東京都千代田区にある「神保町」。その地名は江戸時代の神保小路に由来しています。神保小路は、旗本の神保伯耆守の屋敷に面しており、元禄年間から幕末まで屋敷を構えていました。

明治になると大名・旗本邸宅跡に、後の大学の前身である専門学校が多く建つようになり、神田周辺に学生が集まるようになりました。そこで学生が使う教科書や本などの需要が高まり、出版社や本屋が多くできて、本屋街として発展したのです。

神保町は、古本屋や出版社が100軒以上立ち並び、年数回「古本まつり」や「ブックフェスティバル」が開催されるなど、”世界一の古書店街”と呼ばれています。

神保町の魅力はそればかりではありません。伝統のある看板建築などのレトロ建築の古い書店や建物が点在しており、買った古書をゆっくり眺められる喫茶店は、レトロ喫茶として人気です。私は、古い建物や雑貨などが好きなので、神保町は歩いているだけでも目の保養になります。神保町駅の物件を探す

また、神田カレーグランプリが開催されるカレーの街として、さまざまなジャンルのカレー店が多数集まっています。かつて孫文や魯迅の暮らした中華街の名残で、老舗中華屋やラーメン屋も多く、グルメの街としても有名です。

神保町に20年以上前から通い、この街で起業して10年以上働いている神保町大ファンの私が、歴史と文化とカルチャーが混在する魅惑的な街、神保町散歩のおすすめスポットをご紹介します。

神保町の古本屋

ここでは、神保町駅から御茶ノ水方面に向かう道の中から、神保町の真ん中を通る幹線道路である靖国通りと神保町の歴史をきざむすずらん通りを中心に、お散歩におすすめのスポットをご紹介していきます。

神保町駅周辺の散歩スポット(1)ブックハウスカフェ

神保町の真ん中を東西に貫く靖国通りの両側には、大学・書店・古書店・飲食店・スポーツ用品店・雑貨店などがびっしりと軒を連ねています。

まずは、靖国通り周辺おすすめスポットをご紹介します。

ブックハウスカフェ

神保町駅のA1出口を出て、右にまっすぐ100メートルくらい歩くと、絵本の専門店「ブックハウスカフェ」があります。絵本を眺めたり本棚の中央のカフェでカレーを食べたり、作家さんの原画展や読み聞かせ、朗読会などに参加するなど、大人も親子も楽しめます。

絵本にまつわるさまざまなグッズも売られているので、ギフト用の絵本選びの傍ら、私は大好きなチェブラーシュカグッズを集めていました。

私はまだ行ったことありませんが、ブックハウスカフェの夜は大人向けのバーになるそうです。裏口から入る大人の隠れ家で、絵本に囲まれてお酒を飲むのはどのような感じなのか、いつか味わってみたいと思っています。

名称:BOOK HOUSE CAFE(ブックハウスカフェ)

住所:千代田区神田神保町2-5 北沢ビル1F

営業時間:書店11:00〜18:00

カフェ(平日)11:00〜17:30(ラストオーダー 17:00)、(土日祝)11:00〜18:00(ラストオーダー 17:30)

バー(平日のみ)20:00〜23:00

ブックハウスカフェ

日本、東京都千代田区神田神保町2丁目5−3 ブックハウスカフェ

ブックハウスカフェ

〒101-0051 日本、東京都千代田区神田神保町2丁目5−3 ブックハウスカフェ

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神保町駅周辺の散歩スポット(2)矢口書店

矢口書店

神保町に数ある代表的な看板建築の書店です。看板建築とは、店舗兼住宅の建築様式のことで、関東大震災後の復興期に建てられたものです。

矢口書店は、なんと1918年創業。ザ・古書店という空気と昔の戯曲の本や映画のパンフレット、俳優の伝記やエッセイ、昔の楽譜といった専門的な品ぞろえに知的好奇心をくすぐられます。店の横にもすごい数の古書が壁一面に並べられている様子は圧巻です。

散歩途中に立ち読みもできるので、私は付近を歩いていると、ふと立ち止まってしまうことがあります。先日は好きな昔の映画監督のムック本を見つけて心が躍り、思わず買ってしまいました。

全体的に古書店は入りにくい雰囲気があるかもしれませんが、店の人は怖くないですし、思いがけない本との出会いが面白いですよ!

