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東京都中央区「勝どき駅」周辺は安心して暮らせる?治安や災害情報をまとめます
東京都中央区「勝どき駅」周辺は安心して暮らせる?治安や災害情報をまとめます

東京都中央区「勝どき駅」周辺は安心して暮らせる?治安や災害情報をまとめます

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近年の大規模再開発によって市街地の環境が変わり続けている「勝どき駅」の周辺。住み替えの候補地として気になるものの、治安や防災に関して不安を感じているという方向けに、駅周辺の犯罪・災害リスクなど、暮らしに直結する最新情報をお届けします。

勝どき駅周辺の基本情報

都営大江戸線勝どき駅A5出口に接続する「パークタワー勝どきミッド」1階(2025年6月撮影)
都営大江戸線勝どき駅A5出口に接続する「パークタワー勝どきミッド」1階(2025年6月撮影)

現在、勝どき駅周辺には、勝どき1丁目から6丁目がありますが、現在の住居表示となる前は「月島」の一部でした。1894年に現在の勝どき1~4丁目に当たる埋め立て地「月島2号地」が誕生し、続いて、1913年に現在の勝どき5・6丁目がある「月島3号地」が誕生しています。歴史的に見ると現代に至るおよそ130年の間には、東京の経済発展を下支えしていた工場や倉庫と、そこで働く人のための住宅や店舗などが立地していました。しかし、1959年に工場等制限法が制定されたことで、次第に工場は郊外へ移転し、勝どきエリアには、狭い道路空間に木造住宅等が多く立ち並ぶ密集市街地が形成されていくことになります。

改めて、「勝どき」の位置について触れます。勝どきは、東京中央区の隅田川と朝潮(あさしお)運河との間に位置する2つの埋め立て地にまたがっています。繰り返しになりますが、勝どきの元の住居表示は「月島」で、勝どき1~4丁目の月島2号地の北側は月島川を挟んで月島に隣接しています。勝どき5・6丁目の月島3号地は、南半分が豊海町となっており、勝どき月島と豊海の間にも挟まれる位置関係になっています。このため、こうしたエリアの地理を踏まえると、きっと勝どきエリアの「治安や防災」を理解しやすくなるはずです。

勝どきの位置 ※国土地理院地図を一部加工
勝どきの位置 ※国土地理院地図を一部加工

「勝どき」といえば、月島や晴海に並ぶ、中央区の湾岸エリアを代表する住宅地の一つになっています。勝どきエリアから「勝鬨橋」を渡れば、すぐそこには築地や銀座が位置しています。この東京を代表する観光・商業エリアに近いうえに、隅田川に接しており親水空間があるという特徴が、居住地として多くの方が勝どきエリアに魅力を感じている部分だと思います。

また交通利便性という視点では、2000年12月に開業した勝どき駅により、都心へのアクセスが飛躍的に向上しています。さらに、現在、つくばエクスプレス(TX)の秋葉原駅から東京駅までの延伸計画と、東京駅から湾岸エリアに至る「都心・臨海地下鉄新線」の事業計画の検討が進められており、今後も発展の可能性のあるエリアといえます。

一方で、埋め立て地は悪い意味でも「水」に近いエリアです。隅田川や月島川、朝潮運河などに近いことから、特に、河川の洪水や高潮浸水に対して日頃から意識しておく必要があります。さらに、勝どきエリアや隣接する月島エリアの一部には、老朽化した木造密集市街地が点在しており、大規模地震時においては延焼火災に注意が必要となります。

勝どき駅周辺の治安

勝どき駅周辺の犯罪発生件数

勝どき地区の町丁別の犯罪認知件数 ※出典:警視庁(2024年)「町丁別犯罪認知件数」を加工し作成
勝どき地区の町丁別の犯罪認知件数 ※出典:警視庁(2024年)「町丁別犯罪認知件数」を加工し作成

上図は、警視庁が公表している町丁別の犯罪認知件数で、2024年に発生した犯罪のうち警視庁が認知した件数を地図上に表示したものです。参考情報として勝どきの周辺エリアについても表示しています。ご覧いただくと、中央区の銀座(赤色部分)に比べると勝どきエリアは件数が少ないことが分かります。

