街の要素の大切な1つである、お店の存在。みなさんは、お気に入りの店や「この店があるからこそ、この街に惹かれる」という場所はありますか?
お店の持つ魅力は単純に、「美味しいもの」や「お気に入りのもの」に出合えることだけではありません。そのお店に惹かれる人が集まることで、街にコミュニティを生み、その街ならではの特徴が生まれているのではないでしょうか。

本企画「店から広がる街の姿」は、ある街にあるお店を通して、お店や店主さんの視点を起点に広がっている街の姿を覗く試みです。ここで商いをしているからこそわかる人びとの様子や街自体の魅力について、店主の方々に尋ねてみましょう。大阪府の物件を探す

大阪駅から程近いオフィス街で、最近では落ち着いた大人の街として注目を集める北浜。土佐堀通りにはブルックリンを彷彿とさせるおしゃれなカフェが点在。そして、東横堀川沿いにはセンスのいい酒場が立ち並ぶ昼も夜も楽しめる街です。

そんな北浜の一角に、7年前にオープンした「NEW PURE+」は、日常生活にかわいくユーモアのある モノ・コトを提案するギャラリー/ショップ。今回は店主の大井秀人さんに、お店のことや北浜の魅力についてお聞きしました。

ふわっと機嫌をととのえてくれる店―北浜「NEW PURE +」

ドアを開けるとどこか不思議でかわいいモノの世界が!レジの奥の大きな窓は、都会の喧騒を忘れさせてくれる

―まずは「NEW PURE+」を始めたきっかけを教えてください。

大井さん:「1995年に『beauty:beast』のオンリーショップとしてオープンしました。お店の名前は、何もないピュアな空間にいろいろなものをプラスしていくという意味で『PURE+』。それから一回は店を閉じたものの、『やっぱり自分でお店をやるのっていいよな!』とスイッチが入り、7年前にここ北浜でギャラリー兼ショップとして『NEW PURE+』を始めました」

―ショップでは、どんなモノを扱っているんですか?

大井さん:「イラストレーターや陶芸作家を自分で見つけて紹介していくうちに、『自分はこんなモノが好きやねんな!』と、やっていきたい方向が定まってきた感じですね。声を大きくして主張するのではなく、かわいい表現の中にカウンターパンチを持っている。そんな、小さなストレスを想像の転換でおもろくできるモノを置いてます!」

地下にあるギャラリーでは、多いときには月に1〜2回のペースで作家の展示を開催。取材時はユーモラスな張子を製作している作家にしこはりこさんの展示が行われていた。

―なぜ北浜で?

大井さん:「この物件を見つけたとき、地下を展示スペースにして、服屋ではない違う形でやっていけるかもしれないと可能性を感じたんですよね。物件とフィーリングで選んだけれど、結果として、僕くらいの世代は堀江とかよりも北浜の方が落ち着いていてよかったと思っています!」

―北浜で再オープンしてから7年。街は変わりましたか?

大井さん:「最初の頃は何もなくて暗い雰囲気で、『本当にこんな所でいいの?』って感じでした(笑)。でも、だんだんいい感じの飲食店が増えてきてお店を続けていくうちに足を運んでくれるお客さんも多くなってきましたね」

窓の外に一際目を引く小さな巣箱。ストーリーがこれまたかわいいので、ぜひお店でお話を聞いてみて!

―ちなみに、北浜でふわっと機嫌をよくしてくれる場所はどこですか?

大井さん:「ふわっと機嫌をよくしてくる場所ですか…では店を出す決め手になった場所を案内しようかな」

大井さん:「北浜にお店を出す決め手となったのが、この東横堀公園!昼食を食べにきたり本を読みにきたり、みんなの休憩スポットになっています。屋台を川沿いに出したり広場をステージにしてライブをやったり、そういうお祭りを開けたら楽しそうだな〜!って想像しています(笑)」

大井さん:「東横堀公園を抜けて土佐堀通りから見る中之島公園の景色も好きです!川が見えるところが落ち着きますよね…」

―こうして大井さんと歩いてみると、ほんとに息抜きをできる場所が多いですね!

大井さん:「この東横堀川沿いに飲み屋さんとか物件探してる人多いんじゃないかな?店と店のつながりもあって、飲食店が街全体を盛り上げていると思いますよ!」

―よく行かれるお気に入りのお店はありますか?

大井さん:「展示のときに作家さんを連れて行きたいのは『スタンドプチ』さんですね。昼はクッキーを買ったり、夜はサンドイッチをアテに飲んだりいろいろな使い方ができます。おしゃれでいい感じのお店もたくさんあるけれど、『スタンドプチ』さんは店主ご夫妻の空気感といいほっこりできます」

「スタンドプチ」

住所:大阪府大阪市中央区東高麗橋2-28 コジマビル102

電話:06-6755-4625

営業時間:11:00〜24:00

定休日:月曜休

インスタグラム:@stand_petit_sg3

ショーケースの中に並ぶサンドイッチとクッキーは、その美味しさとは裏腹に学食価格!

―最後に大井さんにとっての、北浜はどんな街ですか?

大井さん:「いいお店が多いからちょっと気の抜けた大人たちが自然と集まってくる気がします。大阪でも有数のオフィス街だけど、緑や川があるから大都会の中でもちゃんと息抜きができる場所なんです」

◆今回取材したお店

「NEW PURE +」

住所:大阪府大阪市中央区淡路町1-1-4

電話:06-6226-8574

営業時間:13:00〜19:00

定休日:不定休

インスタグラム:@new_pure_plus

京阪とOsakaMetro堺筋線が通る北浜駅。オフィスが集まる淀屋橋駅へは約2分、そして大阪市中央公会堂や大阪府立中之島図書館へは徒歩圏内です。レトロビルも点在し、雰囲気のある街並みですが、一歩足を踏み入れればマンションなどが並ぶ住宅街が広がります。夜遅い時間でも空いている飲食店も多いので、忙しい働き世代も過ごしやすい駅といえるでしょう。

水辺の近くで暮らす大阪生活、一度体験してみてはいかがでしょうか?

 

◆本記事の担当者

取材・文:FOO 写真:納谷ロマン

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