名称:矢口書店

住所:千代田区神田神保町2-5-1

営業時間:10:30〜18:30、(日祝)11:30〜17:30

矢口書店

日本、東京都千代田区神田神保町2丁目5−1 矢口書店

矢口書店

〒101-0051 日本、東京都千代田区神田神保町2丁目5−1 矢口書店

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神保町駅周辺の散歩スポット(3)ガヴィアル

神保町では、本を読みながら食べやすい料理としてカレー店ができました。欧風カレーのボンディをはじめ、名店が続々誕生したことで、今やカレーの街とも呼ばれています。

欧風カレー・インドカレー・スマトラカレー・タイカレーなど、多国籍のカレー店があるほか、中華屋のカレーやエジプト料理やベンガル料理なども楽しめる、カレーとエスニック料理が充実した街です。

ガヴィアル

毎日違うカレーを食べに行っても、何ヶ月もかかるほど多数のお店があります。私も、ここ10年くらいで全制覇とはいきませんが、神保町のカレーの名店は大体食べていると思います。私のおすすめは、欧風カレーの「ガヴィアル」です。

ガヴィアルのカレー

カレーはポーク・チキン・ビーフ・エビ・シーフードなど10種類くらいあり、よく煮込まれているので一口目から旨みと香りが広がり、目を見張る美味しさです。銀のポットからうやうやしくご飯の上にカレーをかけ、広めの店内でゆったり頬張るのは贅沢な時間です。

名称:ガヴィアル 本店

住所:千代田区神田神保町1-9 稲垣ビル2F

営業時間:11:00〜22:00

ガヴィアル 本店

日本、東京都千代田区神田神保町1丁目9 ガヴィアル

ガヴィアル 本店

〒101-0051 日本、東京都千代田区神田神保町1丁目9 ガヴィアル

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神保町駅周辺の散歩スポット(4)さぼうる

さぼうる

神保町に数あるレトロ喫茶の中でもダントツの人気と伝統のある老舗「さぼうる」。隣の「さぼうる2」はナポリタンなどのお食事がメインで、さぼうるは喫茶とお酒が楽しめるお店です。

カラフルな6種のクリームソーダがSNSで映えるとか、ナポリタンが美味しいとか、雑誌の特集にもよく載りますし、クリームソーダはキーホルダーになるなどグッズ化されるほど人気を集めています。

土曜日や平日の午後は長蛇の列でなかなか入れないのですが、私の狙い目は土曜日の夜です。民芸品に囲まれて年季の入った柱と椅子、秘密基地のように入り組んだ店内で、瓶ビールとピザトーストなどを頼み、買った本を眺めながら非日常的な空間を楽しめます。

(座席は大柄な人だとコンパクトに感じるサイズです。)

名称:さぼうる

住所:神田神保町1-11

営業時間:月~土11:00〜19:00(最終料理18:00/ドリンク18:30)祝日11:00-18:00

定休日:不定休・祝日

※営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店時前に店舗にご確認ください。

さぼうる

日本、東京都千代田区神田神保町1丁目11 さぼうる2(ツー)

さぼうる

〒101-0051 日本、東京都千代田区神田神保町1丁目11 さぼうる2(ツー)

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神保町駅周辺の散歩スポット(5)うどん丸香

うどん丸香

靖国通りから錦華通りに左折し、100メートル先くらいに見えてくるのが讃岐うどんの名店“うどん丸香”です。お昼どきには長蛇の列ができ、出汁やうどんが売り切れたら営業を終了することもあるので、計画をしないとなかなか入れません。

うどん丸香のうどんと天ぷら

ほどよいコシのうどん、鼻に抜ける香りが芳しくしみじみ旨味の染み渡る出汁、カラッと揚がった天ぷらとスパイシーでジューシーなかしわ天など、どれも妥協のない美味しさです。しかも安い。