なお、勝どき駅周辺はおおむね勝どき1〜6丁目に該当しますが、犯罪認知件数では全体で124件とされ、中央区全体の認知件数である1,979件の約6%を占めています。犯罪の種別としては、多い順に自転車窃盗(36件)、万引き(10件)、傷害 (6件)となっています。この傾向から見て取れるように、勝どきや月島があるエリアは中央区の中では認知件数が少ない傾向にあります。なお、あくまでも認知件数であり、警察が認知できていない件数は統計化されていないため、実際の発生件数ではないことに注意が必要です。

また、人口(2025年1月1日時点)1,000人当たりの認知件数で見ると、勝どきエリアは、約4件、月島エリアは、約5件、中央区全体では約10件となっています。

続いて、過去7年間の認知件数の推移を見ていきます。

過去7年間における勝どき等の犯罪認知件数の推移 ※出典:警視庁(2024年)「警視庁町丁別犯罪認知件数」を加工して作成
過去7年間における勝どき等の犯罪認知件数の推移 ※出典:警視庁(2024年)「警視庁町丁別犯罪認知件数」を加工して作成

過去7年間の犯罪認知件数を見ると、勝どき駅周辺および中央区では、2020年にかけていったん減少したものの、2021年からは増加傾向にあります。

中央区では防犯対策に関する特設ページを設けていますので地域の治安状況や注意喚起情報を得るためにも、住まい探しの検討の前に一度確認しておくと安心です。

勝どき駅周辺の災害への備え

勝どき駅周辺の地形の特徴と注意点

朝潮運河 ※2025年6月撮影
朝潮運河 ※2025年6月撮影

勝どき駅周辺は、明治時代以降に東京湾を埋め立てて造られた土地(人工島)となります。この人工島は、西側を隅田川、東側を朝潮運河に挟まれています。江東区や江戸川区の一部エリアにあるような干潮面以下のエリアは少ないですが、高潮浸水や河川の洪水、内水氾濫の恐れのあるエリアが部分的に点在していることには注意が必要です。

隅田川の断面 ※出典:東京都「東京の低地の概要」、https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/jimusho/chisui/jigyou/teichi
隅田川の断面 ※出典:東京都「東京の低地の概要」、https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/jimusho/chisui/jigyou/teichi

特に高潮浸水については、東京都などが公表しているリスクデータによると、勝どきエリア全体が浸水する可能性があるとしています。過去には、1917年の大正6年10月台風による高潮浸水により、月島(勝どきを含む)や銀座、築地などにおいて死傷者1,524名、浸水被害約18万棟を記録しています。このほかにも、1949(昭和24)年8月のキティ台風で、高潮により大きな被害を受けたエリアです。

とはいえその後、都による高潮対策により護岸整備が進められていることに加え、隅田川沿いにおけるスーパー堤防の整備などにより、被害を低減する取り組みが進められています。

なお、公表されている高潮浸水想定は、過去に日本に上陸した最大規模の台風である室戸台風(1934年)を想定しており、中心気圧は910ヘクトパスカルとしています。また、台風が東京湾の周辺を通過する確率は1000〜5000年に1回と想定されており、公表されているような高潮浸水が発生する確率まれですが、勝どきエリアに居住する場合には注意が必要です。日頃から避難経路を把握しておくことが重要となるので、ハザードマップで浸水想定エリアを確認することをおすすめします。

勝どき駅周辺のハザードマップ

高潮浸水想定 ※出典:「ハザードマップポータルサイト」を一部加工 https://disaportal.gsi.go.jp/index.html
高潮浸水想定 ※出典:「ハザードマップポータルサイト」を一部加工 https://disaportal.gsi.go.jp/index.html
隅田川河川洪水浸水想定 ※出典:中央区「中央区洪水ハザードマップ」
隅田川河川洪水浸水想定 ※出典:中央区「中央区洪水ハザードマップ」

これらの確認方法は、国の「ハザードマップポータルサイト」や「不動産情報ライブラリ」により、スマホやPC等のデジタルデバイス上から確認できます。また、中央区では「ハザードマップ」を作成しており、避難場所を含め防災に必要な情報を確認できますので、中央区への居住を検討している場合には、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。

勝どき駅周辺の地盤

勝どき駅周辺の地形分類(自然地形)※出典:「ハザードマップポータルサイト」を一部加工_https://disaportal.gsi.go.jp/index.html
勝どき駅周辺の地形分類(自然地形)※出典:「ハザードマップポータルサイト」を一部加工_https://disaportal.gsi.go.jp/index.html

