夜の麻布十番

会社帰りの人が多くなる時間。朝や昼と比べるとずいぶん人が増えてくる。同僚と飲みにやってくるサラリーマンやOLのほか、やはり土地柄か外国人が目立つ。ファミリーで買い物をする姿だったり、なかにはジョギングをする人も。ビジネス街とは違い、ここが外国人にとって「生活の場」なんだなぁと分かる。元麻布のきれいな街並みは、夕暮れが似合っていました。

そして街の背景として欠かせない存在が、六本木ヒルズや東京タワーの夜景。東京タワーは繊細に美しく、六本木ヒルズは圧倒的な存在感として目に映る。東京を象徴する2大建造物の夜景が、驚くほど近くある暮らし。「麻布に住んでいる」というステータスは、この夜景から生まれている部分も大きいのではないでしょうか。

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夕暮れの街並み
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超都心ならではの景色!上が首都高速、正面に見えるのが六本木ヒルズの夜景。
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麻布十番の街から見る東京タワーは驚くほど近くに見える。

著名人が通う店、一見さんお断り 今でも多い隠れ家的なお店

多くの人が麻布に持っている「大人な街」「オシャレな街」というイメージ。それを植えつけたのは、芸能人御用達といった隠れ家的飲食店の影響が大きいと思う。

「陸の孤島」と呼ばれた時代、車以外ではアクセスしにくかったこの街には「お忍び」でやってくる著名人が多かったそう。舌の肥えた著名人を満足させるため飲食店のレベルも高く、個室レストランや一見さんお断りのお店になると一般人はなかなか入れない。これがまた人の心をくすぐって、街のステータス感を高めていったのだと思う。

ずいぶん開放的になったけれど、舌の肥えたお客さんが多いのは今でも同じ。本当に美味しい店は長く続くけれど、店が淘汰されるのも早くて、ついこの前まであったフレンチレストランが、にぎやかな居酒屋に変わっていたということもしばしば。

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隠れ家的飲食店

しっかりディナーも気軽に一杯もOK。 カフェスタイルのフレンチレストラン

取材スタッフがロケハンで入ってみて、お酒と料理の美味しさにすっかり酔いすぎてしまったのが、東麻布にある「milieu」。オーナーシェフの真中さんは、取材の日もガラス張りの店内からスタッフを見つけて手を振ってくれるくらい、温かな人柄。

「麻布十番は観光の人が多いけれど、東麻布は地元感が強い。お客さんも地元の人がほとんど。」と真中さんが話してくれたけれど、それはしょっちゅう来たくなるようなお店の雰囲気、料理の味と値段があってこそだと思う。だってディナーがプリフィックスで2,100円なのだから!もちろんアラカルトの注文もOK。

気取ったフレンチレストランではなく、真中さん自ら「フランス定食屋」というように、気軽さが魅力。会社帰りに「ちょっと一杯だけ飲ませて」なんて常連さんもいるそうで、取材スタッフから思わず「いいな~こういうお店近くに欲しい~」という声が上がりました(笑)。友達とランチ、テラス席でシガーを楽しみながらカフェタイム。いろんなシチュエーションで大活躍しそう。

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フランス定食屋「milieu」
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フランス定食屋「milieu」
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フランス定食屋「milieu」
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フランス定食屋「milieu」

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住所: 東京都港区東麻布2-23-12
営業時間: 11時15分~23時
定休日: 不定休

シェフの真中さんはギリシャの日本大使公邸で体にやさしい料理を学んだとか。
千葉小川農園や長野西脇ファームなどから直送された特別栽培野菜を使っている。

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フランス定食屋「milieu」

24時からもう1杯という 麻布らしい夜の過ごし方

地下鉄が開通していなかったころは、もちろん終電という概念もありません。そのせいもあるのか、麻布には24時を過ぎてから「もう1軒行く?」というときに使えるオシャレな店が多い印象。時間を気にせず、美味しいお酒をゆるりと楽しみたい大人には、最高の夜が過ごせそうな街。

歩いてみて分かったのは、麻布が単なる「憧れ」で語れる街ではないということ。小さなエリアの中で様々な表情を持ち、ひとつ角を曲がれば景色が変わる、意外性のある魅力に溢れた街。
開発されるエリアは局地的に残る木造家屋密集地に限られ、丘の上の一軒家は代々住み継ぎ、土地も売らないだろう。街を作る要素が今すでに変化に富んでいるから、ちょっとした変化なんて、引き出しをたくさん持った麻布という街の前ではあまり目立たない。そう思えるくらい、麻布十番は予想をはるかに超えて「懐の深い」街でした。

※2012年04月23日の情報です。最新の情報は訪れる前にご確認ください。

【Licensed by TOKYO TOWER】

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麻布の夜
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Licensed by TOKYO TOWER

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