『Dorf』_C様邸

玄関を入り、まず目に飛び込んでくるのは鮮やかなブルーの幾何学タイル。 質感にこだわったアンティーク調の水栓とボウルが、クラシックな空間をより一層引き立てます。「手を洗う」という日常の何気ない動作さえも、選び抜かれた特別な素材に囲まれることで、上質な時間へと変わります。

吹き抜けから差し込む柔らかな光を室内に届けるのは、職人の手仕事を感じさせるオリジナルの木製窓です。 格子が描く幾何学的なラインと、視線を優しく遮る曇りガラス。その調和が、空間に大正ロマンを彷彿とさせる奥行きと静けさをもたらします。 窓越しに漏れる灯りが、一枚の絵画のように洋室をクラシックで落ち着いた空間にしています。

柔らかな白漆喰の壁と暖色の光に包まれたキッチンは、どこか懐かしく、そして凛とした美しさを持つ「レトロモダン」な空間です。 カウンターを彩るのは、洗面所とも響き合うブルー系の幾何学模様タイル。その繊細なデザインが、住まい全体に流れるクラシックな統一感をより一層引き立てます。 「この場所から眺める景色が一番好き」と語る奥様にとって、壁にちょこんと設えられた木製棚は、季節を愛でる大切なステージ。お気に入りの小物を並べ、暮らしに彩りを添えるひとときは、日々の家事を特別な時間へと変えてくれます。

白を基調とした清々しい空間に、計算された「赤」の彩りがパッと目を引く洗面コーナー。 大きな鏡の縁を彩るのは、瑞々しい赤のモザイクタイルです。この繊細なラインが白壁とのコントラストを生み出し、空間をキリリと引き締めながら、クラシックな格調高さと高級感を演出しています。 タイルとリンクするように選ばれたのは、縁に赤のラインが入った愛らしいブラケットライト。鏡のタイルと照明の赤が響き合うことで、空間全体に明るさと華やぎがもたらされました。毎朝鏡の前に立つのが楽しみになるような、遊び心と気品が同居するデザインです。