・桐谷（仮名・男性）
都内で働くサラリーマン。生まれも育ちも小手指。一時期都内で暮らすも、結婚を期に再び戻ってきた。小手指駅近くの賃貸マンションで暮らしていたが、子どもが生まれたことをきっかけに中古一戸建てを購入。共働き家庭の小手指が大好きな1児のパパ。家は4LDK・駐車場２台付き・駅徒歩8分。隣接する建物が北側にしかないので、とても日当たりがいいところがお気に入り。

 

・林（仮名・女性）
東京に住んで7年目。街の雰囲気や安全さ・交通アクセスなどにこだわりあり。過去3回の引越し経験を持つマイペース女子。街情報を集める仕事をしている。今回は桐谷さんの「小手指愛」におされて、小手指エリアの魅力を知るためにやってきた。人の生活が感じられる落ち着いた街並みが好き。

 

購入の決め手は、手の届く価格帯と座って通勤できること

西武池袋線「小手指駅」南口の様子

 

桐谷：
ようこそ小手指へ。都内で暮らす林さんにとって、小手指は遠かったんじゃないかな？
これから、この街がどうしてファミリー世帯におすすめなのか、とことん魅力を伝えていこうと思うのでよろしく。

 

林：
今日はよろしくお願いします。
池袋から30分は遠いかな…と思っていたんですけど、座って色々考えていたら着いていました。ずっと座っていられるって、思った以上に楽ですね。
さて、小手指駅ですが、南口と北口で雰囲気がずいぶん違いますね。南口は駅前から団地が並んでいる住宅街、北口はタワーマンションがあって大型のスーパーもある。
個人的には、南口の団地の1階にあるお店が良い感じ。スーパーやクリーニング店など、毎日の暮らしに必要なお店がきちんと揃っている団地は、好感度が高いです。

 

桐谷：
南口は、駅前の団地群を抜けてから所沢入間バイパスの間までが、比較的区画の大きな一戸建てエリアになっているんだ。
子どものころは、この一戸建てエリアの中にある『北野公園』でよく遊んでいたよ。バスケと野球ができて夏祭りもある大きい公園で、小手指でもメインの公園のひとつになっている。ほかにも、南口エリアは住宅街の中に大小様々な公園があるから、子どもが遊ぶ場所には困らないね。

 

小手指駅南口から歩いて7分の『北野公園』。春はお花見スポットとしても有名

 

林：
桐谷さんが買った中古一戸建ても南口側でしたよね。
ところで、都内で働いているなら、もう少し都内に近いエリアで家を買うことは考えなかったんですか？

 

桐谷：
もちろん、もっと都内に近いエリアも考えたよ。でも、僕たちが現実的に払える価格帯で一戸建ての購入を考えると、なかなか都内に近いエリアは難しくてね。それで、この所沢近辺を検討したんだ。最初は、商業施設が多い所沢駅の周辺も考えた。でも、小手指駅はそばに車両基地があって始発電車が多いから、朝座って通勤できるんだ。これが決め手になって、小手指で家を買うことにしたんだよ。
もうひとつ小手指の良いところは、駅の近くに一戸建てがあること。もともと夫婦二人とも荷物が多いのに、子どもが生まれたらさらに荷物が増えたから、収納の大きい一戸建てを買って本当に良かったと思ってる。駅の近くで一戸建てを持ちたいという人には、小手指は良い街だと思うよ。

 

 

「小手指」は各停だけでなく、急行も停車する西武池袋線の駅。車両基地があるため、池袋行きの始発電車が出ているのも特徴です。急行を使えば池袋までは約30分。また、通勤時間帯にはおよそ10分に1本の間隔で始発の準急電車が出ており、池袋までの所要時間は45分程度です。急行が混雑するのに比べ、小手指駅始発の準急なら座ることができるのはメリットでしょう。
「45分と聞くと長く感じるけれど、始発を選べば座れるから乗車時間を苦に感じずに通勤できる。朝は、所沢駅から乗っても座れないことのほうが多いので、小手指にして良かったと思っている」と桐谷さんは言います。
また、池袋発・0時44分が終電で、これは都内の路線の中でも遅い方でしょう。もし終電に乗り遅れても、池袋から深夜バスが出ているため、タクシーで高額を払って帰宅することはあまりなさそうです。（※いずれも2018年2月現在の時刻表を参考）

 

 

建物面積90m2～110m2・駅徒歩15分以内の物件に絞り込んだ、関東圏の始発駅別新築分譲一戸建て価格比較図。山手線に向かう始発電車がある7駅で比較すると、小手指は比較的リーズナブルな価格で購入できることがわかります。
※図表内の時間は、7〜8時台の始発電車の平均乗車時間

 

豊かな食材が揃う住環境

林：
こうやって歩いていると、住宅街のなかにも結構畑があるのがわかりますね。畑に併設して野菜の即売所があるのは羨ましいな。即売所の野菜は、安くて新鮮なものが多いですよね。

