建物や敷地の中で起きた自殺や他殺、事故死など「事故物件」あるいは「心理的瑕疵物件」といわれるケース、物件そのものに欠陥があるケース、地盤や擁壁に問題があるケース、接道義務を満たしていないなど法令上の制限によるケースなどさまざまです。ときには、周辺環境や隣地との問題で安く処分されることもあります。
競売物件であれば、問題のない住宅を割安に手に入れることができる場合もありますが、売主自身の事情による売り急ぎなどで安く処分されるときには、たいてい不動産業者が買い取ります。したがって、そのような物件が市場に出るときは、不動産業者が買い取るほど安くはないが、相場よりはちょっと安い程度だと考えるべきでしょう。
周辺の相場よりも明らかに安い「訳あり物件」にはそれなりの理由があるのであり、例えば建物に問題があるとき、その補修費用や、状態によっては建て替え費用を考えると、実質的には相場と変わらないというケースも少なくありません。ごく普通の住宅地でも、クリーニング店の跡地では土壌汚染が問題となる場合があります。また、道路との間に高低差がある敷地に造られる「擁壁」に亀裂などがあれば、その改修に数百万円から1千万円を超えるような費用がかかることもあるでしょう。液状化しやすい地盤の場合も、その対策費用を考えなければなりません。
なお、割安な物件を探して「激安」のキーワードで検索をしても、通常は該当するものがないでしょう。これは不動産の広告において、原則的に「激安」などの表現が禁止されているためです。「割安」でヒットする物件も、電気代が割安、保険料が割安などといった表現で使われていることが大半です。割安物件の探し方としては、相場観に強くなることとともに、常に単価で比較するように心掛けることが近道です。
マンションを探す 一戸建てを探す 注文住宅を探す 物件の参考価格を調べる割安に暮らせるかどうかは、あなた次第?
物件そのものや地盤などに問題がある場合には、その改修費用なども含めて考えなければ本当に割安かどうかは分かりません。しかし、自殺などによる「心理的瑕疵物件」では、物件自体に問題はないケースが大半です。このような条件がまったく気にならないのであれば、マンションや一戸建て住宅を割安に買うこともできるでしょう。「事故物件」や「心理的瑕疵物件」の場合には、その広告や物件情報に「告知事項有り」などと記載されています。
田舎暮らしの場合も、単に安いからではなく、積極的に田舎での生活を楽しむ姿勢があれば、東京都内よりもはるかに安い住居費で済みます。インターネットで完結する仕事など、住む場所に関わらず安定した収入を得られる職種であれば、思い切って自然に囲まれた田舎へ移り住むことも選択肢の1つでしょう。購入か賃貸かを問わず、割安物件で暮らせるかどうかは考え方次第なのかもしれません。
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更新日: / 公開日:2013.05.16