数々の口コミで東京ナンバーワンの讃岐うどんと称されるこの味は、一度食べたら納得します。食べた後に幸せの余韻が持続するので、また足を運びたくなります。

名称:うどん丸香

住所:千代田区神田小川町3-16-1 ニュー駿河台ビル1F

営業時間:(平日)11:00〜16:00、17:00〜19:30、(土)11:00〜15:30

うどん丸香

日本、東京都千代田区神田小川町3丁目16−1 うどん 丸香

うどん丸香

〒101-0052 日本、東京都千代田区神田小川町3丁目16−1 うどん 丸香

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神保町駅周辺の散歩スポット(6)学士会館

続いて、すずらん通り方面にあるおすすめスポットを紹介します。すずらん通りとは、すずらん型の街灯がつけられたことにちなんで名づけられました。

私は、神保町のディープなメインストリートだと思っています。すずらんまつりやブックフェスティバルなどのイベント時の賑わいが楽しい通りです。

学士会館

白山通りの小学館ビルの前を過ぎて竹橋方面に歩いていくと、見るからに重厚な造りの建物があります。ここは、旧帝国大学の同窓会館として東京大学発祥の地に建てられたそうです。

1928年竣工で国の登録有形文化財に指定されています。一見、入りにくそうに感じるのですが、今は一部一般開放されているのでドキドキしながらも入って立派な内装を眺めることもでき、レトロ建築好きにはたまりません。

宴会場・レストラン・宿泊施設が完備されています。フレンチレストランでは、月替わりの高級フレンチコースのランチを食べられたり、重厚感溢れる大人のバーを楽しんだりすることが可能です。

個人的には、白山通りに植えられた桜並木とライトに照らされた夜の学士会館の姿がカッコよくて目の保養になるので、春には必ず眺めに行きます。

名称:学士会館

住所:千代田区神田錦町3-28

営業時間:各施設による

学士会館

日本、東京都千代田区神田錦町3丁目28 学士会館

学士会館

〒101-0054 日本、東京都千代田区神田錦町3丁目28 学士会館

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神保町駅周辺の散歩スポット(7)(元)鶴谷洋服店

元鶴谷洋服店

すずらん通りの真ん中あたりを靖国通りの方に曲がって入った路地に、可愛い雑貨が並び、古い建物が目を引く(元)鶴屋洋服店があります。ここは昔オーダーメイドのテーラーだったのですが、店舗を改装して雑貨・エッセイや料理家などの新刊・古本・レシピなどを置く、雑貨店軒書店になりました。

私は近くに行ったときは必ず寄ります。所狭しと並べられたご当地キーホルダーやレトロ雑貨、懐かしく可愛い文房具に作家もののアクセサリー、女性随筆家の素敵なエッセイなど、行ったら必ず何品も買い物してしまう場所です。

テーラー時代の在庫の布で作られたポシェットやカバン、オリジナル雑貨も素敵です。

名称:(元)鶴谷洋服店

住所:千代田区神田神保町1-3-3

営業時間:(金・土・日)14:00〜18:00

(元)鶴谷洋服店

日本、東京都千代田区神田神保町1丁目3−3 (元)鶴谷洋服店

(元)鶴谷洋服店

〒101-0051 日本、東京都千代田区神田神保町1丁目3−3 (元)鶴谷洋服店

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神保町駅周辺の散歩スポット(8)ミロンガ・ヌオーバ

(元)鶴谷洋服店の隣に移転オープンしたのが喫茶店「ミロンガ・ヌオーバ」です。元々、横の路地を入った奥にありましたが、ビルの老朽化により移転・オープンしました。1953年創業の神保町の中でも老舗の喫茶店でした。

移転した今の店も木目調で重厚感のあるレトロな調度品はそのままに、圧巻のレコードの数と店内に流れるタンゴ音楽が、夢見心地にしてくれます。数種類あるこだわりのハンドドリップコーヒーは、炭火焙煎で香り高く、嫌味ではない苦味と旨味が贅沢な味がして、じんわりうっとり寛げるんです。

デザートも食事メニューもこだわって丁寧に作られています。前の店のときから看板には”珈琲&世界のビール”と謳われており、クラフトビールが充実しているので、飲まないつもりで入ったときもついビールを頼んでしまいます。