 

桐谷：
この辺りは昔から畑の多いエリアなんだ。野菜だけじゃなく、「狭山茶」が有名な茶畑も多い。お団子やうどんも有名で、子どもから大人まで近所の人たちに愛され続けてきた創業100年のお団子屋さんもあるんだよ。

 

林：
このお団子、本当に美味しい！　炭火で焼いてくれる5分間に、お店の人と話ができるのもいいですね。こういう日常にある街の人とのコミュニケーションって大切だと思う。都心のお店ではなかなか体験できない、このほどよい“田舎感”は、とても好きです。

 

桐谷：
他にも卵の直売所なんかもあって、地元で採れた新鮮な食材を食べる機会は多いね。子どもができてみて、小手指は豊かな食環境なんだな、と気づいたよ。

 

（上）新鮮な地元の野菜を無人販売所で購入できます。（下）地元民に長年愛されてきた、名物の焼き立てお団子。撮影協力：山口屋だんご店

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飛行機の音は騒音？　日常の音？

林：
さっきから結構頻繁に飛行機の音が聞こえますね。これは、航空自衛隊の入間基地から来ている飛行機ですか？

 

桐谷：
そうだね。このエリアは、昼間はずっと飛行機の音がしている。僕は子どもの頃からこの音を聞いているから慣れているけれど、引越しをしてきたばかりの人には、うるさいと感じる人もいるかもしれないね。

 

林：
小手指に来てから、けっこうたくさんの飛行機を見たので気になっていたんです。うるさいと感じる人と生活の音として馴染める人に分かれそうな気がするのですが、桐谷さんの家では騒音対策はしているんですか？

 

桐谷：
うちは特に何もしていないな。学校は二重窓とかで対策をしているけれど、一般家庭ではあまり防音対策はしていないと思うよ。飛行機が飛ぶのは昼間だけで夕方以降は飛ばなくなるし、そもそもこの辺りは昔から飛行機に対して親近感を持っている人が多いように思う。飛行機は、もう「生活に馴染み深いもの」なんだろうね。
あと、毎年秋に『入間基地航空祭』という人気の航空ショーが開催されるんだけれど、僕はその練習をしている音で、本番がどんなショーの内容になるのか、大体想像がつくよ。

 

林：
それはまた、すごい特技…というか、もう特殊能力ですね。

 

自然を感じる環境の中でファミリーの時間を過ごせる街

林：
南口と違って、北口の駅前は新しいお店が多いんですね。駅前からまっすぐ伸びた道の左右に、スーパーや飲食店、美容院などがあって、生活必需品はここで揃いそう。歩道も広くてエレベーターなんかもちゃんと設置されているし、子ども連れのお母さんも見かけるし、たしかに子育てには良さそうな印象がありますね。

 

桐谷：
ここ数年で、北口の商業施設がリニューアルしてきれいになったんだ。そばには早稲田大学の所沢キャンパスがあるから、平日は学生も多くて、結構賑やかだね。
それと、駅前のスーパーが22時まで、徒歩5分の場所にあるもうひとつのスーパーは24時間営業しているから、共働きの僕たちはとても助かっているよ。

 

北口駅前の様子

 

小手指は、生活に必要なものは駅周辺でも十分に揃えられますが、車を持っているとさらに便利なエリアです。
休日は武蔵村山のイオンモール、所沢の百貨店、入間のアウトレットなども利用できます。また、狭山丘陵をはじめ、所沢航空記念公園、野球チームの本拠地である西武ドームなどへも、家族で気軽にお出かけができます。

 

林：
小手指を歩いてみて、少しずつこのエリアの魅力がわかってきた気がします。街の雰囲気がのんびりしているし、子どもがいる家族が落ち着いて、安心して暮らせる街という印象を受けますね。

桐谷：
うん。大きな特徴のある街ではないけれど、静かに暮らせる住宅街があって、身近に自然を感じられる街なんだ。それに、野球チームの本拠地なので、シーズン中は応援で街全体が盛り上がるよ。
やっぱり、無理して東京で暮らすよりも、このあたりのエリアで暮らした方が日々の生活費が抑えられると思うんだよね。その浮いた分のお金で家族旅行に行く、という生活が僕には向いていると思っているし、子どもにもいいと思っている。一戸建て購入を考えているファミリー世帯にも是非このライフスタイルをお勧めしたいね。

 

南側から見た小手指全景

 

池袋まで電車で30分以上かかってしまうのは遠いと感じる人が多いかもしれません。その負担感を、始発駅を選んで座って通勤することで解決した桐谷さん。住まいの周辺を見渡せば、豊かな自然と採れたての食材があり、休日は家族で遊びにいくという暮らしは、子どものいる家族にとって、賢いライフスタイルの選択肢のひとつかもしれません。
関東圏で一戸建て購入を検討している方は、小手指エリアも視野に入れてみてはいかがでしょうか。

 

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