ほとんどの人が最も長い時間を過ごす家。だからこそ日頃から自宅でも地震などの災害に備えておくことは重要です。今回は、20代から50代までの男女480人に、災害に備えて家に常備しているものや、家に対して補強したことなどを聞きました。明日からすぐにでも真似できる地震対策について学んでみませんか?
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自宅で地震が起こった時に備えて何か準備はしていますか。過去の大震災の際に、あれを用意していればよかったと後悔した経験のある方もいるのではないでしょうか。

 

みなさんが地震に備えて家に常備しているものを聞きました。ランキングは以下の通りとなりました。
なお、地震に関係せず、普段から家にあるものは除いて回答してもらいました。

順位地震に備えて家に常備しているもの
1位懐中電灯46.9%
2位飲料32.3%
3位非常食31.9%
4位携帯ラジオ27.1%
5位トイレットペーパー、ティッシュ23.5%
6位ローソク、マッチ20.0%
7位救急セット19.2%
8位ガムテープ17.7%
9位レジャーシート16.5%
10位ハサミ15.6%
11位携帯用充電器(モバイルバッテリー)15.2%
12位ドライバー12.1%
13位簡易トイレ10.8%
14位レインコート10.4%
15位除菌用シート、スプレー10.2%

地震に備えて家に常備しているもの 【複数回答可】(n=480) ※最大15位まで 

 

その結果、1位は「懐中電灯」(46.9%)となりました。続いて生きる上で欠かせない「飲料」(32.3%)、「非常食」(31.9%)がランクインしました。どのような時間帯に地震が起こるのか、またインフラがいつ復旧するか分かりません。そのため懐中電灯やローソク、マッチなど周囲を明るく照らすものが必要と考える人が多く見られました。同様にテレビが見られない可能性もあるため、「携帯ラジオ」も4位と上位にランクインしました。ランク外となりあまり選ばれなかったのは、「トランシーバー」「拡声器/メガホン」などの音系でした。

 

この結果は、過去に大きな震災にあった人とあわなかった人で差が見られることが分かりました。特に差が5ポイント以上と大きかった項目をご紹介すると、大震災にあった人の方が「携帯ラジオ」や「携帯用充電器」(モバイルバッテリー)など情報を収集したり連絡を取ったりする手段が多く見られました。また飲料や非常食も経験者の方が常備している人が多いようです。

 

地震に備えて家に用意しているもの(震災経験者別比較) ※5ポイント以上の差がある項目

地震に備えて家に用意しているもの(震災経験者別比較) ※5ポイント以上の差がある項目

地震が起こったとき、家に物品を常備しておくことも大切ですが、家そのものが壊れたり事故が起こりにくいよう補強しておくことも重要な対策のひとつです。そこで、地震に備えて家そのものに対して何か対策を行っているかどうかを聞きました。その結果をご紹介します。

 

地震に備えて行う家の補強

地震に備えて行う家の補強

 

最も多かったのは「家具をつっぱり棒等で固定した」でした。この対策は4人に1人が行っています。主に家具に対して何らかの対策をした人が多く見られました。耐震補強工事まで行った人は1.3%と少数派でした。半数近くの人が何らかの対策をしている一方で、「特に何もしていない」人も54.6%存在しました。

 

家に対する補強や備えたこと 【複数回答可】(n=480) 

家に対する補強や備えたこと 【複数回答可】(n=480) 

 

何もしないよりは、何かした方がいいはずです。補強工事まで行わなくても不要な物を捨てたり、滑り止めシートを敷くなど、簡単で安価にできることもたくさんあります。身の回りに目を配って、できることを探してみてはいかがでしょうか。

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今後家の近くで巨大地震が起こると思うか尋ねました。その結果、起こると思っている人が7割以上おり、起こらないと思っている人を大きく上回る結果となりました。そのうち「間違いなく起こると思う」と回答した人は実に2割にのぼります。

 