喫茶店ブームにより、姉妹店のラドリオとともに行列のできる喫茶店になりましたが、今は並ぶと迷惑がかかるのでお断りされてしまうようです。

個人的には、土曜日の夜が比較的空いていることが多いのでおすすめです。まだ行ったことがないのですが、ときどき催されるコンサートにも足を運んでみたいと憧れています。

名称:ミロンガ・ヌオーバ

住所:千代田区神田神保町1-3

営業時間:(平日)11:30〜22:30、(土日祝)11:30〜19:00

定休日:水曜

ミロンガ・ヌオーバ

日本、東京都千代田区神田神保町1丁目3 ミロンガ·ヌオーバ

ミロンガ・ヌオーバ

〒101-0051 日本、東京都千代田区神田神保町1丁目3 ミロンガ·ヌオーバ

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神保町駅周辺の散歩スポット(9)神保町シアター

神保町シアター

すずらん通りから、油そば屋と焼き鳥屋の間の路地を右に入ると見えてくるのが、近未来調の形のビル「神保町シアター」です。吉本興業の劇場「神保町よしもと漫才劇場」と、映画館が併設されています。

神保町シアターは古い日本の映画や昭和の名俳優の特集、台湾映画など外国映画の特集など、他の映画館では観られない企画が多くて魅力的。しかも料金は、一般1,300円と格安です。館内はこぢんまりとしていて、古い映画にしっとりと没入できるところが気に入っています。

2階にある神保町よしもと漫才劇場は、吉本興業の若手芸人さんのライブが観られるし、所属芸人のグッズなどが売られているので、いつもファンの若い女性で賑わっています。

近くの路地を歩いているときに、漫才について熱く語る若者2人組に遭遇することがありました。周囲の飲食店をよく利用されているようなので、芸人さんに偶然出会える可能性がありますよ。

名称:神保町シアター

住所:千代田区神田神保町1-23

営業時間:上映スケジュールによる

神保町シアター

日本、東京都千代田区神田神保町1丁目23 神保町シアター

神保町シアター

〒101-0051 日本、東京都千代田区神田神保町1丁目23 神保町シアター

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神保町駅周辺の散歩スポット(10)文房堂

文房堂

すずらん通りの端、靖国通りの手前にそびえ立つ、見るからに歴史を感じさせるビルが「文房堂」です。通りに面した窓からは季節ごとの企画に沿った外国の雑貨や文具、古いおもちゃなどが見えて、「ここは何の店?」と、思わず引き寄せられます。

文房堂は、1887年に創業しました。関東大震災で焼失せずに残った外装を修理・改築し、現在も荘厳な外観が印象的です。

1階の入り口を入ってすぐのエリアはレトロで面白い雑貨、奥が画材道具、エレベーターを上がると2階は宝箱のような文具の品ぞろえやスクリーントーン、ペン先など漫画用の作画用品のフロアが広がります。その上のフロアには、喫茶店、額縁や額装フロア、アートスクールまであります。

私は文具も美術も好きなので、ここに来るとお絵描き好きだった子どもの頃を思い出すことが多いです。そして、いつか使うかもしれないとクレヨンやスケッチブック、海外の鉛筆などをつい衝動買いしてしまいます。

名称:文房堂 神田店

住所:千代田区神田神保町1-21-1

営業時間:10:00〜18:30

文房堂

日本、東京都千代田区神田神保町1丁目21−1 文房堂 神田店

文房堂

〒101-0051 日本、東京都千代田区神田神保町1丁目21−1 文房堂 神田店

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今回は、私が大好きな神保町について、散歩におすすめスポットの一部をご紹介しました。本文に書ききれないくらい、レトロ建築や喫茶店、面白い雑貨屋や古書店、ラーメン店などがまだまだたくさんあります!神保町からは水道橋方面や九段下方面、御茶ノ水や竹橋方面などへも歩けますが、それぞれ路地裏や街の特色が異なります。皇居や美術館、靖国神社などの観光スポットも点在していて、神保町を起点にいろいろな散歩を楽しめること間違いなし。

神保町だけでも見るところも食べるところも、買い物するところも盛りだくさんで、街がコンパクトなので歩いて回りやすいのがいいところです。古書店を1件ずつじっくり見て歩くとキリがないくらい、いろいろなジャンルのお店がありますし、美味しいお店も変わったラーメン店や路地裏の渋い居酒屋などもあるので、飽きません。

今回の記事を参考に、ぜひ一度、神保町にお散歩に来てみてはいかがでしょうか?

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