首都圏(1都3県)には、合わせて1,600を超える鉄道駅(モノレールや電気軌道を含む)があります。そのなかで、人気や注目度が高まっている駅はどこなのでしょうか。

ここでは「2023年 LIFULL HOME’S みんなが探した!買って住みたい街ランキング 首都圏版」トップ100に入った駅のうち、前回から大きく順位を上げた駅をランキング形式で発表。その特徴や共通点を探ります。

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【首都圏版/借りて】急上昇ランキング

都心方面に戻り始めた賃貸ニーズの受け皿に

 

今回、トップ100にランクインした駅のうち、もっとも順位を大きく上げたのは東京の「笹塚」で、前回の114位から43ランク上昇して71位となりました。

 

「笹塚」は、京王線および京王新線が乗り入れており、事実上都営新宿線の始発駅ですから、交通利便性が極めて高いことで都心方面にわずかに戻り始めた賃貸ニーズの受け皿となっているようです。

 

2位は、1位とは対照的に郊外に位置する埼玉の「所沢」で、前回の94位から40ランクアップの54位となりました。

 

「所沢」周辺はワンルームマンションだけでなく一戸建ても豊富で、若年単身者からファミリー層まで、さまざまな賃貸ニーズに対応可能なエリアです。

 

また、乗り換えなしで「新宿」へも「池袋」へもアクセス可能なため、コロナ禍でのテレワークを前提とした賃貸ニーズに合致しており、今後もランキングが上昇する可能性があります。

 

3位は東京の「町屋」で、前回121位から35ランクアップの86位です。

 

「町屋」周辺は賃貸物件が多く、賃料相場も都内では安価なエリアとして知られており、消費者物価が高騰している時期には賃貸ニーズが強まる傾向があります。

 

以下、4位は「中野坂上」で34ランクアップの75位、5位が「鶴見」で32ランクアップの41位でした。

 

6位は「入谷」(28ランクアップの91位)、7位は「蒲田」(25ランクアップの57位)、8位「溝の口」(25ランクアップの78位)、9位「押上」(21ランクアップの65位)、10位「白金高輪」(19ランクアップの89位)が急上昇ランキングベスト10です。

 

借りて住みたい街ランキングは、大規模な賃貸物件の開発が伴うことはごくまれですから、買って住みたい街と比較すると順位上昇は相対的に小さくなります。

 

ただ、交通利便性とのバランスに加え、円安やサプライチェーンの逼迫(ひっぱく)による物価高騰の影響で、賃料相場が利便性の割には比較的安価なエリアの順位上昇が見られます。

 

なお、今回「借りて住みたい街ランキング」トップ100には入らなかったものの、特に順位が大きく上昇したのは、早稲田大学ラグビー部のお膝元「上井草」で、前回の556位から171ランクアップして385位になっています。

 

地域の防犯パトロールによって、学生や女性単身者が安心して住める街として知られています。

 

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本件に関するお問合せ先

株式会社LIFULL(ライフル)

メール:sumai-homes@lifull.com

調査概要

対象期間

2022年1月1日 ~ 2022年12月31日

 

 

LIFULL HOME’S ユーザー

┗首都圏は東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県を対象とした

 

集計方法

LIFULL HOME’Sに掲載された賃貸物件・購入物件のうち、問合せの多かった駅名をそれぞれ集計

 

分析

LIFULL HOME’S 総研

更新日: / 公開日:2023.02.10