それではどのエリアでそう考える人が多いのでしょうか。

 

今後住む家の近くで巨大地震が起こると思うか
<br> 【単一回答】(n=480) 

今後住む家の近くで巨大地震が起こると思うか
 【単一回答】(n=480) 

サンプル数が少ないため参考値となるエリアもありますが、関東地方や中部地方の居住者で「間違いなく起こると思う」が2割を超えて多い傾向が見られました。

 

エリア別×今後住む家の近くで巨大地震が起こると思うか【単一回答】(n=480) ※サンプル数30未満は参考値

エリア別×今後住む家の近くで巨大地震が起こると思うか【単一回答】(n=480) ※サンプル数30未満は参考値

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興味深いのが住んでいる家の築年数によっても回答が異なるという点です。築年数が20年を超える物件にお住まいの方は「間違いなく起こると思う」という回答が2割を超えて高い傾向が見られました。一方で、20年未満は1割台でした。

 

住んでいる家によって、不安の度合いが異なるためではないでしょうか。

 

築年数別×今後住む家の近くで巨大地震が起こると思うか【単一回答】(n=480) 

築年数別×今後住む家の近くで巨大地震が起こると思うか【単一回答】(n=480) 

それでは最後に今後災害のために備えておきたいことをご紹介します。

 

■連絡先や避難場所を把握
「家族で連絡方法や避難場所を随時確認し合う。避難用グッズは背負える程度で揃えておきたい」(42歳女性/マンション)
「家族の緊急時の集合場所を決めておく」(35歳女性/一戸建て)
「避難ルートを把握する」(27歳女性/一戸建て)

 

■自宅の補強・片づけ
「窓ガラスや食器棚などのガラス扉に飛散防止のシートを張る」(41歳女性/一戸建て)「物が多いため、地震があったら家の中がゴタゴタになることが容易に想像できる。不要な物は処分していきたい」(47歳女性/一戸建て)
「寝ていて、タンスなどが自分に倒れてこないように家具を置いている」(33歳女性/マンション)

 

■飲料/食料等の常備
「非常食を3日分ほど蓄えておこうと思っている。トイレ用にビニール袋やペット用のシートなども常備しておきたい。とにかく冷静に判断して近所の人たちと避難しようと思う」(53歳女性/一戸建て)
「家族の常備薬の確保」(55歳女性/一戸建て)

 

■生活面での工夫
「寝袋やテントを車庫に保管する」(57歳男性/一戸建て)
「生活用水をバスタブに貯めておく」(57歳女性/マンション)

 

■すぐに動ける環境づくり
「寝床に服を畳んで置いてる」(52歳女性/一戸建て)
「避難用にリュックを用意したい」(29歳女性/マンション)

 

■他者への気遣い/心がけ
「地震が起きても見苦しい買い占め的なことはしないようにする」(40歳男性/マンション)
「自分自身が被災したとしても、周囲に気を配れるようになりたい」(23歳女性/マンション)
「自宅や近所の年配者の避難誘導」(56歳女性/一戸建て)

 

■体力づくり
「日頃の運動や筋トレ」(27歳女性/マンション)
「体力をつける」(23歳女性/一戸建て)

 

■一度は準備しても再確認を
「懐中電灯やラジオの電池の確認。非常食の量と賞味期限の見直し。家族と緊急時の確認手段をもう一度考える」(37歳女性/一戸建て)

 

いかがでしたでしょうか。
飲料や食料の備蓄はもちろんのこと、服や避難グッズを枕元に置いてすぐに逃げられるようにするほか、家族や近所の人と避難場所を決めておくなども重要です。一度準備したからといって安心せず、定期的に期限を決めて見直してみることも必要かもしれませんね。

 

災害に備えて確認したい避難ルート

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【調査実施期間】2016年7月5日~7月6日
【調査対象者】20代から50代までの男女
【調査方法】インターネット調査
【有効回答数】480サンプル

 

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更新日: / 公開日:2016.07.27