勝どきエリアや月島エリアの土地は、明治時代に入ってから埋め立て事業により形成された歴史があり、埋め立て地特有の軟弱地盤となっています。このため、大地震時における液状化の可能性のあるエリアが点在しています。液状化については、液状化に伴って道路の隆起や陥没、下水道や水道といったライフラインへの損傷など、インフラへの影響が大きいです。

勝どき駅周辺の避難場所・防災対策

避難場所や避難経路の確認には、国が運用している「不動産情報ライブラリ」の利用や、中央区が発行している「防災パンフレット」の活用が便利です。災害が起きてからの行動は事前に確認しておくことが大切ですので、ぜひチェックしてみてください。

勝どき駅周辺のエリアごとの特徴

晴海エリアと黎明小橋(2025年6月撮影)
晴海エリアと黎明小橋(2025年6月撮影)
解体工事中の「勝どき東地区第一種市街地再開発事業」(2025年6月撮影)
解体工事中の「勝どき東地区第一種市街地再開発事業」(2025年6月撮影)

現在、勝どき駅の東南エリアでは「勝どき東地区第一種市街地再開発事業」が進められており、このうち、「パークタワー勝どきサウス」「パークタワー勝どきミッド」が完成済みです。現在は、残りの棟(再開発事業上はB棟)の解体工事が進められています。完成は2028年度を予定しており、完成すれば勝どきエリアに新たに約450戸前後の住宅が供給されます。現在、勝どきエリアの人口は3万850人(2025年7月1日現在)ですが、さらに人口が増加すると思われます。

勝どき駅周辺での住まい探しのおすすめ条件

勝どき駅周辺に位置する「パークタワー勝どきミッド」(2025年6月撮影)
勝どき駅周辺に位置する「パークタワー勝どきミッド」(2025年6月撮影)

勝どき駅周辺エリアは、同じ中央区の銀座や日本橋など都心への優れたアクセス性と、隅田川沿いの豊かな水辺空間を併せ持つロケーションです。加えて、超高層マンションが立ち並ぶ街並みの背後には、季節の変化を感じられる遊歩道や親水空間が整備され、都心でありながら自然が身近にあります。こうした環境は多くの人たちに評価されており、実際に近年、人口増加が続いています。

また勝どき駅周辺は、都心に近接したエリアでありながら、治安面でも比較的安心して暮らせる街といえます。警視庁が公表する町丁別の犯罪認知件数を見ても、中央区内の銀座や日本橋といった商業エリアに比べて件数は少なく、一定の商業空間がありながらも、落ち着いた住宅地としての側面が感じられます。特にファミリー層の居住地として、質の高さを実感できるエリアといえます。

一方で、勝どき駅周辺のもう一つの顔として忘れてはならないのが、高潮や洪水などの災害リスクです。勝どきは埋め立て地であり、高潮や河川の洪水、大地震時の液状化といったリスクと無縁ではありません。実際に、過去には高潮などによる被害を受けた歴史があります。現在ではスーパー堤防の整備、ライフラインの耐震化といった対策が進められています。

しかしながら、東京都が公表している最大規模の高潮浸水想定図では、勝どきエリアの全域が浸水リスクの対象とされています。これは、防災インフラの整備が進んでいるとはいえ、住民一人ひとりがリスクを理解し、日常から備えを意識する必要があることを示しています。勝どきで安心して暮らすためには、「防災リテラシー」が欠かせません。ハザードマップや防災情報を読み解く力、そしていざというときの行動計画をあらかじめ作成しておくことが必要です。

とはいえ、そうした災害リスクを除けば、治安は比較的良好。そうした面では住みやすさに優れているといえます。

満山 堅太郎建築士・ライター

地方から新たなまちづくりに挑戦中。国土交通省、いわき市役所勤務を経て2022年に起業。 前職では、港湾・空港整備、都市計画・まちづくり、公共交通行政の他、建築審査・指導等を経験。 株式会社UrbanPoleShift(https://iwaki-poleshift.jp)代表取締役。 一級建築士・建築基準適合判定資格者など

※掲載内容の実施に関してはご自身で最新の情報をご確認ください

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